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田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

奄美群島巡りを終えて 4

2014-03-08 22:03:03 | 道外の旅

島の事情あれこれ 

 やはり島の生活ならではの事情を汲み取ることができたのも今回の旅の面白さだった。それほどたくさんのことについて知ることができたわけではないが、「へぇ~」と思うようなことがあったのも事実である。
 

          
          ※ 与論島は明日(3月9日)が「ヨロン島マラソン」の開催日である。一年で最も賑わっていることだろう。

 徳之島を巡っていたときのことだった。島の小さな店に入ったときも、比較的大きなスーパーに入ったときにも、店の一角に大きな透明のボトルに入った水とそのサーバーが販売されているのが目に付いた。
 翌朝のことだった。ホテルの朝食会場でそのボトルをのったけサーバーが目に留まった。そこで私はスタッフに伺った。「徳之島は水がまずいのですか?」と…。すると「確かに石灰分が多い水ということですが、飲めないわけではありません。今、徳之島ではこれが一種のブームなのです」と答えてくれた。
 そして少し声を潜めるようにして「徳之島では誰かが良いと言うと、それが島内にパーッと広まる傾向があるのです」と言った後、「一時は缶ビールのア〇ヒスーパードライが発売された時に、誰かが旨い!と言ったことで島中のビールがスーパードライ一色になったこともありました」と語っていた。「へぇ~」と思った。

                  
                  ※ 徳之島ではこうした還元水のサーバーを置くところが目立ちました。

 船の中で一緒になった奄美大島在住の方と親しくなった。彼には奄美のいろいろな事情を教えてもらった。その中で最も記憶に残ったことは…。
 奄美には以前、ファミリーレストランの類がなかったらしい。ファミレスの場合、どこもチェーン展開しているところが多いが、どこのチェーン店も奄美進出には慎重だったようだ。そんなとき九州を中心に展開しているチェーン店の一つが奄美に進出したところ、たちまちのうちにそのチェーン店の中で全国一の売り上げを記録したということだ。彼の分析によると、それまで奄美では家族そろって食事をするような店がなかったために、家族連れがいっせいに詰めかけたということだ。
 気を良くして2号店を出したところ、そこも全国2位を記録したという。今では奄美市を中心に5店舗も出店しているようである。「へえ~」と思った。

          
          ※ 沖永良部島の奇岩の景勝地フーチャでは崖のところで釣りを楽楽しんでいる人がいました。          

 以前、沖縄本島を巡ったときにも気付いたことなのだが、街中に団体や個人の功績を讃える横断幕が目立ったのだが、奄美大島の島々においてもそうしたことが目に付いた。例えば甲子園出場などという慶事の場合は北海道でも新聞社や市役所・役場などに垂れ幕が掲示されることはあるが、個人を顕彰することは北海道では聞いたことがない。
 奄美大島では個人名を明記した横断幕が掲示されていたのは地域柄なのだろうか? 「へえ~」と思った。

          

          ※ こうして個人を顕彰するのは南の島独特のように思われるのですが…。

          

 最後はガソリン価格事情である。
 以前に、屋久島、種子島を旅してレンタカーを借りたときにもガソリン価格が全国平均よりは高かったので覚悟していたのだが…。奄美大島ではレギュラーガソリンが1ℓ 170円だった。これくらいなら仕方ないかな、という思いだった。ところが!
 与論島でガソリンを入れたときに1ℓが実に190円だった! 「えーっ!」と思った。
 輸送コストなどもかかるのだろうとは思われるが、予想外の高価格である。なお、他の島ではバイクだったこともあり、ガソリン代もわずかだったため価格には無関心なところがあり、記憶していないのが残念である。
 そうしたガソリン価格のせいもあるだろうか、軽自動車が圧倒的に多いのも島の実態だった。もっとも、これは島の道路が狭いという事情もあるのだろうが…。

          
          ※ 頼もしき旅の移動手段となったレンタバイクと横綱朝汐の銅像です。(徳之島)

          
          
          ※ いかにも南の島らしい街路樹です。北海道ではけっして見ることのできない光景です。

 まだまだ島ということでの特殊事情は存在するのだろうが、短い滞在時間の中で表層的に見ただけでは、そこに気付くことはなかなか難しい。もっと中に入ってみたいという思いもあるのだが、それは私にとっては適わぬ願いでもある。