インディオ通信

古代アメリカの共感した者の備忘録8年。

広島・長崎が2020年のオリンピックに立候補?!

2009-10-11 18:18:18 | 考えるインディオ
 広島と長崎の市長が、世界の恒久平和のシンボルとして、核兵器廃絶を訴える「平和の祭典」として、2020年のオリンピック候補地に立候補するようだ。

「南米初のオリンピック」を名目に2016年開催をGETしたリオデジャネイロ。IOCの選考者にとって東京には大義名分が欠けていたようだ(二度目だし)。

 東京落選の反省から、「日本でオリンピックが開催されるとしたら…、あれしかない!」、ということになったのだろう。大都市とはいえないが、世界的な知名度があるし、とにかく日本にオリンピックを呼び込もう、ということか(?)。

 二都市が協力して立候補するようだが、前に立候補した福岡市、あるいは長崎の近くの?熊本市や、広島と長崎の中間にある北九州市なども巻き込むのか。

 広島では1994年アジア競技大会の実績がある。でも、オリンピックはスケールが違うから、世界中から選手や観光客が来るとなると、その受け皿が出来るのか?

 もちろん、「平和」は口実で、公共事業をやりたい、開発をしたい、地域を活性化したいのが本音だ(経済効果を期待)。財政難でも民間投資が来るだろうし、インフラ整備も進めやすい。

 しかし広島市には開発する場所が…(山を削るしか)

 広島市は典型的な三角州です(洪水に襲われやすい土地です)

 東京なら横浜や千葉など近隣に大都市があるが(大阪も神戸や京都がある)、

 広島には…山しかない(海の向こうに松山が)

 長崎は…、福岡に頼るしかない(2020年には道州制になっているから? 九州オリンピックか)

 解決策は…、中国地方が道州制になった場合、「広島州」にする代わりに、広島市は岡山市に州都を譲り(矛盾?)、そして岡山平野をオリンピック用地等に開発するというのはどうか(恐ろしい案だ)。岡山市は、隣の倉敷市とバイパスで繋がっており、瀬戸大橋(短い)で香川県にあっという間だし、神戸・大阪・京都からのアクセスも良い、絶妙な位置にある(岡山オリンピックになるか)。

 広島県民のセリフではないが、狭い所に大勢集めるより、平野を開発したほうが合理的な気がするわい(造成費が安く済みます)

『GMO』② 秘密だらけの世界

2009-10-11 00:53:42 | 映画や小説、テレビなど
  遺伝子組み換え食品について、厚労省のHPです⇒遺伝子組換え食品ホームページ・厚生労働省医薬食品局食品安全部  

 さて、『GMO』服部真澄(女性作家)の作品であるが、であるが、

  新潮ケータイ文庫(2002.1月よりスタート)で、2002.1~2003.4まで連載されていたようだ(初めて知った!)。

 ハードカバー2冊分で内容が濃いから、15ヶ月に分けられないこともないだろうが、あまり小刻みに読まされるとイライラするのではないか(一気に読みたい)。

 
GMO(下)
服部 真澄
新潮社

ボリヴィアが舞台です(アメリカ東部も)


 内面に踏み込んだ文学的小説でもあり、一方で情報が詰まっていて色々考えさせられた小説だった。科学は諸刃の剣。ウラン技術が原子力発電ではなく核兵器に使用されるように、GMO(遺伝子組み換え)技術もとんでもない「新生物」を創り出して、テロリストないし、悪徳企業の手に渡ってしまえば、取り返しのつかないことになってしまう。

 手に負えない害虫を創造して、ばらまき(密かに)、克服する作物を創造する(GMO技術で)。そしてそのタネを農業ビジネスで売るわけである。

 核はまだしも、GMOはそこらの企業が実験場でやっていそうだが、研究開発の秘密で公表されない。今までの農薬で手に負えない害虫(雑草)が見つかっても、「たまたま発生した!」とかで済まされるかもしれない(一番儲かる会社が犯人か?)。

 すると、今回の新型インフルエンザにしても、人為的に創られた可能性はある。製薬会社などが怪しい(マスク業者もか)

 無理では(サイズがあまりに…)

  強欲な経営者+狂った科学者=人間生活の破壊…

  おかしげな創作物=「生物兵器」がばら撒かれると、生態系は破壊される。それがたとえコカノキやケシだけを食い荒らす害虫だとしても、問題だらけである(これが小説のテーマ)。

  あらゆる農家は、害虫もタネも操れるGMO企業の奴隷と化してしまいかねない。ワインに酔いながら、「水面下では恐ろしいGMOの実験が、彼方此方で行われているのだろうか」と考えるのであった。