田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

北海道にちなんだ歌曲を聴く

2015-12-19 11:25:34 | ステージ & エンターテイメント
 私の場合、そもそも「歌曲とは何ぞや?」というところから始まらなければならないのだが、昨夜(17日)「北の自然が育んだ歌曲の数々」というコンサートを聴いた。私にとって馴染みのない曲が多かったが、それなりに興味深く聴くことができた。
 
 12月17日(木)夜、北方学術情報センターポルト(北翔大学のサテライト?)で「北の自然が育んだ歌曲の数々」というコンサートに参加した。
 参加の動機は、ある公共施設に告知チラシがあり、しかも無料で、我が家から近いということもあり、参加してみることにした。
 コンサートの趣旨は、北翔大学で音楽の教鞭をとるソプラノ歌手の岡元眞理子教授が企画し、それに賛同する方々が集ったコンサートのようだった。

                  
                  ※ 会場に掲示されていたポスターです。ちょっと暗いでね。

 「北の自然が育んだ~」という意味では、野口雨情、石川啄木、三木露風の三人の詩人の詩が取り上げられた。三人に共通するのは、いずれもが一時期北海道に滞在した経験を持つ方ばかりで、詩作においてもそのことが反映されているということのようだ。
 また、作曲家としては遠田京市、尾崎弥生、二橋潤一、石丸基司といった北海道に在住し、現在も旺盛に作曲活動を行っている方々の作品が紹介された。また、彼らは4人揃ってコンサート会場にも駆け付けて、短いコメントを発せられた。

               
               ※ インタビューに答える作曲家の二橋順一氏(左)と、石丸基司氏(右)です。

 歌手は、ソプラノの石田美和、鷹木真理子、岡元眞理子、メゾソプラノの荊木成子といった道内外で現役で活躍されている方々が出演された。その他、野ばら合唱団、北翔大学混成合唱団有志、北広島少年少女合唱団も出演した。

               
               ※ シニアの方が目立った「野ばら合唱団」のみなさんです。

 おっと、そもそも「歌曲」だが、ウィキペディアによると「クラシック音楽における独唱声楽曲のジャンルの代表的なもの」だそうである。特に岡元教授たちが主眼としているのはイタリアオペラに通ずる「ベルカント唱法」による歌曲を演ずることだという。

 2時間強にわたるコンサートは相当数の曲が披露されたが、私が印象に残ったのはソプラノの石田美和の声量である。特に高音の響きは他を圧していた感があった。他の歌い手の方も力量十分であった。
 また、北海道教育大の教授だった二橋潤一氏が作曲した女性のための合唱曲「おかあさんあのね」は子どもたちの純粋な詩が印象的で、それに上手く曲がのっていたように思われた。
 さらには、釧路市在住の作曲家の石丸基司氏の作詞・作曲による「カンタータ 赤ちゃんの季節」は、ストーリー性もあって興味深く聴くことができた。

                 
          ※ 圧倒的な声量を誇った石田美和さんと彼女が指導する北広島少年少女合唱団のみなさんです。

 私たちは(少なくとも私は)歌曲というものに馴染みが薄いが、そのこともあってかせっかくのコンサートだったのに、少し聴衆が少ないように思われた。
 たくさんの研鑽を積まれた歌い手の方々の力量は多くの方を魅了してやまないと思われた。今回が2回目とうかがったが、せっかくの良質のコンサートである。次回はより多くの方々に聴いていただく手立てをとられたらと思われた。

               
               ※ 岡元眞理子教授が指導する(?)北翔大混声合唱団有志のみなさんです。

 さて、今夜は6年連続となる「札響の第九」を楽しむため、これからキタラへ出かけることにします。