田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

健在!上方落語 桂枝光

2012-12-26 18:54:49 | ステージ & エンターテイメント
 およそ一年半ぶりの桂枝光だった…。枝光さんの滑舌がちょっと気になったこともあって彼の舞台から遠ざかってしまったが、久振りで聴く枝光さんの滑舌が今回はそれほど気にもならなかった。桂枝光健在なり!という感じの枝光落語に聴き入った。 

               

 12月21日(金)午後、コンベンションセンターの「ウォームシェア・ウィンターフェスティバル」の最終イベントとして「桂枝光落語独演会」が行われ、友人と二人で楽しんだ。

 枝光さんの場合は「枕」の小話がふんだんあって面白い。北海道にまつわる小話が次から次へと出てくる。よくもまあ、途切れもせずに次々と出てくるものである。第一部は小話全集なのか?と思ったほどだったが、気付いてみると本題に入っていた。
 「紙入れ」という間男の話である。貸本屋の新吉が出入り先のおかみさんに誘惑されるという話である。誘惑するおかみさんの艶っぽい仕草を枝光さんが演ずるのだが、それを艶っぽいと見るか、可笑しな艶めかさと見るか(本人には失礼か?)微妙なところが笑いを誘った。

               

 第二部は本格的に「ねずみ」を演じた。
 「ねずみ」は庶民の人情噺であるが、日光東照宮の招き猫を彫ったという左甚五郎がその彫り師の腕を生かして弱き立場の庶民を助ける話である。
 以前、枝光さんの滑舌の悪さを指摘した私だったが、今回は運良く舞台近くに陣取ることができたことができた。そのためマイクと共に地声も聞こえる位置だったため、しっかりと聞き取ることができ、楽しむことができた。

 全てのイベントが無料で公開された「ウォームシェア・ウィンターフェスティバル」だったが、今回の落語も会場が一杯になることはなかった。
 それにもかかわらず、枝光さんは力いっぱい演じてくれた。
 北海道の寄席ブームを復活させようと奮闘する桂枝光さんに改めてエールを贈りたい。