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田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

“熱闘甲子園”を目ざして! 第一日

2010-07-19 23:42:50 | スポーツ & スポーツ観戦
 いよいよ“甲子園”を目ざす16校の闘いが円山球場を舞台に始まった。しかし、野球の観戦がいかに体力を必要とするものかをいやというほど痛感させられた第一日目であった。

        
        ※ 開会式に勢ぞろいした16校の選手たちです。        

 《開会式》
 午前8時30分。
 ブラスバンドが奏でる大会歌「栄冠は君に輝く」のメロディーとともに16校のナインの入場が始まった。
 すると私は思わず手持ちの手帳に次のようなメモを書きなぐった。

 たとえアナクロと言われようと、
 声を掛け合い、脚を揃えて入場する高校球児の姿に私の胸は熱くなる。
 いつに変わらぬ彼らの姿こそ、高校野球の原点なのだ。
 入場する球児たちを温かい拍手で迎える観衆の胸にもきっと同じ想いが去来しているに違いない。

        
        ※ 声を上げ、脚を揃えて入場行進する選手です。

 統制の取れていないダラダラとした入場に何の感動が生まれるだろう?
 これまで野球を指導してくれた指導者に、素晴らしい舞台を提供してくれた関係者に、一挙手一投足に惜しみない拍手をしてくれる観衆に、感謝の思いを抱きながら彼らは入場していると私は考えたい。
 たとえアナクロと言われようと、高校野球のあの姿は失ってほしくないと私は思う。

        
        ※ 接戦を制し、勝利を喜ぶ立命館の選手たちです。

《熱戦》
 本日の3試合の結果は、
 ◇ 第一試合 札丘珠  3 対  4 立命館
 ◇ 第二試合 白老東  4 対  9 函有斗
 ◇ 第三試合 札第一 12 対 11 駒大苫 (延長10回)
 いずれも大熱戦だった。第二試合そこやや実力差が出た試合だったが、第一、第三試合はどちらが勝利するのかその帰趨が試合終了までまったく分からない手に汗握る闘いだった。
 特に第三試合は一回戦屈指の好カードとの下馬評どおりの壮絶な打撃戦となった。
 僅かな差が札幌第一に勝利をプレゼントした試合だった。

        
        ※ 夕闇迫る中、激戦を制し喜ぶ札幌第一の選手たちです。
       
《ベンチの責任》
 NHKの放送も、新聞もけっして指摘しないだろう。
 しかし私は敢えて指摘してみたい。
 第三試合の結果はかなりの割合において駒大苫小牧のベンチに責任があったのではないか。
 高校年代のスポーツにおける指導者の役割や責任は相当に大きいものがあると私は思っている。それが野球においては特に顕著だと思う。
 それこそ彼らの一挙手一投足にいたるまでベンチからの指示による場合が多い。

 今日の第三試合、5回の札第一の攻撃を迎えた時点で5対3と駒大苫がリードしていたが、札第一が1点を加えた時点で駒大苫はエースを交代させたのだ。リリーフ投手はそこは乗り切ったものの、その後加点され続けベンチの期待には応えきれていなかった。
 一方、攻撃陣はその後も着々と得点を加え、7回終了時点では11対7と大きくリードしていた。
 8回に入り札第一が2点を加えるとベンチはたまらず第三投手をつぎ込んだ。しかし、彼も期待には応えられず9回2点を失い、とうとう同点にされてしまった。
 ベンチはまた動き第四の投手を延長戦に入ってつぎ込んだ。そして彼は決勝の一点を献上してしまったのだ。
 確かにエースは5回までに4点を与え好調ではなかったかもしれないが、投球のキレは失っていなかったと私は見た。なのにあっさりエースを切ってしまったところにベンチの若さがあったような気がしてならない。

        
        ※ ノックをする駒大苫小牧の佐々木孝介監督です。

 実は駒大苫の監督は、駒大苫が全国制覇したときに主将だった佐々木孝介さんが駒澤大学を卒業して今年から母校の監督に就任していたのだった。まだ23~4歳の若さだと思う。
 私はその若さと経験に期待していたのだが…。
 残念ながら今回はその若さが凶と出てしまったようだ。
 佐々木さんには残酷な結果が待っていたが、この経験を糧にしてほしいと思う。
 きっと高校野球の名監督といわれる人たちもこうした経験を何度も積み重ねながら指導者として大成したのだと思う。佐々木さんの指導者としての大成を望みたい。

         
         ※ びっしりと埋まった札幌第一のスタンドです。

《観戦の体力》
 いゃ~、それにしても高校野球を観戦することがいかに体力を必要とするかを痛いほどに感じさせられました。
 朝8時30分の開会式から、第三試合終了の18時40分までトイレに立つ以外は硬いベンチに座り続けるのは難行苦行です。
 最後には「早く試合が終わってくれ~」と心の中で叫んでいました。
 ああ、全試合観戦などという公言(私言?)が守れるのだろうか???


