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健康に良い食事とは? お米と健康セミナー2023

2023-03-26 19:25:31 | 講演・講義・フォーラム等

 お米は糖質が多く、ダイエットには不向きといわれているが本当だろうか?糖質制限ダイエットが流行し始めて米食が敬遠されるようになった。はてしてそれは本当なのだろうか?専門家のお話を伺った。

      

3月23日(木)午後、道新ホールにおいて「北海道米販売拡大委員会」が主催する「お米と健康セミナー2023」が開催され参加した。セミナーは第1部、第2部に分かれ、二人の専門家からお話を伺う構成だった。

 第1部は栄養士で、料理研究家の坂下美樹氏による「中高年~高齢世代のお米との上手な付き合い方」と題する講演だった。

        

 坂下氏は「ご飯の中に含まれる糖質はけっして少なくはないが、糖質代謝を高めるビタミンB1を含む食品(豚肉、豆腐、玄米、小豆)など、食卓を豊かにすることによって健康体を作ることができる」と強調された。糖質とはごく簡単に言うと、身体を動かすエネルギーの元であるから欠かすわけにはいかない。ところがダイエットが流行する中、糖質が太る原因であるかのように喧伝されたことで米飯離れを起こしてしまったと指摘した。

 さらに坂下氏は食生活の多様化(和食離れ、外食、中食の流行)、核家族化などによって中高年のコメ離れが顕著であるという。そのことが中高年の低栄養化を招き、サルコペニア、ロコモティブ、フレイルといった中高年特有の健康問題を引き起こしている指摘した。

 坂下氏は中高年が健康で過ごすためには「一汁三菜」の食事を摂ることを提案した。その割合は「3・1・2の食事」だという。3・1・2とは、3主食、1主菜、2副菜の割合+汁物、という意味である。坂下氏はこうした定食スタイルを一日2回は摂ってほしいと話された。

 第2部は、慶応大学医学部教授の伊藤裕氏「糖質は健康の敵?味方?~お米と健康長寿の医学的関連」と題して講演された。伊藤氏は専門的な立場から糖質の問題だけではなく“健康長寿”に関連してさまざまな角度から言及された。ところがあまりにも数多くのデータを提示されたために、拝聴していた私には理解することができなかったというのが正直なところだった。

        

 その中で私が唯一理解できたのが、肥満解消のために「低糖質ダイエット」は一番効果があるが、厳しい糖質制限は危険が伴うと指摘された点だった。そしてBMI(「Body Mass Index」の略で、カラダの大きさを表す指数)の値が22.0が理想だが、中高年の場合は23.0~26.9のちょっと肥り気味くらいが死亡率が低いと指摘した。

 結局、このセミナーで私が得たものは、「食事を多彩にしなさい」ということと、私自身の食生活の中で乳製品の摂取をもっと多くしなければならない、ということを学んだことである。

 主催者が「北海道米販売拡大委員会」ということから、少し眉に唾を付けて聞かねばならない点があるかもしれないが、数多くの主菜、副菜を摂るには米食(ご飯)が最も相応しいと思われることも改めて認識させられたことは一つの収穫だったと思っている。



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