田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

時代は進化し続けている…(EXPOセミナーから)

2021-11-14 18:13:58 | 講演・講義・フォーラム等

 時代は確実に進化し続けている…、このことを痛感させられた今回の「北海道ビジネスEXPO」での一連のセミナーだった。そして、私はこうした波に乗り切れていないな、ということも感じさせられた。しがって一つ一つのセミナーを私の言葉でレポする自信がない。そこで私の印象を綴ってお茶を濁すことにする。

 今回私が参加したセミナーについては拙ブログの4日前の投稿で紹介しているが、特別講演の日本ハムGMの稲葉氏の特別講演を除いて、4つのセミナーについては私は詳しくレポする自信がない。その4つのセミナーとは…

◆ワーケーション普及セミナー

 ◇講演「ニューノーマルの新たな働き方」 富士通(株)統括部    三川 真奈 氏

 ◇事例発表 

 ◇トークセッション   

◆地域創生・人材育成セミナー 「SDG’s時代を担う人材育成」

                 (株)Barbara Pool代表取締役 井上 祐巳梨 氏

◆スタートアップセミナー 「北海道から世界へ」  hackjpn.inc CEO  戸村 光 氏

◆デジタルイノベーションセミナー

  「DXを成功に導くための10のポイントと具体的アプローチ」 

データビズラボ(株)代表取締役 永田 ゆかり 氏

 上記ラインナップを見て、直ぐ気付くのが4つのセミナーのうち3つのセミナーのスピーカーが女性だということだ。3人のうち三川氏は会社の人事部を代表しての講演だったが、井上氏、永田氏はそれぞれの分野の第一人者として講演されたのだ。私が言いたいことは、政治の世界で女性はまだまだ男性の後塵を拝しているようだが、実業の世界ではもはや女性といえども堂々と男性に伍して時代を担っていることを目の当たりにした思いだった。事実、彼女たちの講演は実に堂々とした自信に満ちたものだった。

 具体的に一つ一つのセミナーについて簡単にレポしてみると…、

          

          ※ 三川真奈氏

 富士通(株)はIT関連企業であるから、今回のコロナ禍においていち早くテレワークなど新たな勤務態様を導入した企業である。三川真奈氏からはその実態の報告があったが、社員にとって責任は伴うがメリットの大きい改善に思えた。三川氏からは新しい富士通の態様は、会社と社員の関係性は「自律 × 信頼」であると強調された。セミナー全体としてはそうした勤務態様の変化によって北海道をテレワークのホームにしたい思惑があったようだが、はたしてどれだけの効果が期待できるのかは未知数のような気がした。

          

          ※ 井上祐巳梨氏

 井上祐巳梨氏のお話しの中でSTEAM教育」という言葉が出てきた。私にとっては全く初耳の言葉だった。講演ではこの言葉を受講者は熟知しているものとして進められたために私にとっては苦しいセミナーとなった。調べてみると「STEAM教育」とは「Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学・ものづくり)、Art(芸術・リベラルアーツ)、Mathematics(数学)の5つの単語の頭文字を組み合わせた教育概念です。 技術革新が進み人工知能の影響で世の中が大きく変化する中で生まれました。」とあった。井上氏は会社((株)Barbara Pool)においてSTEAM的な要素をもった人材育成をアドバイスしていくコンサルタント会社を経営し、一方では「(一社)STEAM JAPAN 代表理事」として国の教育への提言も積極的にされている方のようである。

          

          ※ 永田ゆかり氏

 永田ゆかり氏の話になると私はいよいよ混迷を深めた。永田氏はDXはホットワードである」という。私にとっては「DXって何ものかいな?」というレベルである。最新のビジネス用語を駆使し、滔々と話す永田氏の言葉は私にとってはまさに「猫に小判」状態だった。ちなみに「DX」とは?帰宅してからネットで調べると、「進化したデジタル技術を浸透させることで人々の生活をより良いものへと変革させること」とあった。彼女の会社もまた人材育成のために一般企業に対するコンサルタント業務を請け負っている会社のようである。

          

          ※ 戸村光氏

 以上、女性の講演についてレポしてきたが、男性も負けてはいない。私が聴いた唯一の男性経営者の戸村光氏はなんと1994年生まれの若干27歳でアメリカ・シリコンバレーに本拠地を置き、社業としては「Web開発」、「アプリ開発」、「AI開発」、「社員研修(AI)」などを手掛けているようだが、お話は起業の勧めだった。氏は起業のための資金調達をはじめとして起業を積極的に支援したいと強調された。

 私はTV東京系列の「カンブリア宮殿」、「ガイアの夜明け」は欠かさずに視聴するほど現代のビジネストレンドに興味関心を抱き、それなりに精通しているつもりでいた。しかしそれはTV局が万人向けに翻訳したうえで放送していることを思い知らされた。現代のビジネス最前線を担っている人たちは、一般人の二歩も三歩も前を行っていることを思い知らされた今回の一連のビジネスセミナーだった。すでに一線を退いた私だから呑気なことを言っていられるが、現役の人たちはトレンドを読み、その先を行かねばならないのだから大変だろうなぁ、と思わされた今回のセミナーだった…。