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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

これからの教育への提案

2020-11-03 16:12:37 | 講演・講義・フォーラム等

 講師は言う。「これからの教育はこれまでの実践とICT教育のベストミックスが必要である」と…。コロナショックはそのことの必要性がより強まったと主張された。学校教育最前線の話を聴いた。

 私が「北海道教育の日」道民運動推進協議会に関わるようになって6年が経過した。毎年、設立記念日の11月1日に講演会や実践発表の会を催している。今年は11月1日が日曜日だったために10月30日(金)に開催した。

   

   ※ コロナウィルス感染防止に配慮した座席の配置で講演会を実施しました。

 その内容は北海道教育大学教職大学院旭川校特任教授の北村善春氏による「これからの教育への提案」~コロナショックで考えたこと~と題する講演会を催した。

 北村氏の講演要旨は次のようなものだった。コロナ禍に見舞われてよりその重要性を認識することになったが、今やICT(情報通信技術)を活用した教育は不可欠である。ただそれを活用するだけでは教育効果は限定的である。これまで日本の教育が育てたものとベストな形で融合して進めることが肝心であると…。このような教育形態を「GIGAスクール構想」と称するそうだ。

 北村氏の言葉で印象的だったことが「日本の教育改革は、重なって、重なって、重なってきている」と…。この言葉は学校教育の実践の場にいた私にとってはとても納得できる言葉である。教育現場にいた者としての感覚は、次々と発せられる教育改革の号令に戸惑いを覚えることが多く、新しい教育改革が唱えられ始めた時、以前の改革に対する評価や反省がはっきりとなされないまま学校教育が進んでいたという感覚があった。それに対して北村氏は「課題を内包しながらも未来を志向する教育改革が次々と発せられた」と解釈された。この部分は立場の違いと理解したい。

   

   ※ 本推進協議会の会長の挨拶です。

 ともかく、教育現場においてはICT化が急速に進んでいるらしい。「教科書・資料の電子化」や「自宅でも学べるオンライン授業の実施」「動画を活用して授業を受ける」「資料作成をタブレット上で行えるようにする」等々…。

 課題は北村氏が主張するように、こうしたICTの優位性を活用しながら、これまで培ってきた日本の教育が育ててきたものとのベストミックスということになろう。

   

   ※ 講演を行う講師の北村善春氏です。

 講演の最後に北村氏は高知市の義務教育学校「土佐山学舎」とオンラインで繋ぎ、同校の竹崎校長から社学連携を進める土佐山学舎の実践を直接伺うという実際にICTを活用した実例を示してくれた。(土佐山学舎の実践は初耳だったが、全国的にも注目される実践を積み重ねている学校のようだ)

 今回の講演会はいつもは市民にも開かれた形で実施していたが、今回はコロナ禍の最中ということもあり学校関係者のみに絞って実施したが、学校関係者にとっては刺激を受けた講演会だったのではないだろうか?過疎化が進行する北海道においては特にICTの活用は必須の課題だと思われる。後輩たちの健闘を祈りたいと思う。



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