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田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

北海道低山紀行 8 定山渓小天狗岳

2010-10-11 16:16:59 | 北海道低山紀行 & Other
【札幌近郊低山紀行】とは、「低山」の定義を標高1,000m未満の山としてその山々を巡ろうというものである。数えたところ札幌近郊には30峰以上の登山に適した低山があるようである。そこを体力づくりも兼ねながらぼちぼちと挑戦することにした。

 紅葉が始まっていた小天狗岳に登った。
 高さ765mの低山と侮ることなかれ!登山初心者の私には十分に登山の辛さ、醍醐味を味わわせてくれた登山だった。
 
 約1ヶ月ぶりの山行である。
 前回の朝日岳、夕日岳に続いて、今回も定山渓温泉に近い小天狗岳に挑んだ。
 登山口は定山渓温泉から車で10分も走ったところの定山渓ダムのダム下園地のところにある。

        
 
 ダム下園地の駐車場に車を置き、さっそく登山を開始した。

        

 登り始めて直ぐに道々の橋脚をくぐるが、この辺りはまだまだハイキングといった感じであった。

        

 しかし、登山道が沢から離れた辺りから急斜面が続き始めた。
 特に急な部分には階段が造られていたが、この高さがかなりあって子どもではちょっと無理ではないかという高さのところもあった。
 あまりにも高い階段なので持参したメモ帳を横において写真を撮った。メモ帳はB7版のものだが、一段の高さがその3倍弱として約35~6cmである。これは辛い!

        

 それほど長い時間上っているわけではないのだが、全身から汗が噴き出ている。
 ところどころに紅葉を先取ったかのように色づいている楓が疲れを一瞬忘れさせてくれる。

        

 そうしているうちに大きな岩が眼前に現れた。中間点の「岩塔」である。

        

        

 そこで傾斜が緩くなったと思ったのだが、再び階段状の険しい上りが続く。
 険しい上りがその後も続くのだが、やがて足下が崖状になっている尾根に出る。
 木々に遮られて眼下の様子は見えないのだが、一ヶ所だけ見通しの良いところがあり、そこから「さっぽろ湖」がよく見えた。

        

 そこからさらにしばらく上ると頂上だった。
 頂上には女性の先客3人がお弁当を広げていた。
 私も周囲の景色を見ながら持参のおにぎりとカップラーメンを頬張った。

        

 低い山の頂上だったが、周囲に広がる山々がよく見えた。
 いつか登りたいと思っている烏帽子岳や神威岳もよく見えた。
 紅葉が始まったばかりの山は、これからさらに鮮やかさを増していく予感を感じさせてくれた。

        

        
 

【小天狗岳 登山データー】
標  高  765m
駐車場  定山渓ダム下園地に広い駐車場がある。
行  程  登山口→(40分)→岩塔→(40分)→小天狗岳頂上→(25分)→岩塔→(25分)→ 登山口
時  間  登山(約1時間20分)、下山(約50分)
登山日   ‘10/10/07

札幌ウォークⅡ №8 豊平区・月寒公園と精進河畔公園コース

2010-10-10 21:12:46 | 札幌ウォーク & Other Walk
 「札幌ウォーク Ⅱ」とは、札幌市の各区が設定した118のウォーキングコースを完歩した筆者が、次のターゲットとしてさっぽろ健康スポーツ財団や札幌歩こう会、その他民間の機関などが設定した日本ウォーキング協会認定の25(平成22年8月現在)のイヤーラウンドコースを巡ろうとするものである。

 初めて歩くところ、懐かしさを感じながら歩くところ…、いろいろな貌を見せてくれた楽しい10Kmのコースだった。
 
 つどーむ、厚別体育館、宮の森ボアネージュ、以上三つのウォーキングステーションの各コースを歩き終えて、豊平公園温水プールをスタート&ゴールとするコースを歩くことにした。

 このコースは、地下鉄東豊線、南北線の「豊平公園駅」、「美園駅」、「南平岸駅」、「中の島駅」を巡りながら、「月寒公園」と「精進河畔公園」を間に挟む方形に近いコースである。
 今回はいつもと違い、写真を中心に簡単レポートを心がけることにする。

