「鶏冠壷」 (胴150Φ 高さ285h)
このところ、少々趣を変えて異型の陶芸をやってみたいと思い
中国陶器の資料からヒントをさがしていました。
成型に扱いやすい信楽白土を使い通常の壷つくりで紐を積み上げ
この陶器の特徴である上部(鶏の首、とさか)を蓋をして成型します。
思い通りの色を出すために釉薬でなく呉須絵の具をつかいました。
仕上げは下部から上部に向かって艶のグラデーションが出るように
土灰に3号石灰を少しづつ加えスプレーしました。
さてさて花器にするにははどんな花が??、飾りの壷でしょうか。
内蒙古地帯の遊牧民族 「遼」 の代表的な陶器で全体が鶏形で
胴部分に装飾を加えたもので、鶏冠壷といわれるようになった
取っ手部にも大きく見事なプロポーションを形造っています。