テレビ東京の「美の巨人たち」でミケランジェロの「ピエタ」を取り上げたので観てみた。ミケランジェロは俺が世界で一番好きな芸術家の一人で、中でも「ピエタ」は「最後の審判」と並んで大好きな作品だったりする。確か、中学の世界史資料集で初めて見て以来好きになったんだと思う。大理石の彫刻とは思えない恐るべきディテール。特にマリアの衣服のしわは圧巻で、見る者を魅了する。一度で良いから実物を見てみたいよ。
番組では、ピエタの解説をいろいろしていたんだけど、その中で面白いことを言っていた。なんでもピエタのマリアは若すぎるんだと。確かに言われてみればそうだ。キリストが磔にされた直後の場面だから、もっと歳をとってなくちゃおかしい。その時は「ふーん、なるほどね」ぐらいで終わっていたんだけど、番組終了後に何気なく友人のblogを見てピンと来てしまった。「ミケランジェロは萌えを理解していたんだ」「な、なんだってー!」。っていうかよくよく見てみりゃ、ピエタって作風が今の萌えフィギュアそっくりじゃん。あぁ、だから俺はミケランジェロが好きだったんだぁ。そもそもマリアを若く描いているあたり「分かっている」感じがして好感が持てる。wikipediaを読むと「原罪のない聖母マリアは歳をとらない」なんて発言もしていらっしゃるようで、発想も「萌え的」だよな。
レオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロは同時代を生きた芸術家で、お互いに犬猿の仲だったそうだが、「ミケランジェロ=萌え」視点で見ると、なるほどその理由も合点が行く。ミケランジェロの人物画(像)って特徴的で、簡単に言うと「人物をモコモコ」に描く。対してダ・ヴィンチは人物を描くに際して死体を解剖するほどで、筋肉とか骨格とかをリアルに表現することにこだわった。で、ダ・ヴィンチはミケランジェロの作品に対して「人間はそんなモコモコな体つきしねぇよ」ってイチャモンをつけている。これってアニメとかに理解がない人がアニメ絵を見て「目がでかすぎる」とか「髪の毛の色がおかしい」とか言っているのに似ている気がする。で、そんな事を言うダ・ヴィンチにミケランジェロも反発したと…。
うん、そんなミケランジェロが俺は好きです。
番組では、ピエタの解説をいろいろしていたんだけど、その中で面白いことを言っていた。なんでもピエタのマリアは若すぎるんだと。確かに言われてみればそうだ。キリストが磔にされた直後の場面だから、もっと歳をとってなくちゃおかしい。その時は「ふーん、なるほどね」ぐらいで終わっていたんだけど、番組終了後に何気なく友人のblogを見てピンと来てしまった。「ミケランジェロは萌えを理解していたんだ」「な、なんだってー!」。っていうかよくよく見てみりゃ、ピエタって作風が今の萌えフィギュアそっくりじゃん。あぁ、だから俺はミケランジェロが好きだったんだぁ。そもそもマリアを若く描いているあたり「分かっている」感じがして好感が持てる。wikipediaを読むと「原罪のない聖母マリアは歳をとらない」なんて発言もしていらっしゃるようで、発想も「萌え的」だよな。
レオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロは同時代を生きた芸術家で、お互いに犬猿の仲だったそうだが、「ミケランジェロ=萌え」視点で見ると、なるほどその理由も合点が行く。ミケランジェロの人物画(像)って特徴的で、簡単に言うと「人物をモコモコ」に描く。対してダ・ヴィンチは人物を描くに際して死体を解剖するほどで、筋肉とか骨格とかをリアルに表現することにこだわった。で、ダ・ヴィンチはミケランジェロの作品に対して「人間はそんなモコモコな体つきしねぇよ」ってイチャモンをつけている。これってアニメとかに理解がない人がアニメ絵を見て「目がでかすぎる」とか「髪の毛の色がおかしい」とか言っているのに似ている気がする。で、そんな事を言うダ・ヴィンチにミケランジェロも反発したと…。
うん、そんなミケランジェロが俺は好きです。
「徹底的に現実を投影させる」という宗教観抜きのアプローチに挑んだダ・ヴィンチ、「芸術とは神聖なる者。それは不可侵ゆえに想像の翼を広げることで礼讃する」というミケランジェロ、といったところでしょうか。
古代ギリシャなどの写実的な芸術表現への復古を果たそうという風潮が芽生えたのがルネサンス期(だったはず)ですが、まさか我が家の萌え全開フィギュアでそんな世界史を思い返すことになろうとは思いもよらず(笑)
確かにどっちの方が人の食いつきが良いかと言えば、分かりやすい方・直感に訴える方でしょうね。
昔どこかで聞いたような覚えがあるのですが、「現実にほぼ完璧なまでに近いもの」と、「現実からかけ離れているもの」とでは、情報量の違いから後者の方が理解しやすい(感情に訴えかけやすい)のだとか。
リアルに近ければ近いほど理解しなければならない情報量が多すぎて、逆にディフォルメされたものは現実ではあり得ないがゆえに細部にまで理解を及ぼす必要が無い=パッと見た感じで良し悪しが分かるってことでしょうか。
確かにそれなら頷けます。我が家のフィギュア増殖率が一向に衰えないのも、ひとえに私の欲望中枢に手加減無しの直球しか投げてこないような作品ばかり出続けるからですね。
こいつらを理解するのに理屈は要らない。
「かわいいは正義」。まさか歴史の偉人が500年も前にこの秘奥に辿り着いていようとは(笑)
ミケランジェロ\(^o^)/ハジマタ
上手いこと言うね。
私も最近「かわいいは正義」という言葉の普遍性というか、
真理というか、そういうものを感じています。
しかし、鳴り物入りの陳列棚ももう飽和状態ですか…。
まさにルネサンス。
綺羅星のごとく巨匠たちの傑作が産まれて行きますな。
パトロンも大変だ(笑)
仮に帰って来たとしても、そこにいるのは中身をすっかり抜かれたモノか、もしくは虚像です。
実体は「向こう側」に行ったきりでしょう。
パトロンとはまた(笑)
創作のための資金を出すのが本来の意味ですが、
明らかに私は逆でしょう。創作物に持っていかれている方です。
それもまた道楽と開き直るのが、あるいはパトロンのあり方だったのかも。
そりゃ政治にも疎くなる。イタリア統一が19世紀までできなかったのも納得です(違)
ちなみに。実家からの移転を果たしたものはまだ1体もいません。
引越し時点で段ボールに眠っていた品々を開封した「だけ」で飽和に近いのです。
すなわち、移転させたきゃ実家の本棚をまるごと持ってきた方が早い。
……1年で1つ棚が増えるなんて喜劇も見られるかもしれませんね、そのうちorz