        
        ※ 今回のコースのスタート&ゴールになった豊平公園温水プールです。

 ウォーキングステーションを出て、豊平公園駅を過ぎて「アップルロード」といわれる通りを歩き、環状通に出る。この辺りの環状通の中央分離帯にはリンゴ並木が続いている。リンゴは収穫を待つようにだいぶん色づいていた。

        
        ※ 環状通の分離帯に植えられたリンゴの木には赤く色づいたリンゴが見えました。

 やや行くと、「リンゴ並木の碑」が立っていた。

        

 その近くの「月寒公園」で木がかなり紅葉していたのでカメラに収めた。

        
        ※ 赤く色づいたナナカマドの実です。

 月寒公園を過ぎて「月寒神社」、「月寒小学校」を見ながら長い坂を下りていく。この辺りは初めての道である。

        
        ※ 静かなたたずまいを見せる月寒神社の境内です。

        
        ※ 開校129年の文字も誇らしげに見える月寒小学校です。

 坂道を下りたところに「アンパン道路の碑」が道路際の壁に収まっていた。

        

 コースは月寒台地の上がり下がりを経て平岸プールやHTB社屋を横に見ながら南平岸駅を通過する。

        
        ※ 立派な外観の平岸温水プールです。

        
        ※ ご存知6チャンネルの文字が屋上に躍るHTBの社屋です。

        
        ※ 高架の上に「南平岸」の地下鉄の駅があります???

 南平岸の繁華街を通過し、天神山緑地の横を通り、精進河畔公園に入る。河畔公園に入ると直ぐに「精進川の滝」という高さ2mくらいの小さな滝が目に入る。

        
        ※ 小さな小さな「精進川の滝」です。

        
        ※ 精進河畔公園の一部を写しました。        

 精進河畔公園を右手に見ながら、住宅街を歩いていると「北海道尚志学園」の建物群が現れた。辺りは学園の建物だけではなく、学生相手のマンションなども立ち並びさながら尚志学園城下町の様相を呈していた。

        

 中の島公園駅を過ぎ、千島桜の名所(?)の「北海道寒地研究所」の前を通り、米里行啓通を進む。

        


 通りはプラタナスの木が生い茂っていたが、このまま生長すると旭川で見たロマンチック街道のような素晴らしい通りになるのだろうか。そんなことを思いながら歩いていると豊平公園駅が見え、ゴールの豊平温水プールに2時間30分後に到着した。

        
        ※ このプラタナスの並木道は将来素晴らしい散歩道になりそうです。

《ウォーク実施日 ‘10/10/06》

ほっかいどうにできること

2010-10-09 15:05:40 | 札幌学 & ほっかいどう学
 広大な土地、食料生産基地、四季のメリハリ、観光資源etc.…、ポテンシャルに富んだ土地と言われ続けながら、低空飛行を続ける北海道。その北海道の可能性について各分野で活躍する人たちのシンポジウムを聴いたのだが…。

              
        ※ シンポジウムの写真はNGでした。したがってしわくちゃの   
         パンフレットでお茶を濁すことにします。             

 10月5日(日)日本経済新聞社の札幌印刷40年を記念して表記シンポジウムが札幌パークホテルを開場に開催され参加した。

 シンポジウムはまず、北海道日本ハムファイターズオーナーの大社啓二氏「食とスポーツでほっかいどうを元気に」 と題する基調講演から始まった。
 大社氏はファイターズのオーナーであるとともに、日本ハムの取締役であることから、二つの事業を融合しながら北海道に貢献できることを語った。
 しかし、聞いていて私は無理して二つの事業を融合したような理論立てが必要なのか、と思った。「食」の産業である日本ハムが「スポーツ(野球)チーム」を持つ意義を並べ立てられても後付のように感じられてならなかった。
 北海道民としては、それぞれ違う分野の企業なのだから、それぞれ独立した理念で北海道への貢献を考えてくれればそれで良いのではないかと思った。

