海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「ゴア元副大統領曰く、ブッシュは変節した右翼過激主義者」と題する『ガーディアン』紙の記事。

2006年05月31日 | アメリカの政治・経済・社会
 アル・ゴアは、ジョージ・ブッシュ大統領を厳しく批判し、現在のアメリカ行政府を「変節した右翼過激主義者の集団」だと述べた。
 今日のガーディアン紙との会見で、元副大統領は、自分自身を「回復中の政治家」だと述べた。だが、彼が以前にグローバルな温暖化の脅威についてキャンペーンしていたときよりも、もっとはっきりと政治的論争に乗り出している。
 2000年の大統領選挙で負けて以来、自分の政策が左にシフトしたということを否定しながら、「だが、われわれが、今権力を握っている変節した右翼過激派集団を持っているとすれば、物事すべてが右よりなのだ」とゴア氏は言った。
 だが、彼は自分は「再び大統領候補になろうとは思わない」と主張し、はっきりと別の路線を除外することを拒否した。なんらかの出来事が彼の決心を変えるかと尋ねると、「それはありえない」と彼は言った。
 ガーディアン紙の文芸祭りに現れたゴア氏は、気候変動の危機を詳しく述べた『不便な真実』という新著を奨励している。
 彼が新しいレベルの注目を浴びたことによって、何人かの民主党員は、彼をもう一度大統領にしようと呼びかけている。他の民主党員は、ゴア氏は、2000年のキャンペーンにおけるのと同じレベルの情熱を示さなかったと怒って応じている。
 彼はあのキャンペーンの間、彼のコンサルタント達の言うことに余りに率直に従いすぎたことを認めた。
 その後の年月、彼はブッシュ政権の批判者であった。大抵の民主党議員がイラク戦争を支持したとき、彼はそれに反対した。もっと最近では、彼は情報機関による電話盗聴行為に関して「政府による粗野で過度の権力行使」を非難した。
 インタービューで、ゴア氏は、原子力発電に関してブレア首相からも距離を置いた。ゴア氏は、「それがもっと大きな役割を演じることについて懐疑的である」と述べた。原子力発電は、英国や中国では演じる役割があるかもしれないが、地球温暖化に対する戦いにおいて「銀の弾丸」ではないだろう。
 米国では、ゴアの環境保護キャンペーンは、右翼陣営からの反発を招いた。彼らは彼をデマをまき散らす男だと非難した。「競争力ある企業」研究所というシンク・タンクが提供した一連のテレビジョン広告は、「二酸化炭素の排出は、アメリカの生産性と進歩の証拠」だと主張した。
 大統領戦への復帰の可能性に対するゴア氏の態度は、未知のままである。(以下省略)
[訳者の感想]2000年の大統領選では、ゴアとブッシュのどちらが勝ったのかしばらく不明でした。もし、あのときゴアが勝っていたら、世界は現在とは大部違っていただろうとおもわれます。3年後の大統領選に出でたとして、ヒラリー・クリントンに勝てるかどうか。
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