この季節、千葉の知りあいから干し芋が届く。
箱一杯に詰められたやわらかくて、自然の甘みがあって、こんなに美味しい物はない。
ついつい、お茶を飲みながらつまんでしまう。店で売っているような、粉が真っ白く吹いているわけではなく、最初頂いた時「何これ?」と食べず嫌いだった私の舌を唸らせた。
聞くと、茨城産の手作りだそうな。
味を見てもらう訳にいかないので、目だけ、おすそ分けします。
さて、最近残念なニュースを知った。
私の初版本「まなざし」を出版した、新風舎が倒産の危機・・・再生不可能との事である。
今のように会社が着いて、作品展を廻る以前、個人でギャラリーなどで作った人形を販売していた。
しかし、売れば売るほど、何か空しさも感じていた。
その時の思いや勢いをぶつけて出来た作品は二度と出来ないからだ。
そんな時ふと「本を出しませんか?」と言う文字が目に飛び込んできた。
電話をかけた。
「手元から離れる作品を本と言う形に残したい・・・自分の証が欲しい」と。
出版社の方と会う約束を交わし、たまたま行われていた穂高のギャラリーで、作品を見てもらいながら打ち合わせる事にした。
そこに一人のすらっとした、30代くらいの女性が現れた。
名刺には 名前の上に社長の文字。
え?彼女が??クエスチョンであったが、物静かなその女性は好感度が高かった。
しかし、作品に対して、真剣に見入るわけではなく、さらっとした感じで打合せに入る。
「出版には、3通りあって、個人で全て負担する自費出版、会社と個人で半々という共同出版、そして会社が全て負担する方法」
私はその中の共同出版と言う提案をされた。
人形を売って得た全てのへそくりをはたいて、出版を決めた。
写真も、知りあいのアマチュアカメラマンから地元のカメラマン、また、自分でも撮影した物を使った。
構成もほとんどが自分のイメージで作り「こんな感じで」と、印刷する前のゲラを渡した。
手をかけた分、出来上がった「まなざし」は愛着があった。
地元の本屋で見つけたときは胸が高鳴った。
それからは、全国巡回展という状況になったので、作品展会場でも売れるようになり、へそくりは、戻ってきた。
新風舎はその後、コンテスト形式の出版を募り、個人向け出版の王道となっていった。
今考えれば、社長と書かれたあの女性も、出版後は自分と関わる事もなく連絡もとれない。今に至って、どのくらい増刷されたのかもわからない。
しかし
私が出した頃は、まだ先駆けだったので良かったのかもしれない。
何処で歯車が狂ったのか解らないが、社員の方々の気持ちを考えると残念でたまらない。
ただ、一つ言える事は
私にとって、この「まなざし」は、手元に一つも作品が無かった作り手の証として、今の仕事に繋がっているという事だろう。
子供の頃戦後間もない頃は最高のおやつ
その後、食べたいと思わないのですが
出来の良い物は 何でも変わり様のない味があるものです。
人生を変えた転機になる出会い、
思いひとしおでしょうね!
もうずっと昔のことでしたが
運送会社の専務さん倒産して給料は出ないのだけど
仕事はあって無給の残業と言っていました。
仕事を沢山働きながら倒産?
当時も今も私には理解出来ない事でした。
まだ、火鉢(母は「しばち」と発音していました)が有った頃、40年位前までは、良くあぶって食べていました・・・
石油ストーブの上であぶっては10年位前まででしょうか?
個人的には、「芋松葉」という揚げて砂糖をからめたのが好きです。これも何年も食べていませんね~
先日、明治ミルクキャラメルが急に食べたくなって、コンビニに行きましたが、箱に入ったキャラメルを売っていませんでした!不二家のフランスキャラメルでも良かったのですが・・・
港区を通ってビルの2階に「新風社」の看板を見つけ「あ~あこれがまゆみさんの本を出した会社か~」と思って見た記憶が有ります。
経営というのは難しいものですが、利益追求だけで仕事をするのもどうかと思います。
理想と現実、ポリシーと社会のニーズ、これらが合致していれば、良いのですが、往々にして相反する場合が多いのが現実です。
今日、国内で初めてコンピューターウイルスをばらまいた大学院生が逮捕され、ゲームの仮想マネーを3600万も盗んだ高校生が捕まったとか・・・新聞に出ていましたが
優秀な能力をもっと他で発揮出来なかったのですかね~
話を聞いても、どういう事か良くわからないおじさんとしては「もったいない!」と思う限りです。
入手方法は http://www.takehisajyuku.jimusho.jp/
ピーターラビットも最初は自費出版からの出発だし、
良いものは、どうにかして、いつか世に出るのでしょう。
ぶくさんの『ベッドの上のひとりごと』も、段々世に出て、もっと広く知られるようになりますね。
干しイモ食べたい。
何ッ「アル中のお前に言われたくない!」・・・
いつも、心のヒアリングありがとうございます。
なるほどねって思う事ばかりです。感謝!
倒産は、本人が意図しなくても、時として、時代に飲み込まれてしまう事もあると思います。
新風舎の社員達は頑張ってまじめに仕事をしていたと思います。
今さまざまな問題が問題視されていますが、経営者のおごりもあるのでは・・・・。
暇なおじさんへ
最近スウィーツ流行ですが、干し柿、干し芋などの、何と旨い事。
おじさんが来る頃まで残っているかなぁ~?
まぁ~ 人の事は気にせず・・・
コンピューターウイルス、ゲーム仮想マネー、ニュースで見ましたが、「どうやってしたの?」と疑問。
本当に、賢さを犯罪に使うなよ!って感じですね。
miraiさんへ
ぶくさんの嬉しそうな顔が目に浮かびます。
私からも、ぶくさんのHPでもたくさんの詩や活動がわかりますので、ブックマークから覗いて見てください
峰猫さんへ
新風舎の話を聞いて、思わず本を取り寄せました。
成功例かどうかはわかりませんが、かけた分返って来た事はありがたかった。
干し芋食べに来るかい
ホントにヤバイです。
ドラえもんに益々親近感を覚える今日この頃です。
まゆみさん。干し芋の誘惑、せっかくですが諦めます。
敗れても「志」は捨ててはなるまい…よ。
「失敗」に対する日本社会の狭量は、そのまま障害者に対する「眼差し」と同じです。
「ああは、なりたくない」…と。
私は、怒りに「沸騰」する。
(また、寝れなくなっちゃう…)
http://blog.goo.ne.jp/npotakehisajyuku/e/9a819918b1dede3ea3caf04f669083a9
同じ「父親」として しみじみ じんじん伝わってくる 息子への父の想い
そこには謙遜や遠慮など無用な 通じないものが 世界がありました
僕も未来君と 共に歩いて行きたいと強く思いました。。。
私も、あえてお勧めひかえます。
何故って?・・・・それはぁ~雪ウサギ作ろっと。
(一休&越後屋)さんへ
随分、怒られて居るようですが・・・・そう興奮しないで。あれ?怒りの絵文字一つ目が見つからない・・・何処にある?
ぶっきーへ
未来君は「桃」・・・の所で感極まったようですね。
誰よりも、その桃ゼリーの一滴の、待ち焦がれた一口目の水分の味を知っているからでしょう。
すごい本を残されましたね。二人とも。