田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

北海道旧本庁舎(赤れんが庁舎)の改修工事を観てきました

2023-06-05 16:29:42 | 札幌ぶらり散歩 & Other
 遠くから見た時「えっ!?もう改修工事はこんなに進んだの?」と思った。ところが近づいてみると、それは原寸大の写真で工事現場が覆われていたのだった。見学施設から覗くと、大々的な改修工事が行われている最中だった。
        
    ※ 受付でいただいた改修工事を説明するパンフレットです。
 本日は特に予定もなかったことから、以前から一度覗いてみたいと思っていた北海道旧本庁舎(赤れんが庁舎)の改修工事を観てきた。
 赤れんが庁舎は、北海道開拓使が建設した八角塔の展望層を備えた洋風の開拓使札幌本庁舎が明治12年に焼失した後、明治21年に改めてレンガ造りで、開拓使本庁舎同様に八角塔を備えた洋風の庁舎を建てたのである。その庁舎はれんが造りの外観から「赤れんが庁舎」と呼ばれて道民から親しまれてきたという。そして今は北海道庁の本庁舎前に重要文化財として保存され、札幌市の重要な観光スポットの一つとなっている。
 その「赤れんが庁舎」が老朽化したのに伴い、令和3(2021)年からおよそ5年の工期を経て令和7年にリニューアルして復元した姿を見せてくれる計画になっているようだ。
 その間、工事の様子を見ることができる仮設見学施設を設けて、市民や観光客に提供していると聞いて本日午後訪れてみたのだ。
  
  ※ この様子を遠目から見たら「あれっ?」と思いますよねぇ~。

  
  ※ 庁舎右横に見学施設の入口があります。
 見学施設は赤れんが庁舎本体の前に、本体から取り外した八角塔を取り囲むように3階建ての仮の見学施設を建てて、八角塔及び庁舎本体の一部を窓越しに見えるように造ったうえに、内部には関連するさまざまなパネルが展示されていて札幌の歴史も知ることができる仕組みになっていた。
      
   ※ 見学施設の1階から見た八角塔です。

  
  ※ 見学施設の2階から見た八角塔です。屋根の一部が銅色になっていて近年補修されたことが分かります。
     
  ※ 見学施設の3回では八角塔の先端に付けられる北海道旗が突き出ていました。
 工事は主として、「保存修理工事」と「耐震改修工事」だという。「保存修理工事」は屋根の葺き替えや壁の欠損部の修復、内装材の張替えなど、「耐震改修工事」はれんが壁に鋼材を挿入するなど建物全体の耐震性を向上させるという。また、同時に改修後の公開時に見学者の便宜を図る施設の新設なども計画されているようだ。
  
  ※ 見学施設の窓からは赤れんが庁舎本体の改修工事の様子が見られました。
 今回の見学の大きな目玉は、八角塔を間近で見られることである。改修された後では高いところに設置されるために仰ぎ見ることしかできない。間近で見る八角塔の屋根部分は銅葺きで緑青色となっていたが、一部に銅色のところがあった。近年に補修されたところのようである。この八角塔の屋根は今回全てが葺き替えられるという。ということは改修後数年は銅色の屋根ということだ。緑青色に変色するには10年程度かかるという。完成後の八角塔の屋根に注目したい。
 パネル展示で興味深かったのは、赤れんが庁舎が建設された明治21年当時の札幌の街がパノラマ化された地図で表記されていたのが私には興味深かった。
  
  ※ 写真ではイマイチですが、周囲の建物の写真と真ん中の地図を見比べるのが興味深かったです。
 また、庁舎室内の壁に塗る「漆喰」について説明する動画を見ることができたが、改めて日本古来の壁材の素晴らしさを再認識させられた。
  
  ※ 見学施設3回から見た赤れんが庁舎の前庭の様子です。
 というように観る者によって観点は様々かもしれないが、一度は見る価値がある見学施設のように思う。見学期間は来年5月までだという。事前予約も必要なしで、誰もが見学可能である。何かのついでに道庁の近くを通った際にぜひ見学されることをお勧めします。



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