インディオ通信

古代アメリカの共感した者の備忘録8年。

宝島社3月号記事「インディアンの教え」

2008-02-17 20:13:05 | 思想・宗教
小さな本屋で『ヤクザの金』とある表紙を見つけ、マネー神の崇拝を連載しているせいか、立ち止まった。「インディアン」の教えが6ページもあったので、気になって買った(ヤクザ・マネーの方が分量が多く面白かった)。どうも宝島社はアウトローな記事ばかり載せる傾向があるようだ。

 まず人間は「輪」のほんの一部、「調和」して生きる発想とある。「聖なる輪の教え」、生きとし生けるもの全ての生命(いのち)、大地、空、水、火、鉱物全ておりなす聖なる輪。人間はその輪の一部として生かされている。そこに優劣などなく、全てのものが全てを補い、輪の中で調和して生きている。・・・・・ネイティブの人々にとって、豊かさとはモノを蓄積することではなく、大地とのつながりの中で、グレートスピリットの意志に従って生きること。大地に生かされている一つの生命として、この聖なる輪がいつまでも健全に維持されるように、自分の使命を見つけ謙虚に生きること。・・・・・とある

 次に、大好きな「インディアンになってしまった日本人 日本人との橋渡し!”聖なる俗人”ラコタ族の「高橋ゴロー」  とある。原宿のシルバーとレザーアイテムの店「ゴローズ」のオーナー。「イエロー・イーグル」というインディアンネームを持つ正真正銘のラコタ族のインディアン。銀細工職人である彼は、作ったものとお金を交換して、旅に出たり遊んだりするという「お金=交換手段」の考え方であるらしい。

 あと片山恭一の小説もインディアン思想が色濃く出ているとある。なるほど、ストレートではないが表現されている(小説家として巧い)。確か、難病で死にそうな彼女とアボリジニのいるオーストラリアへ行くのが夢だと、書いてあった。コンクリートジャングルの大都会より、あっちが救いの理想郷なのである。(片山はON LINE小説は恋愛小説ばっかでもちょっと言及)。「資本主義的な発想や行動パターンを超えていく、ボディ・マインドとスピリット・マインドが相互に響き合うような重層的な生命観の構築しなければならない」(難しい言い回し)と書かれてある。ボディ・マインドは身体が生き続けるために働く心で、スピリット・マインドは物事をきちんと理解するために使う霊の心(魂)であるらしい(『リトル・トリー』より)。

 要するに「資本主義的な発想=金重視」から、「生命の発想=精霊重視」に転換せねばならないということか。だが、あらゆるものに霊があるなら、マネーだって何らかの霊魂が宿っているはずだ(もの凄い霊が)。

 『マネー神の崇拝』が「古来の精霊重視」に転換するかどうかが問われているのか。日本よ、先進国から後進国へ転換せよ!(ムリです)
 
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