北海道内を舞台にした懐かしい映画(と言っても新しい映画もあるのだが)を連続上映する「シネマの風景フェスティバル」が札幌東宝プラザ(中央区南2西5)で6/26~7/2の日程で始まった。私はお得な回数券を購入し、6本全部を観ようと張り切っている。懐かし映画の感想を数回にわたってレポートすることにする。
※ 映画「ギターを持った渡り鳥」のポスターです。
オープニングで荒涼とした駒ケ岳をバックに荷馬車が往くところはまるでマカロニウェスタン(って言って分かるかなぁ~)の一場面を観ているようだった。小林旭さん主演の「渡り鳥シリーズ」にはこうした場面が時折登場するため「無国籍映画」などと言われたのだろうか?
小林旭主演による「渡り鳥シリーズ」は合わせて9本作成されているが、そのシリーズの第一作がこの「ギターを持った渡り鳥」で1959(昭和34)年に作成されている。
ストーリーについてはこちら(⇒)をご覧いただくとして、やはりこの映画も当時の日活アクション映画の一つで勧善懲悪物である。
映画はオール函館市でのロケで、函館の街がふんだんに出てくる。函館の方、あるいは函館に縁のある方には50年前の函館市を懐かしく見ることができたのではないだろうか。
ところが映画の設定では「神戸に近いある港町」となっている。50年前の交通もまだ発達していなかった時代にわざわざ函館までやってきてロケを敢行しているのだ。なぜ素直に函館という地名を出さなかったのだろうか?…。函館山のロープウェイも、青函連絡船の「羊蹄丸」も映画に登場しているというのに…。それもやはり「無国籍映画」である所以なのか?
※ 絶えずギターを片手に小林旭は映画の中に登場します。
裕次郎の映画もそうだったが、小林旭のこの映画も同様にアクション全盛の映画である。しかも夜の街で大暴れするところも同じである。けっして暴力礼賛の映画ではないと思うのだが、当時はこうしたヒーローが悪に立ち向かいめちゃくちゃに相手を打ちのめすところを見て、スカッとした気分になって映画館を後にしたのだろう。
私の中にもなんとなく当時のそうした気分が残っているような気がする…。
それにしても小林旭も、浅丘ルリ子も若かったなぁ…。
(映画鑑賞日 ’10/07/01)
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おそらく映画の題名も含めて、ポスターを見る人にアピールする手法というのが確立されていたような気がしますね。
それが私たちには独特の風合いを感じさせたのではないでしょうか?