 実際に「食」の分野では北海道各地に養豚場や養鶏場を展開して多くの雇用を生んでいるし、「野球」に関しては目に見えた形で北海道民を元気にしてくれている。私は日本ハムの二つの事業がそれぞれにこれからも順調に事業を継続してくれることが何よりの北海道への貢献ではないかと思った。

 続いて、四氏が登壇してのパネルディスカッションに移った。
 そのパネルの前に、パネラーの一人である(株)グーグル名誉会長の村上憲郎氏「グーグルのミッションは北海道の役に立つのか?」と題しての話題提供を行った。
 グーグルのミッションは、世界中の情報を整理して①世界中の人がアクセスできて、使えるようにすること、②それを無料で提供する、③収入は広告のみで、というところまでは付いていけたが、それからの少し専門的なネットの世界の話は私には理解不能だった。ただ、村上氏が「これからはますます距離が意味を持たなくなる」ということを「Death of Distance」と紹介したことが印象的だった。

 続いて行われてパネルディスカッションの登壇者は、村上氏のほかに釧路公立大学長の小磯修二氏、(株)植松電機専務取締役の植松努氏、知床羅臼町観光協会事務局長の三浦里紗氏の四氏だった。
 仕事の出勤時間が迫っていたことから最後まで聞けなかったのが残念だったが、刺激を受けたのはグーグルの村上氏の発言だった。
 村上氏は大分県の出身ということで、九州と北海道を対比して語ってくれた。
その中で、九州では地域発展のために県境を越えて連携することが多い。韓国・中国に近いという地域の特性を生かして「外需の内需化」を大きくすること、つまり韓国・中国人の滞在を常態化させ、長期化させることに取り組んでいるということだった。
 また、北海道より狭い地域に7人もの知事が存在し(沖縄を除いて)切磋琢磨しているとの指摘もあった。
 対して、北海道の三氏はどうも北海道の事情に詳しすぎるためか、言い訳や苦情に終始するきらいがあったようでちょっと残念だった。

 こうしたテーマには私も関心があるので各種のシンポジウムやフォーラムに顔を出しているが、北海道の未来図についてなかなか明確な絵を描けずにいるのが現状である。
 しかし繰り返し、繰り返しこうしたテーマで多くの人たちが論ずることからきっと光は見えてくるのではないかと思う。私も関心を持ち続けたいと思っている。

クリーン鴨々川清掃運動

2010-10-08 18:01:43 | ボランティア
 昨年秋に引き続き、2度目の「クリーン鴨々川清掃運動」に参加してきました。これまで積み重ねてきた成果でしょうか?昨年よりはぐっと少ないゴミの量でした。

 10月3日朝、自宅から長靴を履き、チャリを漕いで15分、中島公園の会場に着いた。
 参加者が予想していたより少ない。
 雨模様の天気のせいか?
 いや、申込み自体が今回は少なかったとか。
 昨年は多かった高校生の姿が見えない。
 私たちの仲間の参加も少なかった。
 結局、参加者は全部で百名前後か?

        

 開会行事、準備体操をして、清掃活動が始まった。
 私たちの担当は一番上流部分だ。
 火ばさみとビニル袋をもって川中に入った。
 流れる水の量が少ない。昨年の半分くらいだ。
 昨年は遡上してきた鮭に何度も出会ったが、今回のような水量では遡上もできまい。
 ゴミもほとんど見当たらない。
 住民のマナーが向上したためだろうか?そうだとしたら素晴らしいことだ。

        
 
 主催者からはゴミ拾いよりは、デッキブラシで泥のついた石を磨くことを求められた。
 川の中の石についた泥を除去する? ちょっと違和感があった。
 泥まで除いて清流を求める? ちょっと違和感が残った。
 でもおそらく主催者の間ではたくさんの議論があった末に「決めたことなのかな」とも思った。
 鴨々川自体が両岸も川底も含めて造られた川なのだから、いまさら自然論議もないかなということに私自身は落ち着いた。

        

 運動は平成13年から毎年春・秋の2回行っているという。
 かなりの積み重ねが徐々に鴨々川をきれいにしていることは間違いない。
 これからもできるかぎり協力したいと思った10月3日の朝でした。

