海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「不健康な生活をしている人は、薬代を自己負担すべきだ」と題する『ヴェルト』紙の記事。

2005年09月04日 | 健康
小見出し:かなり多くの患者は、安逸のせいで生活態度を改めないで、安易に薬を飲んでいると医師会会長イェルク・ディートリヒ・ホッペが批判。
フランクフルト発:医師会会長イェルク・ディートリヒ・ホッペは、医薬費支払いの削減を要求した。「将来、生活習慣を変えることで、自分の病気をコントロールしようとしない被保険者に対して薬代を負担すべきではない」と連邦医師会会長は述べた。
ホッペは、かなり多くの患者が安逸のせいで、生活習慣を変えないで、例えば血圧を下げる薬を呑んでいるということを指摘した。生活習慣の変更には、運動、アルコール飲料、タバコなどを呑まない、自発性訓練などが含まれている。「薬信仰」は、ドイツではどこよりも強く示されている。いわば自助可能な患者に対して、保険庁が医薬費を負担することは、正当化されないとホッペは強調した。なぜなら、それは、もともと「自己責任」であるからである。
この医薬費の自己負担の前提となるのは、医師による詳しい診療と情報、教示である」とホッペ氏は述べた。「しかし、そういうものに対しては、保険庁は、金を支払おうとしない。」成功を収めるには、健康診断がはっきりと今より正当に評価されなければならない。「それは保険庁にも計算が合う。なぜなら、患者はその場合、もっと健康になり、薬はもっと少なくなるからだ。」
2005年度の前半に被保険者は、約3,800億円の追加支払いを必要とした。それは改革以前の2倍の額である。厚生省大臣ウラ・シュミットによれば、保険庁は、1月から6月までに130億円余計に支払わねばならいと推定している。
[訳者のコメント]ドイツでも医療費の自己負担の割合が大きくなり、国民の間に不満があるようです。この医師会長の意見に対して批判が続出しているようです。
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