田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

EZO音楽祭 in 時計台ホール

2010-02-13 20:14:48 | ステージ & エンターテイメント
 今年もEZO音楽祭に参加し、たくさん(?)のミュージシャンの音楽に触れることができた。そこで私はある種の感慨を抱きながら彼らの歌を聴き入った。
 
 今年で3回目となる「EZO音楽祭」だが、いつも「さっぽろ雪まつり」に合わせるように開催されている。
 この音楽祭は札幌在住のミュージシャン浅川のぶ氏が主宰する「蝦夷音楽企画」が道内外のミュージシャンに呼びかけ、市民やさっぽろ雪まつりで訪れた人たちに無料で提供されている音楽祭だ。
 今年は2月8日から札幌時計台ホールで3夜連続で行われたが、私はスケジュールの都合上最後の10日だけの参加となってしまったので、リード文の「たくさんのミュージシャン~」というのはいささか語弊がある。

 10日にステージに上がったミュージシャンは、
 ◇さかもとふみや with 仲豊夫(関西在住)

        
        ※ 左側がさかもとふみやさん、右側が仲豊夫さんです。

 ◇田代ともや(埼玉在住)

        

 ◇浅川のぶ with 末松義密(札幌在住)
      
        
        ※ 右側が淺川のぶさん、左側が末松義蜜さんです。

の3組だった。メインの三人は全て50才代という年季の入ったシンガーたちだった。

 それぞれ長い間歌い込んできただけあって、味があり、個性が確立している歌い方だった。
 また、50代は声を張り上げてもメロディーが乱れないだけの声量も失っていない。
 十分に聴き応えのある歌声と感じた。

 特に私は「田代ともや」の伸びやかな歌声が魅力的に聞こえた。
 彼は音楽活動を通して、アフガニスタンの子どもたちへの支援活動を行っているそうだ。
 そちらの活動ではかなり有名らしいが、彼が歌った「アフガンの大地」という曲はアフガンをよく知っている人だからこそ創れた曲のように思えた。

 ところで私が抱いた感慨とは・・・。
 登場した人たちが全て50代だったこともあり、人生の後半戦を迎えた彼らの生き様が気になった。
 好きな歌を自らの生業とし、メガヒットを夢見ていたかもしれない。
 しかし、その夢は果たせないまでも、サラリーマンのような安定的な生活はできなかったとしても、彼らに悔いはないだろう。
 好きな歌をこれまで続けてこられたのだ。そして彼らは彼の歌で、人々に何らかの影響を与えることができたのだから・・・。

 田代ともやさんは、前述のようにアフガニスタンの子どもたちのために彼の力を注いでいる。
 さかもとふみやさんは、筋ジストロフィーの患者を勇気付けるために曲を創り励ましている。
 淺川のぶさんは、特に紹介はなかったけれど彼も彼なりに何らかの行動を起こしているのだろう。

 いろいろな人生があっていい。
 三人が三人とも、50才を過ぎてなお前を向き歌の力を信じて歌い続けている姿が美しかった・・・。

        
        ※ 最後に三日目に登場した全ミュージシャンがステージに
         上がり、さかもとふみやさんが創った筋ジスの子を励ます
         「まんまるラブ」を熱唱しました。