映画 26「地球交響曲 第7番」

2010-10-07 15:06:47 | 映画観賞・感想

 映画「地球交響曲 第7番」が恵庭市で上映されるとの情報を得て、10月2日夜、恵庭市民会館に足を運んだ。

              
         ※ 映画「地球交響曲 第7番」のチケット

 昨年、「地球交響曲 第5番」を北大クラーク会館で観て大変な感動を覚えたことが忘れられなかった。私はその時の感動を4日にわたって書き綴りブログに投稿した。(その時のレポートはこちら⇒Part Ⅰ Part Ⅱ Part Ⅲ Part Ⅳ
 これまで公開されたシリーズの他のものを観たいと思ったが、DVDのレンタルなどはなく願いは叶わないままだった。
 そんな中、恵庭市で第7番の上映会があるとの情報を得たのだ。
 夜のドライブは少し億劫だったが、「地球交響曲」の魅力の前にはそんな気持ちも失せてしまい、妻を誘って恵庭へ急いだ。

 恵庭の上映は市民有志の上映する会の主催だった。
 その割には熱気があまり感じられず、観客も多いとはいえなかった。

 映画は第5番のときと同様、日本神道の神事を映像で紹介しながら、三人の出演者の生き様や思いを語らせるという構成になっていた。
 その三人の出演者とは、環境教育活動家の高野孝子氏、ツールドフランスの覇者であるグレッグ・レモン氏、そして統合医療医学博士のアンドルー・ワイル氏の三人である。

 映画を観ながら、映画を観終わって、私の中で「あれっ?」という感慨が渦巻いた。
 あの第5番を観たときのような感動が湧きあがってこないのだ。
 理由を考えるといろいろと考えられるのだが、私はここでその感想も、理由も一時留保することにした。

          
          ※ 買い求めたパンフレットの表紙です。

 というのは、この「地球交響曲 第7番」をもう一度観る機会を得たからだ。
 昨年同様、北大のクラークシアター2010の中で10月31日午後1時から「地球交響曲 第7番」が上映されるとの情報を得たのだ。
 そこでもう一度「地球交響曲 第7番」を観てから、私の感想を記したいと思う。


※ 今日、定山渓の小天狗岳に登ってきました。だいぶん紅葉が進んでいました。そのレポートはまた後日に!


観楓会 積丹の旅

2010-10-06 15:53:47 | 環境 & 自然 & 観察会
 私が所属する某団体の厚生事業として「観楓会」が行われ、厚生部の一員として参加会員のサポートを担当しながら積丹を旅してきました。

        
        ※ ホテルの窓から見た岩内湾の様子です。ずっと遠くに泊
         原発の発電所のドームが見えます。                  

 観楓会などという言葉はもはや死語に近い言葉ではないだろうか。
 と思ってちょっとネットを繰ると、なんと「観楓会」とは北海道独特の風習(?)であることが分かりました。(詳しくはそれぞれ調べてくださいね)
 紅く色づいた楓を愛でながら温泉ホテルで宴会を催すなどということは、団体旅行を敬遠する最近の若者たちの風潮とも相まって姿を消しつつあるのではないだろうか。
 ところがどっこい、我々シニア世代の団体ではまだまだ根強く生き残っているのです。

                
        
 ということで10月1・2日に1泊2日の日程で岩内の温泉ホテルに泊まり、積丹の一帯をバスで巡ってきたというわけです。
 積丹というと、私などは神威岬をはじめとした荒々しい岩肌が連続する海岸線と、その岩肌に打ちつける日本海の荒波をイメージします。

        
        
 ところが私たちの旅した両日は秋らしい好天に恵まれ、奇形の岩が連続する海岸線に打ち寄せる穏やかな波を眺めながらのバスクルージングとなりました。

        
        ※ 日本海に突き出た神威岬の雄姿(?)です。 

 一つ気付いたことは、海岸線の国道のかなりの部分がトンネルで覆われつつあるということです。災害から人命を守る、冬の交通手段の確保、という観点からトンネル化が進められているのだと思いますが、奇形の岩が連続する海岸線を見ることができなくなるのは観光をする者にとっては少し寂しい気もしますがしかたのないことなのでしょう。

