インディオ通信

古代アメリカの共感した者の備忘録8年。

ドル安の原因 ~70円台へ突入するか~

2009-10-08 23:25:38 | 経済
  台風が去り、寒くなった(今、25度)。「伊勢湾直撃でどうなる!?」とマスメディアは騒いだが、大事には至らなかったようだ。むしろ、騒ぐのは新型インフルとか、1ドル88円の為替相場ではないか?(こっちに移るか)

 ドル安が酷い。加工貿易国の日本にとって、異常事態である。藤井大臣は口先では介入するかもしれないが、介入の効果も怪しいので(一時的?)、放置されたままになるか。為替レートは理論こそあれど、短期的にはどっちに転ぶか全く分からないので、一度70円台へ突入するかもしれない(オーバーシュート〔行き過ぎ〕)。
 欧州系銀行の外国為替営業部長は「12月には1ドル=83円まで下落すると予想している」。(ヤフーニュース)

 2007年の7月に118円だったものが、2009年10月には88円に…

 118円-88円=30円!!(たった2年でここまで価値が下がるドルって…)

 日本ブログ村には「為替ブログ」があり、FX(担保金を出して外国通貨を売買する)の日記とかあるが、プアー花子のFX大苦戦日記とか見ると(なけなしの金が…)、

 「日本政府は1円の円高で5千億円の評価損が出る、10円の円高で5兆円、だから政府がドル買い介入しろ!」、と主張する(ドルを持っていればそういう発想になる)。

 製造業でも、例えば日産は1円の円高で年110億円の減益要因になるらしい(日経ネット)。

 それでも藤井裕久財務相は通貨政策について、

「人為的な為替安政策はおかしい」と述べ、円売り・ドル買い介入に否定的な考えを示した。1ドル=88円台前半まで上昇した円相場に関しては「トレンドは異常でも何でもない」と指摘。

 全ては需要と供給で決まる。ただ、ドルが買われずに余っているだけである。

 第一、ドルの金利が低い(0.25%)。$(ドルは美味しくない)。米株や米国債で持っていても、需要が怪しいからダブルで価値が下がるかもしれない。ユーロ(1%)オーストラリア(3.25%)とか新興国の株、いや、石油や金など、別の価値あるものに変えて持っていた方が良いのではないか、という発想になる。

 マネー経済から離れて、実体経済でも、アメリカという国は経常収支(貿易収支など)が赤字である。$$(アメリカの物が売れん)。しかもアメリカの不況と財政支出で米財政赤字、最悪の124兆円に 09年度見通し、歳入など低迷(日経ネット)、FRBはドルをじゃんじゃん刷っている。$$$(ドルの売り手が狂っている)。誰も欲しがらないから、ドルが余っている。

 日本も負けずに円をじゃぶじゃぶ刷ってばら撒けばバランスが取れるかもしれないが?、資源輸入国だし、アジアでの信用を保ちたいし、軍事力はないし(カネだけが頼り)、アメリカとは立場が違うのか。

 昔のように円高でも公共事業があればまだ違っただろうが、

 補正予算を凍結したからのではないか。

 ドル安はどこまで進むのですか(FXで死にそうです)

 100円台に復活しますよ(いつか)