香港でSinthusa属の一種が、幼虫時代にキイチゴ類を食草としているところから、属名にはキイチゴシジミという和名が用いられている。本稿のキイチゴシジミは当初、フィリピンのミンダナオ島からのみ知られていたので、Sinthusa mindanensis H. Hayashi, Sch-roeder & Treadaway ミンダナオ キイチゴシジミ と名付けられたが、今では、ルソン、ネグロス、サマール、レイテの各島からも知られている。標本写真では♂の前翅・翅表の色彩は黒っぽく見えるが、実際は濃い暗紫青色で、後翅の輝青紫色とのコントラストが美しい。
僕がレイテ島のBalocaue山に登った時、木洩れ日を浴びて、葉上にひっそりと憩う♂を撮影することが出来た。陽ざしがまるで日本の春先か秋のように、とても柔らかく写っているが、実は熱帯の強い直射日光の下での映像である。
僕がレイテ島のBalocaue山に登った時、木洩れ日を浴びて、葉上にひっそりと憩う♂を撮影することが出来た。陽ざしがまるで日本の春先か秋のように、とても柔らかく写っているが、実は熱帯の強い直射日光の下での映像である。