 ところで肝心の紅葉の方ですが、例年にない暑い夏の影響が残っているせいでしょうか、山々はほとんど色づいておりませんでした。
 まあ、「花(楓)よりだんご」なのでしょうか。誰一人そのことに不満を漏らす言葉も聞かれず、美味しくお酒を飲み、ホテルの食に舌鼓を打ちながら和やかに歓談を楽しんだのでした。

        
        ※ 泊村の原子力発電をPRする施設「とまりん館」の全景です。        

 私たちの団体は経費を抑えるために、宿泊ホテルのバスを利用しますのでガイドさんなどはもちろんいません。いきおい私たち厚生部の面々が案内・連絡そしてお楽しみの司会などを務めねばなりません。
 その際、乗車している人たちの目線が一斉に注がれるのは凄いプレッシャーですね。ガイドさんの苦労の一端が分かったような気がします。
 ゲームの司会を担当したときは汗が噴き出て、一気に疲れてしまいました。
 まあ、それでも二日間参加された方々がバスを降りるときに、「楽しかった。ありがとう!」と言っていただけたことが、旅をお世話した者にとって何よりのご褒美と思いながら二日間の旅を終えたのでした。

        
        ※ 神恵内村にある日本郷土玩具館「童心館」です。全国各地の民芸品  
         とともに、全国各地の凧が多数展示されていました。  

札幌軟石発掘大作戦 南区の陣 2

2010-10-05 11:21:34 | 札幌学 & ほっかいどう学
 一つの札幌軟石も発見できず、暑さの中で疲れが私たちを包む中ではたして札幌軟石の建造物を発掘することができたのだろうか?それでは続きを…。  
 
 気分を変えるために、近くの藻南公園内にある「札幌軟石採掘場跡」に向かいました。
 そこで札幌軟石を見て、石の特徴を再確認してから再び発掘大作戦に取り組もうとしたのです。
 そして捜索場所も変えてみることにし、藻南公園駐車場に車を停め、藻南公園の周辺を捜索することにしました。

 するといきなり、藻南公園駐車場の花壇の縁石が札幌軟石で囲まれているのに気付きました。さらには駐車場前の歩道も札幌軟石で舗装されていました。

        
      ※ 私の中で最初の発掘となった藻南公園駐車場の花壇の縁石です。

        
       ※ その花壇に接するように歩道に札幌軟石が使われていました。

 マップ上に軟石の位置をポイントし、歩測で長さを測りメモします。さらに形状など特徴を記して一丁上がりです。

 目ざすものを発見できた喜びはモチベーションを大いに上げてくれます。
 藻南公園近くの民家の塀が札幌軟石で囲まれているところも発見できました。

        

 さらには、国道から藻南公園に折れる角のところには、藻南地区のウェルカムゲートと称するモニュメントが立っていて、そこを取り巻く花壇の縁石にも札幌軟石が使われていたのでした。

        
        ※ モニュメントの下のほうの縁石は確かに札幌軟石でした。

 すっかり気分を良くして、初めに入った住宅地に入って調査を続けました。
 こちらはやっぱり軟石を使っているところはありませんでした。
 担当地域の2/3くらい戸数にしておよそ330戸くらいを終えることができたでしょうか。私も妻もかなり疲れてしまったので、この日はこれで切り上げることにしました。

 9月29日、残った部分を私の調査を手伝ってくれると言ってくれた知人の二人の応援を得て、調査を続行しました。
 時折雨が落ちる生憎の天候だったのですが、残りの住宅地域を巡って歩きました。
 やはり住宅街では軟石を使っているところはありません。マップ上の住宅を赤ペンで潰していくだけの作業となりました。
 そうした中で、知人の一人が住宅の基礎部分の縁石に軟石を使用している家を発見しました。ほとんど見逃してしまいそうなところでの発見ですからとても嬉しかったです。
 またその様子からどうやら二次利用ではないかと推測できる状況だったのも調査報告会の席上で発表できそうです。

