田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

奉納プロレス~空想格闘技劇場とは?

2024-05-07 19:13:45 | ステージ & エンターテイメント
 プロレスっていうのは、もはや本来の意味はどこかへ行ってしまい(いや、以前からそうだったのかも?)完全にエンターテイメント化した見世物と化したのだろうか?リングで闘う(演じる)レスラーたちの闘いぶりをおおい笑わせてもらった。

    

 私の雑食性は止まることを知らない。
 5月5日(土)午後、手稲神社で行われた「奉納プロレス」なるものを見物するため手稲神社に赴いた。というのも、4月16日に手稲神社に御朱印をいただきに行った際、上のようなチラシを御朱印と同時にいただいたのだ。「へぇ~、奉納プロレスってどんなもの?」と俄かに興味を抱き、時間が許せば覗いてみようと思った。
 幸いなことに5月5日には特に用件もなかったので、午後2時開始に合わせて手稲神社に赴いた。手稲神社の境内には多くの人たちが詰めかけていた。その人たちはプロレスを楽しんでいる人たちもいれば、そうではないような人たちも見受けた。というのも、当日のメインは「神社マルシェ手稲」という行事がメインで、プロレスはその余興的位置付けだったようだ。    
 私の関心の先だったプロレスは「プロレスリング サッポロ」という団体が行っているものだった。「プロレスリング サッポロ」とは、2004年に旗揚げし、札幌市を中心に活動している社会人プロレス団体だということだ。

    
 ※ 高いところからリングを俯瞰してみました。周りにはキッチンカーが囲んでいました。

 手稲神社に着いてみると、さまざまなマスクを被ったプロレスラー(?)がリングの周りにいて、試合開始を今か今かと待っていた。リングの横には「プロレスリング サッポロ」という表示の上に「空想格闘技劇場」と書かれてあったのが気になった。「空想格闘技劇場とはどういうことだろう?」と…。

    
    ※ リングには「空想格闘技劇場」と明示されていました。

 午後2時からの対戦は、2人組同士が戦うタッグマッチだった。片やプロレスリングサッポロ所属のグレート・モノノケとHARUKIという組と、もう一方は「苺プロレス」という別の団体所属の紅(くれない)という選手ともう一人のリングネームはよく聞き取れなかった2人組の対戦だった。

    
    ※ HARUKI選手はこのように本格的な技も披露しました。

 ここでの見ものはグレート・モノノケという選手の体形だった。彼はもの凄い肥満体形で、プロレスのような激しい動きができるのか、と心配されるような体形だった。しかし、普段からよく練習をし、体を鍛えているのだろう。それなりに動き、技を繰り出していた。HARUKIという選手は身体も大きく、体も締まっていてプロレスラー的体形で、繰り出す技もサマになっていた。

    
   ※ 一方のグレート・モノノケ選手のチョップにはあまり力感が感じられません。

 筋書きはやはり主催団体であるサッポロプロレスに華をもたせるということだろうか、グレート・モノノケ&HARUKI組の勝利となった。
 傑作だったのは、その後に行われたこの日の出場した全選手がリング上に上がり繰り広げたバトルロイヤル戦だった。リングに上がったのは、唯一の女性レスラーをはじめとして10数名いたようだ。その中に若い男性であるが、すごくスリムで体重も50kg程度しかないのではと思われるおよそプロレスなど全く不向きと思われる選手がいた。彼がすばしこく逃げ回ったり、時には多勢にちゃっかり加勢したりして、上手く立ち回る姿が目立ったのだが、いざ彼が標的となった時には全く抵抗することができなく、あえなくダウンしてしまった姿が観衆の笑いを誘った。

    
    ※ バトルロイヤルの様子です。右から3人目の選手はおよそプロレス選手とは思えない細身の選手でした。
    
    ※ 唯一の女性選手はプロ並みの体格の選手でした。

 こうして見てくると、社会人プロレスではグレート・モノノケとか、細身の彼とか、いわゆるキャラの立った選手が観客から脚光を浴びるのではないかと思わされた。映画にもなった「新根室プロレス」のアンドレザ・ジャイアントパンダが脚光を浴びたように…。

    
    ※ バトルロイヤルで優勝したグレート・モノノケ選手です。

 「プロレスリング サッポロ」の掲げる「空想格闘技劇場」とは、観客がそれぞれ空想を逞しくして楽しんでほしい、という思いが表れた表現なのだろうか?
   
    
   ※ リング上の闘いを効果的に盛り上げていたのが、場内アナの存在でした。