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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

いよいよ開幕!PMF2023 オープニングナイト

2023-07-13 14:06:51 | ステージ & エンターテイメント
 いよいよPMF2023が開幕した!7月12日から8月1日までの長期間にわたり、世界から集った74名のPMF生が世界的な教授陣に教わりながら、同時にコンサートを展開していく教育音楽祭である。私は5枚のチケットを用意し、PMFを楽しみたいと思っている。

 昨夜(7月12日)、札幌コンサートホールKitaraにおいて「PMF2023 オープニングナイト」が開催されたので参加した。
 KitaraのホワイエにはPMFファンがその開幕の喜ぶかのように華やいだ雰囲気で談笑していたが、その中へPMF生の木管五重奏が開幕前に演奏を披露するというハプニングで来場者を喜ばせてくれた。
 オープニングナイトはまず、PMFの創始者であるレナード・バーンスタイン作曲の「キャンデード序曲」で幕を開けた。演奏はPMF生74名に教授陣が加わった編成だった。そして指揮はまだ40歳と若く俊英と称されるクシシュトフ・ウルバンスキが務めた。
 「キャンデード序曲」は、クラシックの曲でありながら、どこかにポップな香りも感じられ起伏のある曲の流れが私にはお気に入りの曲の一つである。この夜も若手演奏家の勢いのある演奏が心地よかった。
 続いて、PMF組織委員会の理事長である秋元克広札幌市長の挨拶を挟んで、教授陣たちの演奏が2曲続けて演奏された。その曲目と演奏は…
◆オンスロウ/弦楽五重奏曲 第30番 ホ短調 作品74から  (演奏)PMFウィーン
◆モーツァルト/歌劇「コジ・ファン・トウッテ」序曲K.588 (演奏)PMFベルリン
 2曲とも小品で聴きなれない曲だったこともあり、私としてはあまり印象に残らない2曲だったが、どちらもベテラン奏者の深み、重みを感じさせるような演奏だった。なお、PMFウィーンとはウィーンフィルハーモニー管弦楽団の団員、あるいは元大員の方々で、特に第一ヴァイオリンのライナー・キュッヒル氏は元ウィーンフィルのコンサートマスターで、おそらくPMFには10年以上かかわっている方のはずである。また、PMFベルリンもベルリンフィルハーモニー管弦楽団在籍者、あるいは元在籍者である。このPMFベルリンにも長くPMFに関わっているホルン奏者のサラ・ウィルス氏はキュッヒル氏とともにPMFの名物教授といった存在の方であり、「また還ってきてくれた」という思いが強かった。
 最後の一曲は再び教授陣とPMF生の混成によるチャイコフスキー/幻想序曲「ロメオとジュリエット」だった。曲としては幻想曲らしく物静かな曲の流れが全体を占めていたが、時折激しい高まりが挟まれ、特に後半の悲劇の色を濃くする激しい曲調が印象的だった。
 コンサートの帰路はいつも満ち足りた思いで会場を後にすることが多い。この日もそうした気持ちだった。これから少なくとも4度のPMF関連のコンサートを楽しみたい。


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