        
        ※ この軟石の使われ方は、どこかで使っていたものの二次利用ではないかと思われます。

 9月29日に調べた戸数約130戸、二日間の合計で約460戸(大きな集合住宅含まず)の地区の調査から6カ所の札幌軟石を発掘することができました。残念ながら建造物として札幌軟石を使用している建物は発見できませんでした。
しかし、このような札幌の文化遺産を記録するという取り組みに参加でき、個人として一定の役割を果たすことができたことに一種の達成感のようなものを感じています。
 11月末に行われる調査報告会ではどのような結末が待っているのか大いに楽しみです。その様子もまたレポートできたらと思っています。

札幌軟石発掘大作戦 南区の陣 1

2010-10-04 14:30:16 | 札幌学 & ほっかいどう学
 札幌建築鑑賞会というNPOが提唱している「札幌軟石発掘大作戦」に参加している。下見も含めて3日間を要した私の担当区域の調査をこのほど終えることができた。

               

 「札幌軟石発掘大作戦 南区の陣」…、名称がいい!
 遊び心が感じられながらも、札幌の文化遺産をしっかりと記録しようとする心意気に賛同した。
 この作戦は2006年に開始され、これまで中央区、東区、豊平区、北区、そして昨年から南区に作戦を展開しているらしい。
 南区は札幌軟石のメッカということで2年目に入っているそうだ。

 7月17日、趣旨に賛同した30数名の発掘隊員が集まった。
 調査方法の説明、記録のつけ方などの説明を受け、会場近くの札幌軟石の建物を実際に見ながらその見分け方の説明を受けた。
 そして調査区域の割り当てが行われた。
 私に割り当てられたのは、南区の第72調査区域である。と言ってもこのブログを読んでいただいている方にはちんぷんかんぷんだろう。
 具体的には札幌市の藻南公園を含めて、公園から西側の縦500m、横750mの区域である。この中をくまなく調べて、札幌軟石が使用されている建造物を捜すのである。かなりの広さである。

 8月に入り、与えられたマップを片手に現地を確認した。
 しかし、暑さもあり期限にも余裕があったので、この日は確認のみで終わった。

 9月12日(日)、暑さは多少和らいだこともあり、妻に同行してもらいいよいよ発掘作戦を敢行した。
 割り当て区域の西側の住宅地から順にしらみつぶしのように一軒一軒調べていった。
 比較的新しく拓けたところらしく、札幌軟石を使った建物はまったく見当たらない。
 住宅の周りに巡らした門や塀に似たような岩石(らしきもの)が使われているところがあったが、よく見てみると違うものだった。
 すでに150戸以上の住宅を調べたが札幌軟石を使った住宅も倉庫も、門も塀も縁石も何も見つからなかった…。
 暑さと疲れが私たちを包んだ。そこで気分を変えてみることにした。

        
        ※ このように何軒かの家の門や塀に似たようなものがあった
         が、詳細に見てみると札幌軟石ではなかった…。
        

                            (続きは明日のブログに)

札幌Cafe紀行 37 チャットテラス

2010-10-03 16:36:12 | 札幌Cafe紀行
 個人的にはずっと以前から注目していたカフェだったのですが、これまで2度も定休日に訪れるというヘマをやってしまい、三度目でようやく入店が叶いました。
 
 5月の初めに南区の南沢や北ノ沢をウォークしたとき、「昼食をチャットテラスで!」と思い、苦労して店を見つけたのですが店はクローズしていたという残念な経験がありました。

        
        ※ ご覧のように店は緑で覆われていてカフェとは気付きづらいです。        

 今回、またまた南区内の札幌軟石の建造物を捜す活動に参加した際に友人たちと昼食をこのチャットテラスで摂ることにしました。
 チャットテラスはフラワーサロンとショップを併設したカフェで、カフェのエントランスは写真のように緑に囲まれています。まるでお店という雰囲気がしないものだから、5月のときには店を捜すために何度も店の前の道を行き来したものです。

