旅人ひとりー大阪大学探検部一期生のたわごとー

とこしえの精神(こころ)を求めて、さまよ(彷徨)う旅人ひとり。やすらぎを追い続け、やがてかなわぬ果てしなき夢と知るのみ。

知られざる熱帯の美味しい果物・マラン

2008-08-12 | 探検
クセ(悪臭)があるが、濃厚なおいしさで知られる果物といえば、ドリアン。東南アジアの旅でドリアンの季節に巡り合えば必ず食べている。しかし、昭和39年(1964年)ボルネオ島南西部のクチンで食べたドリアンの味に匹敵するものについぞ出会うことが出来ぬままであった。

ところが今回、8月のフィリピン・ミンダナオ島でついに味わうことが出来た。最近のドリアンは品種改良()されているのか、昔ほどの悪臭はしない。アポ山へ向かう道端で売っているドリアンを毎朝買っていって、おやつ代わりにその美味を堪能することが出来た。

ところで表題の果物、
マランMARANG)。ご存じの方はあまり多くは無いと思う。4年前、フィリピン・ネグロス島を訪れた時、初めて味わって「これは美味い」と驚いた。大きなボール状の果皮は柔らかくて手で簡単に割ることが出来る。中には「人差し指の頭」よりやや大きい果肉がぎっしり詰まっている。指先を突っ込んで一握りの果肉をつまみだして、一粒づつ口に入れる。種のまわりの柔らかい果肉の甘さにうっとりする。
クセのない甘さについつい食べ過ぎてしまう。

今回のミンダナオ・アポ山行は、ちょうどマランの季節でもあった。左の画像の如く、アポ山麓のマラン専門店で品定めをして、完熟したものを仕入れていく。山中で疲れて、一息入れる時の口中でとろける甘さ!!画像右の満足そうな顔をご覧いただきたい。疲れは完全に吹っ飛んでしまう。日本にいて、今や世界中のいろいろな果物を味わえる時代だが、マランが店頭に並んでいるのを見たことは無い。これはマランが非常に傷みやすく(果皮が非常にもろい)、輸送がむずかしいからであろう。

果物マニアの方、ぜひ現地で味わって下さいね



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