田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

北海道低山紀行 98 浦臼山(浦臼コース)

2020-06-24 16:50:28 | 北海道低山紀行 & Other

 久しぶりの登山となった。標高718.3mとけっして大きな山ではないが、今の私には十分登り応えのある山だった。思わぬ幸運にも恵まれ、久しぶりの登山を楽しむことができた。

      

      ※ 北海道新聞社刊「夏山ガイド」より

 外出自粛解除を受けて初めて札幌市内を離れての遠征だった。朝5時、札幌は薄日が差すくらいで「好天の中で登山ができるな」との期待を抱きながら浦臼へ向けて車を走らせた。ところが、当別、月形と進むにつれて周りに霧が低く垂れこめ、見通しがきかない状況となった。「眺望が効かない登山なら止めようかな?」と一瞬頭をよぎったが、「単なるピークハントになっても仕方ないなぁ」と思いながらそのまま車を走らせ続けた。

 実はこの「浦臼山」は5月に登山口を見つけることができずに一度敗退した山だった。そこで登山愛好家のsakag氏からアドバイスをいただき、今回は自信をもって登山口に向かった。敗退したいきさつはこちらを参照ください。https://blog.goo.ne.jp/maruo5278/d/20200423

 これから浦臼山(あるいは樺戸山)を目ざそうとする人のために少し詳しく登山口に至る経路を説明したい。札幌方面から向かった時、浦臼市街にコンビニのローソンがある。そこからさらに100m位進むと、左手に「樺戸連山登山道入口」と書かれた立派な標識があるが、目立たないのでよく注意をし、そこを左折する。そこからは一路山の方向へ真っすぐ進むと良い。途中一か所だけY字の分岐点があるが、そこは左方面に進む。標識のところから5キロ強、コンクリート壁の砂防ダムがあり行き止まりとなる。そこが登山口である。

   

   ※ 国道275号線(空知国道)沿いに立っている案内標識

   

   ※ 登山口となっている砂防ダムです。

 6時半過ぎ登山口に着いた私は早速用意を整え、6時45分登山を開始したが、周りには濃い霧が立ち込めていた。

   

   ※ 登山口に置かれていた入山届ボックス

 登山を開始した直後、登山道を横断するように鎖が張ってありドキッとしたが、ガイドブックでも「自己責任で」と説明があり、その先に多くの登山者が通った跡があったので私もそれに倣った。

   

   ※ この鎖にはこドキッとしましたが、左側にはっきりと踏み跡があります。

     背景の霧にご注目ください。

 登山道はずーっと車道跡を往くものだったので、幅広く道が造られていた。それでもところどころ両側から雑草が進出し、登山道を覆うようなところもあった。霧のために雑草は濡れていた。そのため注意しながら登ったが、ズボンのひざ下あたりまでびっしょりと濡れてしまった。

   

   ※ 登山道のところどころではこのように両側から草が覆っています。

   

   ※ 通常はこのような快適な登山道が続いていました。

   

   ※ 下山時に草むら深いところを撮りました。陽の光が届いています。

 登山道そのものは車道跡ということもあり、けっして難しくはなく、徐々に徐々に高度を上げていく登山道だった。

 この山の途中の唯一のポイントは コースの中ほどにある「マイクロウェーブ反射板」である。私はそこを目ざしたのだが、どうやら濃い霧のため見逃してしまったようだ。ガイドブックによると、この反射板のある所から傾斜がきつくなる、となっていたがなるほど私にとっては辛い辛い急斜面だった。10歩登って一息つき、20歩登って一息と、スピードがガクンと落ちてしまった。ガイドブックでも「本当に車が上がったのか」と疑問符が付くほどの急斜面だった。

   

   ※ どうしてこの急斜面を車が上ることができるか疑問に思うほどの急斜面です。

   

   ※ 下山時に何げなく振り返ったときに、反射板が目に入りました。

 その急こう配を何とか超えると山頂稜線いたる。すると、登山道に私の影が映るではないか!低く垂れこめた霧の上へ上がったことで太陽が顔を出し始めたのだ。「これはラッキー!」と思い、気をよくして最後の登りを続けた。

   

   ※ 急斜面を登り終え、山頂稜線に出ると陽の光が!

   

   ※ 私の影が登山道に映るくらい陽の光が強くなってきました。

 登山開始後1時間半、真っすぐ伸びる登山道の左に脇道が見えた。左手切り立ったところからの眺望を楽しむところかと思って寄ったところ、そこには地元ライオンズクラブが寄贈したステンレス製の山頂標識が立っていた。

   

   ※ ライオンズクラブ寄贈の山頂標識です。

    

   ※ そこから見たところですが、下界はまだ雲に覆われています。 

 しかし、ガイドブックには本当の山頂はその先と書かれていたので、先へ進むと100mくらい先に木製の山頂標識が見えた。その山頂は木々に遮られて眺望は得られなかったが、その少し先まで行くと、樺戸連山の山並みをうかがうことができた。また、山頂からではないが、木々の間を通して暑寒別岳らしい山並みも望むことができた。

   

   ※ こちらが本当の(?)山頂標識です。

   

   ※ 強い光が木の影を作っています。

   

   ※ 山頂から樺戸連峰を観たところです。正面が樺戸山、左が隈根尻山かな?

   

   ※ 木々の間から見えた高い山は暑寒別岳ではと思うのですが…。

 山野草は裾の部分ではすでに花の季節を終えたとみえ、まったく目にすることがなかったが、急斜面より上ではタニウツギ、ナナカマド、タチツボスミレ、クルマバソウ、マイヅルソウ、ハクサンチドリなどの花々を愛でることができた。

   

   ※ タニウツギのピンクの花がとても目立ちました。下の写真は大写ししたものです。

   

   

   ※ ナナカマドの花は終わりの時を迎えていました。

   

   ※ タチツボスミレも割合目立ちました。

   

   ※ クルマバソウです。

   

   ※ マイヅルソウも高いところでは最盛期といった感じでした。

   

   ※ 数は少なかったですがハクサンチドリの紫色は目立ちます。

   

   ※ この白い小さな花は分かりません。

 久しぶり登山だったが、残念ながら体力の衰えは隠しようもない。早く目標である100座登頂を果たしたいと思う。目標まであと2座である。私の体力にあった山が少なくなったきた。なんとか今年中に「北海道低山紀行」の100座登頂を果たしたい。

【浦臼山(浦臼コース) 登山データ】
標 高  718.3m(標高差 473m)

駐車場  登山口に車10台程度駐車できる広場がある。

行 程  ※ グランドシニアの足とお考えください。
     砂防ダム(登山口)→(1時間30分)→浦臼山々頂→(55分)→砂防ダム

  上り(1時間30分)  下り(55分)

天 候  霧のち晴れ、微風

登山日  ‘20/06/24



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。