インディオ通信

古代アメリカの共感した者の備忘録8年。

ベロボディアの輪

2011-06-06 05:09:14 | カスタネダ『呪術の実践』 !
  また宙に浮かぶ夢を見た後、疲れているのかも知れぬと、癒しを求めて田舎に戻り、森林浴をする。そして『ベロボディアの輪』なる文庫本を読むのであった。

 ベロボディアは「白い水の土地」を意味し、「選ばれた一握りの人間によってのみ発見され、入ることを許されてきた神秘的な秘密の国」で、アルタイ山脈のどこかにあると信じられていたようだ(シャンバラの別名!?)。



 これは精神科医オルガ・カリティディ(ノボシビルスクでの生活時。現在はアメリカ在住らしい)の実体験をもとに書かれた小説で、親友アンナに紹介された患者(ニコライ)が引き金となってアルタイへ行き、そこでシベリア・シャーマン(カム)の女性ウマイ(古代アルタイの女神と同一名)に邂逅するわけである。本書の「解説」にも書かれてあるように、どことなくカスタネダの書物に似ているし、実際、オルガは夢見で教えられるわけである。タイトルにしても『時の輪』を髣髴する。オルガの夢見は、まさにカスタネダの世界そのものである。

 …後で、不思議な夢を見たことを思い出した。夢の中で、磨かれてピカピカに輝く重厚なドアのそばに立っていた。ドアは閉まっていた。手を伸ばしてドアに触れた。ドアに触れていると、次第に手の感覚がリアルに感じられるようになった。手を動かすと、自分自身の感覚がさらに鮮明となった。

 自分がまだ眠っており、夢の中にいることは分かっていたが、同時に意識的な自覚と完璧な自由意志を持っていた…
 
 
 「ハイアーセルフはミラクルを起こす!」ということを実証しているような物凄い本だったので、また後でまとめてみたい。

 背後の川に足を浸ける。冷たい感覚が生きている実感を催す。



 オルガがシベリアの氷の上に寝た(ウマイの命令で)ことに触発され、我が輩も雑草の上に寝てみると、ここでも空は果てしなく青い。アルタイ山脈は広島からそう離れてはいないか…。




 そういえば、『人生の癒し』なる本にアロマテラピーが出ていたのでベルガモットを買って心を落ち着ける。



 著者の越智啓子氏もオルガと同じ精神科医で(九回もインディアンの過去生があったという)、思想的にも行動的にもかなり似ている部分があるように思われる。ちなみに彼女は沖縄に移住し、啓子メンタルクリニックを生業としておられるようだ。

 オルガの小説はメンタルがクリニックされるような小説であり、文庫本でもずしりと重たいものがあった。ネットで調べてみると、若返りの方法が紹介されてありました天使の卵) 




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