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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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三試合全部を観戦 (三四五白のヨン    )
2010-07-20 06:16:46
 えっ、あの暑い日に3試合を長時間にわたって観戦したのですか、ものすごい観戦意欲ですね。多くの人は、1試合を見たら帰るのですが、たぶん座席の周りの人は最初と最後では違う人だらけだったでしょう。第3試合の分析は鋭いですね。1点差の勝敗の原因の分析はすごいですよ。最後までどっちが勝つかわからないような試合って、結果において負けた側はその原因を自分達なりに考えてるでしょうけれどもね。
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Re:三試合全部を観戦 (田舎おじさん)
2010-07-20 17:10:54
 観戦するからには全試合を通して観戦してみたい、と以前から思っていたのです。
 そのような体力も今が最後のチャンスかなと思っているものですから…。ところが予想以上に体力が必要なことを痛感しています。どこまで持つか?チャレンジしてみます。

 第三試合の分析についてはけっこう独断的なものですが、一つの見方ではないかと思っています。
 ただ試合の経過を追うだけではなく、自分なりの見方を楽しむと、けっこう面白いものになるのではと思いながら円山球場に通いたいと思っているところです。

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こんばんは (あお)
2010-07-20 21:48:56
僕も高校野球が好きですが、地元の試合は母校のものくらいしか関心がなく(昔、都立で初めて甲子園に出たんですよ)、専ら北海道の大会をチェックしています。
中でも注目しているのは、やはり駒大苫小牧です。子どもの頃苫小牧に住んでいたという縁もあって、春夏秋の大会の度に一喜一憂しています。
その駒苫の試合をスタンドで観戦されたという事で、羨ましい限りです。やはり応援が素晴らしいんでしょうね。
丸尾さんの試合評についてですが、試合を見てもいない僕が言うのもおこがましいのですが、継投自体は仕方ないと思います。今年の駒苫は背番号1の落合君が春には18番を付けていた事でもわかるように、各投手の力の差が小さいチームです。控えの投手の力が劣るということではありません。ですが、今夏は落合君が絶好調だったということなので、もう少し長く投げていれば確かに結果が違ったかもしれませんね。
今夏、駒苫と同じくらい注目していたのが、白老東です。ご存知だと思いますが、白老東には南北海道NO.1投手ともいわれるプロ注目の平田君がいます。彼が万全の状態で投げれば、函大有斗に勝つのはもちろん、優勝の可能性すらあったのではないでしょうか。道内ですら無名の白老東が甲子園に出るというシンデレラストーリーを密かに期待していたのですが、平田君は春に痛めた肘の回復が間に合わず、昨日の試合でも開始早々に降板してしまったとか。それが残念でなりません。
やはり地方の小さな公立校が甲子園に出るというのはロマンがありますよね。
東京とは比較にならないほど涼しいとは思いますが、どうかお体にお気をつけて観戦なさってください。
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Re:こんばんは (田舎おじさん)
2010-07-20 22:25:42
 あおさん、お久しぶりです。
 私の投稿をチェックしてくれ、しかもコメントをいただきありがとうございます。
 あおさんがとても詳しくコメントしてくれたことを嬉しく思います。
 私より北海道の高校野球に通じていらっしゃることに驚いています。
 戦評についてもおっしゃることよく分かります。何と言っても監督がチームの内情を良く理解しているわけですから、その上であのように判断したのですから…。私は一観客としての一般的な感想を述べたに過ぎません。

 あおさんがおっしゃるように駒大苫小牧の応援は有名なブラスバンドをバックに素晴らしい応援を繰り広げていました。後で知ったのですが、あの香田前監督も東京から応援に駆けつけていたそうです。
 駒大苫小牧人気はまだまだ絶大でスタンドは超満員で、駒苫の敗戦に多くの人が(私も)ため息をしていました。

 これからも体が不調にならない限り観戦してレポートするつもりですので、覗いてみてください。
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