空知支庁10市14町では空知総合振興局の勧め(?)で各市町それぞれ1コースずつのフットパスコースを設定し、それをまとめたルートガイドを発刊した。いずれもが各市町の見どころを満載したルートとなっている。私はこの24のコースを時間をかけて、ゆっくりと完歩したいと思い立った。
ほろしん温泉ほたる館ルート

沼田町のフットパスルートは他の町村とは違い、街の中心を巡るコースではなく本町から遠く離れたところに設定され、玄武岩登山を含めた田舎道を往くワイルドなワンウェイコースだった。
この日(8月15日)私は北空知の三つの町のコースを踏破すべく、早朝5時に家を出た。沼田町ルートのスタート地点「明日萌駅」に着いたのは午前7時30分だった。
ここで一つの決断が必要だった。というのもこのルートはマップでも分かるようにワンウェイコースなのだ。したがって、スタート地点に帰るにはバスを利用する必要がある。
ところがバス便はゴール地点の幌新温泉発①10:15、②14:10、③16:55、④18:00の一日4便しかない。私は①便の10:15発の便を利用したいと思っていたのだが、そうすると時間は2時間45分しかない。
マップに書かれている標準所要時間は3時間15分と出ている。時間が30分足りないが、やるしかない。やれるだけやってみようとスタートすることにした。

※ NHK朝ドラ「すずらん」の舞台となった「明日萌駅」です。

※ こちらもドラマに登場したという「中村旅館」です。
スタート地点は「明日萌駅」というメルヘンチックな名前だが、よく説明を見るとJRの正式名は「恵比島駅」というそうだ。
「明日萌(あすもい)駅」とは、NHK朝ドラマとして1999(平成11)年4月から10月まで放送された「すずらん」の舞台として駅舎が撮影に使用されたそうである。駅舎、また駅舎周辺が大正年代の雰囲気を残していることから選定されたということである。朝ドラをまったく見ない私には「猫に小判」的な「明日萌駅」だった。(駅舎などを見学したのは、ウォークを終えバスで帰着した後である)

※ 「明日萌駅」をホーム側から見たところです。

※ 駅舎内には主人公「萌」と思われる蝋人形が窓から外を眺めていました。

※ 駅長室には萌の父親である常盤駅長が座っていました。
集落としてはほとんど体を成していない駅周辺を抜け、舗装をしていないじゃり道を往く。山裾に切り拓かれた畑にはソバ畑が広がっている。
まだ朝7時台だというのに、気温は上がり湿度も高いようで、アップダウンの多い道を歩きはじめると直ぐに汗が噴き出し始めた。
路傍には緑一色の雑草の中で青紫のツユクサが一服の涼を与えてくれる。



誰一人行き交う人のいないじゃり道を一人黙々と進む。昨日のレポートでも触れた1本の大きな木を見つけてゴールの「ほろしん温泉」に続く舗装道路に出る。この辺りになると水田が広がっている。


舗装道路は陽光の照り返しもあり、一段と暑さを感じる。

※ バス停には「幌新温泉まで3.7㎞」と出ているが、私はその途中で玄武岩登山を終えてから幌新温泉を目ざすのです。
遠くにはこれから登る「玄武岩」の山容が見えてきた。けっこうな高さを感じさせる山である。
舗装路を2㎞も進んだろうか、「玄武岩登山口入口」の標識が現れた。ここまで約1時間経過していたが順調だった。しかし、玄武岩登山では意外な苦戦が待っていた。

※ 写真の山が目ざす「玄武岩」と思われます。

(以下、後編で)
ほろしん温泉ほたる館ルート

沼田町のフットパスルートは他の町村とは違い、街の中心を巡るコースではなく本町から遠く離れたところに設定され、玄武岩登山を含めた田舎道を往くワイルドなワンウェイコースだった。
この日(8月15日)私は北空知の三つの町のコースを踏破すべく、早朝5時に家を出た。沼田町ルートのスタート地点「明日萌駅」に着いたのは午前7時30分だった。
ここで一つの決断が必要だった。というのもこのルートはマップでも分かるようにワンウェイコースなのだ。したがって、スタート地点に帰るにはバスを利用する必要がある。
ところがバス便はゴール地点の幌新温泉発①10:15、②14:10、③16:55、④18:00の一日4便しかない。私は①便の10:15発の便を利用したいと思っていたのだが、そうすると時間は2時間45分しかない。
マップに書かれている標準所要時間は3時間15分と出ている。時間が30分足りないが、やるしかない。やれるだけやってみようとスタートすることにした。

※ NHK朝ドラ「すずらん」の舞台となった「明日萌駅」です。

※ こちらもドラマに登場したという「中村旅館」です。
スタート地点は「明日萌駅」というメルヘンチックな名前だが、よく説明を見るとJRの正式名は「恵比島駅」というそうだ。
「明日萌(あすもい)駅」とは、NHK朝ドラマとして1999(平成11)年4月から10月まで放送された「すずらん」の舞台として駅舎が撮影に使用されたそうである。駅舎、また駅舎周辺が大正年代の雰囲気を残していることから選定されたということである。朝ドラをまったく見ない私には「猫に小判」的な「明日萌駅」だった。(駅舎などを見学したのは、ウォークを終えバスで帰着した後である)

※ 「明日萌駅」をホーム側から見たところです。

※ 駅舎内には主人公「萌」と思われる蝋人形が窓から外を眺めていました。

※ 駅長室には萌の父親である常盤駅長が座っていました。
集落としてはほとんど体を成していない駅周辺を抜け、舗装をしていないじゃり道を往く。山裾に切り拓かれた畑にはソバ畑が広がっている。
まだ朝7時台だというのに、気温は上がり湿度も高いようで、アップダウンの多い道を歩きはじめると直ぐに汗が噴き出し始めた。
路傍には緑一色の雑草の中で青紫のツユクサが一服の涼を与えてくれる。



誰一人行き交う人のいないじゃり道を一人黙々と進む。昨日のレポートでも触れた1本の大きな木を見つけてゴールの「ほろしん温泉」に続く舗装道路に出る。この辺りになると水田が広がっている。


舗装道路は陽光の照り返しもあり、一段と暑さを感じる。

※ バス停には「幌新温泉まで3.7㎞」と出ているが、私はその途中で玄武岩登山を終えてから幌新温泉を目ざすのです。
遠くにはこれから登る「玄武岩」の山容が見えてきた。けっこうな高さを感じさせる山である。
舗装路を2㎞も進んだろうか、「玄武岩登山口入口」の標識が現れた。ここまで約1時間経過していたが順調だった。しかし、玄武岩登山では意外な苦戦が待っていた。

※ 写真の山が目ざす「玄武岩」と思われます。

(以下、後編で)