インディオ通信

古代アメリカの共感した者の備忘録8年。

葛藤する雅太の心

2013-12-01 09:28:48 | 身の回り
  雅太は昨日今日と睡眠時に喉の痛みを覚えた。扁桃腺を押さえるとやや腫れている気もする。
 12月ともなれば、どんな会社も大抵忙しいわけで、雅太もルーチンワークへ通うのだが、休日出勤が予定されており、風邪気味な故、体調が危ぶまれた。それが潜在意識を侵食しているのか、夢の中でも最近は自由度が少なくなり、朝方には会社の小暴君が出てきて、今月の膨大な仕事に関する数値がどうのこうのといった具合だった。
 雅太にとっては、日々の出来事は意識の修行であるはずであり、雅太は戦士でなければならぬ。つまり、普通の人間はあらゆることを祝福か呪いの二者択一として受け取ることに対し、呪術師=戦士は、全てを挑戦であると、受け取るのである。そう、心意気はそうではあるのだが、現実は黒い雲に覆われており、雅太の頭上に雷を落とそうとしているようにも思えた。戦士は雷に打たれるのを待っているのだろうか。いや、戦士は暗雲を乗り越え、勝利するのを信じなければならぬ、と雅太は考えてみたものの、心のどこかで、信じていないような気もした。
 そして、そうやって書き込んでいるうちに、内省の剣がざくざくと雅太の皮膚を突き刺すのだった。
 その内省なんてちっぽけなものなのだろうが、どこからやってくるのかと思えば、今、ここにあるリアルな世界だろう。

「お前の世界は終わりを迎えようとしている」

 雅太の脳裏に、刷り込まれたドン・ファンの言葉が過った。『無限の本質』を開いてブログに書き写す。

「まさかお前は生まれてからずっと付き合ってきた世界が、何の騒ぎも起こさずに、お前をそっとしておいてくれるなどと考えているんじゃなかろうな? ちがうぞ! そいつはお前の下でのた打ち回り、尻尾で嫌というほど打つだろう」
 
 人間の意識に、過去が巨大な圧力をかけて当人を押しつぶそうとする。雅太は反復しなければならぬ、と我が人生を振り返るのであった。
 


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