田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

北海道交響楽団第96回演奏会

2024-04-15 18:24:52 | ステージ & エンターテイメント
 う~ん…。感動するには今一つだったかなぁ~。私ごときがそう評することは、とても失礼なことではあるのだが、敢えてそう表現させてもらった。前日に私が札響の音を聴いていたというディスアドバンテージの状況であったこともあるのだが…。

     
 ※ ポスターに特徴のある絵が描かれています。金沢和彦作「大合戦」という名が付けられています。この日の第2曲目、第3曲目がどちらも大戦の影響を受けた曲だったことから、このような画を採用したのでは、というのは私の解釈です。

 三日連続の音楽三昧である。昨夜(4月14日)、札幌コンサートホールKitaraにおいて北海道交響楽団の第96回の演奏会が行われ友人たちと共に参加した。
 「北海道交響楽団」(以下、道響と称する)はその名が示すとおり、北海道においていち早く結成され(1980年結成)、80名を超える団員を有し、北海道を代表するアマチュアオーケストラとして自他ともに認める存在だと私は理解している。だから演奏会の回数も96回目とアマチュアオーケストラとしてはだんとつの回数を誇っているのだ。

※ 80名を超える大演奏陣による演奏会でした。写真はウェブ上から拝借しました。

 さて、その道響が昨夜演奏した曲目は…、
 ◇D.カバレフスキー/組曲「道化師」
    1.プロローグ 2.ギャロップ 3.行進曲 4.ワルツ 5.パントマイム
    6.間奏曲 7.叙情的小シーン 8.ガボット 9.スケルツォ 10.エピローグ
 ◇J.シベリウス/交響曲第6番 ニ短調 作品104
    1.Allegro molto moderato
         2.Allegretto moderato₋Poco con moto
         3.Poco vivace
         4.Allegro molto₋Doppio più lento
 ◇D.ショスタコーヴィチ/交響曲第9番 変ホ長調 作品70
         1.Allegro
         2.moderato₋Adagio
         3.Presto (attacca)
         4.Largo (attacca)
         5.Allegretto‐Allegro
〈アンコール〉◇D.ショスタコーヴィチ/モスクワ・チェソョームシキ
                             組曲より 第3曲 ダンス(ポルカ・ギャロップ)
 この日のラインナップだけではなく、道響の演奏曲目から感ずるのは「いつも本格的な曲目に挑戦しているなぁ」という印象である。それはやはり伝統的なオーケストラであるという矜持がそうさせるのだろうか、と思ってしまう。
 私のような者から云わせてもらえば「そんなに肩ひじ張らずに、本格的なものと少しリラックスできる曲目を織り交ぜてもいいのでは?」とも思うのだが…。特にこの日の場合は、シベリウスの曲がやや沈んだ曲調だったこともあって聴いていてもやや辛いところがあった。
 ちょっと皮肉になってしまうが、私自身が一番盛り上がったのはアンコールのポルカ・ギャロップの速く激しい一曲だった。客席の反応もこの曲が一番だったのではないだろうか?組曲「道化師」も楽しめたが…。
 まあ、私のような外野の者がどう云おうとも道響は道響の道をこれからも歩んでいくのだろうが、どうか道民や市民に愛されるオーケストラとして、100回と云わず、さらに上を目指して伝統を守り続けてほしいと願っている。