        
        ※ こちらは店のエントランスです。徹底して緑にこだわっています。

 店内にも緑が溢れています。また、フラワーアレンジメントの作品や陶芸作品などが店内狭しと並べられていて、それらの作品を即売していました。

        
        ※ 店内のディスプレーですが、植物も陶器も販売されています。

        

 私たちがオーダーしたのは「チャットランチ」(950円)です。
 内容は、イカやシャケ、ナス、オクラ、サツマイモなどの天ぷらと、きんぴらごぼう、カボチャを裏ごししたもの、それに五穀ご飯と汁物、食後にミニデザートとコーヒーという内容でした。
 どれも手作り感たっぷりの「おふくろのお昼」といった感じのランチでした。

        
        ※ 「チャットランチ」ですが、ランチョマットを見てください。本
         物の植物を挟み込んだランチョマットを使用しているところにお店 
         のこだわりをみます。        

 コーヒーの味に特別な個性はなく、飲みやすいコーヒーでした。
 その他のメニューでは、ビーフカレー(750円)、ミートソースパスタ(750円)などのランチメニューがあり、ブレンドコーヒーは単体で350円でした。

        

 一緒に行った友人が女性オーナーとガーデニング談義をしているのを耳にしましたが、さすがにそちらの方面にはかなり詳しいそうなことが感じられました。
 ガーデニング好き、お花好きにはぜひとも一度はチェックしたいカフェのような気がします。

【チャットテラス データ】
札幌市南区北ノ沢7-4-8
電  話 011-572-676
営業時間 10:00~17:00
定休日  月曜・日祝
座  席 16席
駐車場  有り(6台)
入店日  ‘10/09/29


大通ビッセ拝見!

2010-10-02 15:50:36 | 札幌(圏)探訪
 このほど(9月23日)グランドオープンした「大通ビッセ」を、オープンして6日後の28日に訪れてみた。オープン間もないうえに、ちょうど昼時とあって大変な込みようだった。

              
 
 今春5月に地下2階と地上1階部分をプレオープンしていた大通ビッセが2~4階部分も含めたグランドオープンを9月23日に行った。
 オープン直後の混雑は“ごめん”と考え、少しは落ち着いただろうと思われた9月28日に妻と出かけてみた。

 残念ながら私の目論見は外れたようだ。
 ちょうど昼時だったことも災いした。私たちのような物見高い種族も加わって、ビッセ内はけっこうな混みようだった。

 地下2階、地上1階部分については、プレオープンのときに紹介していますので(こちら )2~4階についてビッセの謳い文句とともに紹介します。

        
        ※ 1階フロアです。        

 2階は「本物を凝縮した、厳選コミュニケーションフロア」ということで、カフェ・珈琲豆販売、革製品販売、ライフスタイルショップ、そして大和証券が入居していた。

        
        ※ 2階フロアです。

 3階は「こころにうるおいを運ぶ、ライフスタイルエリア」ということで、ステーキ専門店、漢方ブティック、オーガニックハーブ販売店、食品・雑貨店、そしてドコモショップ、美容室・ネイルサロンが入っている。

        
        ※ 3階フロアです。

 4階は「北海道各地の人気店が集うグルメコラボレーション」として、こちらのフロアはレストランやカフェ8店が入っていた。

        
        ※ 4階フロアです。

 私たちはランチを兼ねて訪れていたので比較的空いていた「カリーとオムライス YOSHIMI」に入った。「とろ~りチーズの焼きカリー」(780円)はコクもあってなかなか旨!といった評価か?

 さて、大通ビッセ全体の私の印象だが、なんとなくゴチャゴチャとした感が否めない。狭い空間にいろいろなものを詰め込みすぎたきらいはないだろうか?
 場所柄から多様な階層のお客さんを呼び込む戦略として止むを得ない面もあるのだろうが…。したがって、高級感にはやや欠けるかな?という印象である。
とは言いながら、大通公園に面した西3丁目という好立地を生かし、札幌の新名所の一つには育っていくのでは、と思ったのだが…。果たして?