インディオ通信

古代アメリカの共感した者の備忘録8年。

クリスマス、『無限の本質』に感動する

2010-12-26 21:23:56 | カスタネダ『呪術の実践』 !
 クリスマスは田舎のコタツで、『無限の本質』(THE Active Side of Infinity)を読んで過ごした(暗い)。間違いなく今年一番の本であり、これは『呪術の実践』をより解説した内容であり、マジカルパスこそないが、何かしら純文学な小説のようであり、部分的に物凄く心を打った。具体的には「感謝を表す」の所とかで、呪術師ドン・ファンに忠告されカスタネダは、昔の恋人を探し無一文になるほど大金を投じて感謝を表した(カスタネダは相手の反応の凄さに共鳴した)。

 電車でニューヨークへもどり、飛行機でロサンゼルスへ帰る間、尽きつつあるという感じがずっとつきまとった。握った砂が指の間からこぼれるように人生がこぼれていってしまう、そんな感じなのだ。感謝と別れの言葉を告げたからといって、自由になったとも、自分が変わったとも感じられなかった…


 「無限」がカスタネダに体験を与え、カスタネダはそれを「反復」し、エネルギーに変える。分類とかの科学的思考法をなす、UCLAの学徒であったカスタネダからエネルギーを奪っていたもの、それは理性的に考える彼の頭。

 「お前は悟らなければならん」と、ドン・ファンが言う。「我々の内に秘めている力を削ってしまうのは、我々の認識力だということをな。この認識力は本質的に解釈システムだ。我々の可能性の限界を教えてよこすのは、我々の解釈システムなのだ。我々は生まれた時からこの解釈システムを使っているので、解釈システムが下した断言に異を唱えるだけの勇気がない…

 力を解き放つには、ぐだぐだとブログを書いているようではダメなのだろう。
 …ということで、初雪の写真だわい(日曜日は寒かった~)



 樹木が宇宙につながる毛細血管のようですね(山のエネルギーを感じます)

 

 

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2 コメント

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寒いですね~ (アンデス)
2010-12-27 19:28:18
インディオさん、こんばんは。

「宇宙につながる毛細血管」
この表現、イイです~!

風邪ひかないで下さいね。
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今年もお世話になりました (インディオ)
2010-12-28 06:56:23
 アンデスさん、おはようございます。

 今朝は暖かく感じます。寒さに弱く、瀬戸内地方でももっと暖かければと思うのは贅沢な話しでしょうか。

 カゼ対策として、毎週サウナに行っております。擬似病気?として効果抜群のようです。

 さて、「呪術師は空っぽだった(ただ集合点を移動し、固定させるだけかも?)」と、最近、たくさん読んで沢山書くような感じでもなくなり、

 小説家よりも呪術師を目指しているのかもしれませんねぇ(小説もそのための手段だったり)
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