福岡(博多)名物を食す
ラーメン、水炊き、もつ鍋…、福岡(博多)もまたグルメの街である。食にそれほど強い関心のある私ではないが、「博多に来たからには…」的な好奇心から、名物屋台も含めて食べ歩いた。
※ 博多名物の那珂川沿いに立ち並ぶ屋台です。私はここでは食しなかった。
「福岡の旅」を長く綴ってきたが、書こうと思えばテーマはまだまだある。(例えば、ヤフオクドーム、唐人町寺町、キャナルシティ、アクロス福岡、ネクサスワールドなどなど)しかし、いつまでも福岡でもあるまい。そろそろ店仕舞いをしようと思う。
そこで本日から三日間は今回の旅で印象深い事柄について取り上げてレポートすることにした。
※ 福岡空港内の出店している「とんこつラーメン屋台」で食した「昔ラーメン」(660円)です。
先ずラーメンである。福岡(博多)滞在中、私は三度にわたって博多ラーメンを食した。
一度目は、キャナルシティ博多にあるラーメンスタジアム内に出店している「ラーメン二郎」ならぬ「らーめん二男坊 博多王」という店だった。二度目は、ちょっと都心を外れたところにある「元祖 長浜屋」、そして三度目が福岡空港内に出店している「とんこつラーメン屋台」だった。
※ キャナルシティ博多内に出店している「らーめん二男坊 博多王」の店構えです。
※ その「らーめん二男坊 博多王」のスタンダードな「らーめん」(650円)です。
三店共にトンコツ、細麺で濃厚な味の博多ラーメンだった。
印象的だったのはやはり「元祖 長浜屋」である。メニューは「ラーメン」(400円)と「替え玉」(100円)の一種類だけだった。店内には大きなテーブルが4個あり、客はそのテーブルを囲んで食するという形だった。まったく庶民的な店で、衛生的ともいえない店だったが行列ができるほどの人気店だった。味の方は「まあまあ」といったところか。
※ 「元祖 長浜屋」のなんとも庶民的な店構えです。行列ができていました。
※ ご覧のような赤い大きなテーブルを囲んで食します。
※ トッピングはネギと薄切りのチャーシューだけというシンプルさです。
次に「もつ鍋」である。「もつ鍋」と「水炊き」は2~3人以上でなければ受け付けないということで、私のような個人旅行者にはつらい仕組みだった。私は息子と一夜だけ会食できる機会があり、息子の希望で「もつ鍋」を食することになった。
ガイドブックから「もつ鍋 八兵衛」に予約して訪れた。もつ鍋屋のイメージからはほど遠いおしゃれな店だったが、白味噌仕立てのもつ鍋を食した。白味噌を使っていたせいかマイルドな味で美味しかったのだが、食べ進むうちに飽きがきてしまった。残ったスープを使った雑炊も食べずじまいだった。
※ 「もつ鍋 八兵衛」のエントランスです。内部が見えないのが残念です。
※ 白味噌仕立ての「もつ鍋」(一人前1,180円)です。
「水炊き」については前記のような事情で食することができなかったので、帰りの福岡空港でお土産用の「水炊き」を購入し、帰宅してから食してみた。野菜をたっぷり入れたこともあり、ヘルシーでやさしい味に仕上がった。残ったスープで作った雑炊も美味しかった。
※ お土産用の「水炊き」を我が家で調理して食しました。
門司港レトロタウンでは名物の「焼きカレー」を食してみた。
「焼きカレー」というので、グラタンのようにルーの部分を焦がしたものが出てくるのでは、と思っていたのだが想像は覆された。供された「焼きカレー」はあらかじめ鉄鍋の上でご飯とルーがミックスされ、その上にチーズと目玉焼きが載ったものをオーブンで温めたものが出てきた。その上、テーブルに供される時には下から固形燃料で炙りながら出てきた。
味の方はとても濃厚な味だった。初めこそ美味しいと思ったが、これまた食べ進めるうちに飽きが来てしまった。
※ ちょっと写真がボケていますが、鉄なべの下から炎が上がっているのが見えると思います。
さて、博多名物「屋台」には結局一度しか繰り出さなかった。
屋台街は繁華街の天神を中心に広がっているが、私は訪れたところは天神の屋台が集中している一帯だった。店名を「屋台屋ぴょんきち」といって、えらく元気の良い兄さんがやっている店で、全ての椅子が埋まるほど流行っていた。私は「おでん」と「餃子」を頼みビールと共に味わった。
私の左隣は地元の男性、左隣はなんと札幌から旅行で来ていた女性二人。屋台は客同士が親しく話せる雰囲気があり、そこが人気なのかもしれない。
ただ、衛生的にはけっしてほめられたものではなく、あまり何度も行くところではないのかな、と思ったのも事実だった。
※ 私が楽しんだ天神地区に出店していた「屋台屋ぴょんきち」です。
福岡(博多)の名物を食してみて、ラーメンも、もつ鍋も、焼きカレーも、私からすれば濃厚な味だった。通りすがりにちょっと食しただけなので確かなことは言えないが、気温が高くなる暖かな地方では濃厚な味が好まれるのだろうか、思ったのだが…。