あんだーせぶん

まゆ子「……異常気象なんじゃないの? 太陽が増えてるとか」
ニア  「その発想が異常だと思うよ」

マンション偽装問題私見

2005-12-15 02:52:13 | Diary_7
清水寺にて今年の漢字「愛」が発表された。なるほど、中々良いチョイスだ。ちなみに俺のなかでは「姉」だったりする。

ちょっと前までは今の自民党の議席数ぐらい圧倒的だった「妹」に押されて、「姉」はあまりフィーチャーされなかった。仮にされたとしても妹に対するアンチテーゼ的にな意味合いに過ぎなかった。それが去年ぐらいからじわじわと、今年に入ってからは確固たる地位を占めた感がある。そもそも「ツンデレ」なんていうのは元来「姉系」が持つ属性の一つだったわけだし…。

俺はシスタープリンセス全盛期も一人「Elder Sister Princess(略してESP)」なら良かったのにとほざいていた筋金入りの姉好き人間だから、個人的にはこの流れは歓迎すべきものかなって思ってるんだけど、一方で一抹の寂しさを感じていたりもする。基本的にはうれしいんだけどね。

まぁ、そんなわけで今年の俺漢字に「姉」を設定したわけだけど、暮れも差し迫った中、「姉」歯元建築士の騒ぎで、また一つ「姉」という漢字が登場したな。(超長い前振り)

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今回の偽装マンションを買った人たちはマジで気の毒だと思うよ。マンション住民が、姉歯建築士や販売会社、施工会社、あるいは自治体や国になんとかしてくれって騒ぐ気持ちは良く分かる。俺だってそうする。ただ、一つどうしても腑に落ちない部分があるんだよね。この問題に税金を投入したら不公平になりはしないだろうか?

現実問題として、これだけ問題が大規模化したなか、マンション住民を救済しようと思ったら、もはや税金投入しかないとは思う。だけどこの問題ってぶっちゃけてしまえば欠陥住宅問題でしょ?言い方は悪いけど、良くある話じゃん。構造設計だ耐震強度だと専門用語を並べ立ててはいるけれど、この問題を凄く簡単にまとめてしまうと

「欠陥住宅をつかまされた人がいます。さてどうしましょ?」ってことになるわけだ。

「念願のマイホームを買ったと思ったら、欠陥住宅でした。販売元を訴えようと思ったら既に倒産していて、訴える先がありません。このままでは泣き寝入りしかありません」。

こんな悲惨な状況がたまにテレビの住宅問題特集なんかでやっていたりするじゃん。今回のマンション偽装問題って要するにこれの大規模版だろ。そこで思うわけだが、一軒家の欠陥マイホームを買った人は国の補償も受けられず、泣き寝入りしかなかったのであれば、マンション住民もそれに準じなくてはいけないんじゃないのかな。マンション住民が「このままは泣き寝入りしかないのか」と怒りまくっているけど、実際過去に住宅問題で泣き寝入りしている人たちがいるわけだ。このような人たちにはどのように説明するのだろうか。「マンション住民だけ国の補償を受けられるなんてズルイ」ってことになりはしないかね。

状況が状況だけにどのマスコミも、あるいは不動産・建築業界も口をつぐんでいるけれど、きっと「住民の責任」ってのもあるんだよね。残酷なようだけど…。