インディオ通信

古代アメリカの共感した者の備忘録8年。

シャーマニズムとは?

2008-03-19 22:53:54 | カスタネダ『呪術の実践』 !
 不可解な?本であるカスタネダ『時の輪』をぱらぱらと捲る。おやっと思ったのが次のページ。


 この宇宙の中には、計り知れない、言語に絶する、ある一つの力が存在する。それをシャーマン達は「意志」と呼ぶ。そして宇宙全体の中に存在する万物は、例外なく一つの連接輪によって、その「意志」と結び付けられている。戦士達の関心ごとは、その連接輪について語り合い、理解し、自らのために役立てることである。彼らはとりわけ自分達の日々の暮らしの瑣末な心配事で、輪が鈍らされないように、その輪をきれいにしておくことに気を配る。つまりこのレベルにおけるシャーマニズムとは、「意志」と連接されているそうした個々の輪を、汚れのないものにしておくための手順と、定義づけることが出来る(p243)

 さらに前のページで、

 時間が経てば、シャーマニズムが戦士の身につく、などということはない。そうではなくて、時間の経過と共に戦士が学ぶのは、エネルギーを蓄えることだ。この蓄えられたエネルギーのおかげで、通常なら近づくことも出来ないようなエネルギーの場の幾つかを、やがて取り扱えるようになるのである。シャーマニズムとは気づきの状態の一つであり、それは、われわれの知る日々の暮らしがある世界を感知する目的のためにあるのではなく、エネルギーの場を使うためにある能力なのだ。

 さらに最後の辺で、

 シャーマニズムは回帰の旅である。地獄に落ちていた戦士は、勝利を手にスピリットの元へ帰還する。しかもその地獄から、彼は戦利品も持ち帰る。そうやって持ち帰った戦利品の一つが、物事を正しく見分ける力である(p255)


 良くわからないが、インディオなりに解釈してみるに、この大地にはテレビの地上波(宇宙の意志)が流れている。テレビが存在する(肉体)。テレビはあるが画面には何も映っていない(宇宙意志が見えない)。テレビにスイッチを入れる(エネルギーがいる)。アンテナも必要(マジカルパスやらヨガなどの肉体的な実践をやるってか?怪しげなダンスも必要か?)。しかし、「言語に絶する力」をテレビ番組にたとえるというのも…。頭でっかちの現代人が発想しうる番組ではないから…。

 人間は肉体についてよく分かっていないということだろうか。


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