インディオ通信

古代アメリカの共感した者の備忘録8年。

破壊点が近いのか?

2013-12-11 06:46:44 | カスタネダ『呪術の実践』 !
 昨夜、やや発熱した雅太は、喉元のリンパを押さえて、病院へ行った方が良いかもと考える。腕の付け根まで痛みを覚える。それでも、栄養をと玄米と刺身、納豆、サツマイモの朝食を食べながら、パソコンを立ち上げた。やはり、得体の知れぬ人々が大勢閲覧しているのであろうか。いや、フロックだったに違いないと、数値を見る。583 PV 246 IP 。もしや。やはり、この奇怪なる雅太の通信を見ている人がいるようである。暇つぶしの刺激にはなるのかもしれぬ。

 かなりズボラでおっちょこちょいで、傘の置忘れとかはもちろん、車の運転でもトンネルを通過しても、到着するか、何かの反射があるまで、ライトをつけっぱなしにしていても、全く気付かない。いろんなことに神経が飛びまくっているからだろう。
 雅太がこんなに早くブログを書いているのもそんな理由があった。昨日の朝、職場である商品?の代金を貰い、その現金封筒を二つ折りにしてズボンの後ポケットに入れたまま、ずっとある作業をしていたのであるが、夜になるまでその存在すら全く気が付かなかった。2000円一体どこへ消えたのだろうか、間違えて、ポケットのごみと一緒にごみ箱に捨てたのではなかろうか。雅太は悩んだ挙句、絶望的な気分に陥った。お金という非常に大切なものですら忘れるということは、人生において絶対に忘れてはならないような出来事をうじゃうじゃ忘れている可能性だってある。そして死が近づいた時、はっと怒涛のごとく思い出して、悲しみの波に飲み込まれてしまうのだろう。

 雅太はカスタネダの破壊点なる記述を思い出し、『無限の本質』を捲ってみる。あった。内容すら忘れつつあった。呪術師はみんな破壊点へ到達するというものである。内的沈黙が始まり、呪術師の構造の活動的な部分となるためには、ある時点で彼らの人生の活動の連続性が破壊されなければならない、とある。

 「何にもまして重要なのは、お前自らが意図してその破壊点へ到達するなり、知力を用いて人為的に破壊点を作り出すことになるのだ」とあり、ドン・ファンはカスタネダに人生の連続性を中断させることを指摘する。
 確かに雅太もそろそろ人生の連続性を中断させるときが、やって来たのかもしれない。それが精霊の顕示となって、無意識に、現金の入った封筒をどこかにばら撒いてしまったのだろうか。はた目には全くの間抜け以外、何者でもない。これが辞表を出すことと、一体どう結び付くのか。

 かくして雅太は腹に一物含んだまま、早く職場に行ってゴミ箱を漁ってみようと思うのであった。

 

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