NHK札幌放送局の新放送会館オープン記念として「NHK番組技術展」が開催され、NHKが誇る最新の放送技術の一端が公開された。機械音痴、技術音痴の私にはちんぷんかんぷんのことが多かったが、技術の進歩は細部に及んでいるようだ。
11月27日(土)・28日(日)の両日、NHK札幌放送局の新放送会館のオープンを記念して「NHK番組技術展」が開催された。私は先日「8K受信公開」に参加し、新放送会館の一部を体験していたが、さらに違うところも見学できるのではとの期待から28日(日)に覗いてみることにした。
結論を先に記すと、私の期待は裏切られた。公開されたのは1階のロビーだけで、どうやら今後も視聴者が自由に入退できるのは1階のロビーだけのようである。
その1階ロビー部分には所狭しといった感じでブースが設けられ、NHKが誇る新技術の各種が展示され、N HKの技術陣が説明役として待ち構えていた。配布されていた資料によると展示物は次のとおりである。
① 深海8Kプロジェクト
② ビューファー水平表示アダプター
③ 河川カメラ映像取得システム
④ AIナレーションによるスポット音声制作システム
⑤ 4Kツインズカム
⑥ 8K 4倍スローモーションシステム
⑦ ロボット実況
⑧ 手話CG実況の自動生成システム
⑨ 「はやぶさ2」リアルタイム可視化システム
⑩ AIフェージング予測システム
⑪ EPG自動監視システム
⑫ 特殊撮影の世界
⑬ 8Kシアター「8Kニッポン 大雪山 究極のパウダースノーを滑る」上映
と盛りだくさんの展示だった。(このほかにも子供向けのコーナーがあったようだが…)
前述したように機械音痴、技術音痴の私にはその多くは理解できないものばかりだった。その中でかろうじて今回知り得ることができたこと一つは、「8K」という技術は従来TV画面の横方向の解像度が従来は2,000(2K)だったものが、8Kでは8,000画素並べることにより、従来のもの(2K)より16倍も緻密な表現ができるために大画面化が可能となったということだ。
次に注目したのは、東京オリンピックの水泳競技(特にアーティステックスイミング)で競技者の水上と水中の様子が同時に画面で見ることができ驚いたが、これは⑤の4Kツインズカムというシステムで、水上と水中を同時に撮影できるカメラで同時に撮影し合成したものだということだが、水中の水の屈折度を違和感なく調整した画像を創り出すところに新技術が凝縮されているらしい。
その他もいろいろと説明を受けたが、技術の塊であるテレビ放送の技術の進歩は著しいものがあるということはうっすらと理解できた。
最後は先日も体験した8Kの280インチの大画面での冬の大雪山で大滑走の様子を見入った。やはり大画面では自然の雄大さを写し出すのが何よりも似合っている。8Kの威力を再度実感させられた。でも我が家に8Kテレビを導入するのは何時なのかなぁ???
※ 会場の様子を隈なく写したかったが、ブースによっては撮影禁止のマークがあり不可能だった。8Kの大画面ももしかしたらカメラはNGだったかもしれない…。