もしも絵を描くなら…

もしも
彼女の絵を描くなら
どんな絵を描くのでしょう。

きっと
白い服と白い帽子
背筋をしゃんと伸ばして
視線はやや斜め上。
柔らかな表情の中に
少し寂しそうな笑み。

おそらく
そんな感じでしょうか。

空の人となった
ご主人と犬に
今年もまた
お盆に出会うことは
できましたか？


青もみじ〈ムクロジ科〉

ジャングル気分

雨上がり
ジャングル気分
石霞渓（せっかけい）


石霞渓（せっかけい）（鳥取県日南町）

墓参り

ばったりと
懐かしい人にも
出会う
賑やかな
お盆のお墓。

けれど
ここには
姿は見えないけれど
もっとたくさんの
人たちが。

賑やかな
本当に賑やかな
お盆のお墓。


田んぼで見開けた花。

自主トレ

バテ知らず
毎日自主トレ
朝と夕


近所の公園でボール遊び。

盆休み

この場所が
いちばんだわん
盆休み


近所のいつもの公園。

犬の不安

実家の庭につなぎ
墓参りに行こうとした
その時
ぶるぶる震えだし
首輪が抜けそうになるほど
必死についていこうとするかれん。

2年前
ここに置いたまま
2泊3日ほど
関東に出かけた時の記憶からから。

仕方がないので
かれんも車に乗せて
墓参り。
その間、良い子で車の中に。

家でない場所で
飼い主と離れて過ごす犬の
心細さを改めて感じる。


公園を走るかれん。

草と幼虫

クロアゲハの幼虫に食べられ
芯だけになっていた弦の草が
いつの間にか
葉をつけていた。

何事もなかったように
青々と。

絶望的に見えた
その状況の中で
見事に復活を遂げた弦の草。

生きているうちは
やり直せるのだと
やり直せるのは
生きているからだと。

クロアゲハの幼虫は
無事にチョウになったのだろうか。

ちなみに約100個の卵のうち
チョウになるのは0.6羽という。


排水溝の下から伸びていた草。

残暑

ゆく夏を
惜しんで夏は
あつく燃ゆ


皆生海岸にて。朝から暑かったです。

音楽付き！

「今日は音楽付き」

向こうから歩いてきた
よく出会うおじさんが
教えてくれた。

「楽器を演奏している
ひとがいるよ」と。

歩いていくと
音が聞こえてきた。

サックスから流れていたのは
スメタナの「モルダウ川」。

譜面台を置いて
海に向かって吹いていた。

それからいろいろな曲が
途切れることなく流れ
今日の散歩はまさに音楽付き。


朝の海岸。こちらは写真を撮る人。

さっぱり

海浸かり
潮を落として
さっぱりと


近くの公園で。遅ればせながら、この夏初めて海に浸かりました。

時の流れと日の出と月と

海辺で遊んでいた日の出が
少しずつ山登りを始めた。

手前の高麗山を越え
大山の頂上で輝く頃は
すっかり冬の気配。

最初は12月の上旬。
それから山を下り
冬至で再び山登り。

日々の流れを
太ったりやせたりする月で感じ
一年の流れを
山を登ったり下ったりする
日の出で感じる田舎の暮らし。


今日の日の出。

リオオリンピック

気持ちでは
我も参加の
リオ五輪


散歩の途中で。

海岸通りの松

毎日毎日そばを歩きながら
海岸通りの松のことを
じっくり見たことはあったろうあか。

冬の海風にさらされ
横に伸びることを
余儀なくされている松たちのことを。

松のそばで
しきりにごろごろする犬。

自分を待つ間に
松でも見ておくようにと
言いたげに。

今の姿だけでなく
耐え忍んできた姿も含めて。


皆生海岸通りの松。

笑顔

きみ笑い
わたしも笑う
草の上


近くの公園で。

夕闇の中で

いちばん星、みいつけた。
にばん星、みいつけた。

今朝、思いがけず雨が降り
空も少しだけ洗われて
風は少しだけ涼しく
草むらからは鈴虫の声。

月は上弦の三日月。
昨日よりも少し太く。

さんばん星、みいつけた。
と思ったら、飛行機の灯り。

やがてたくさんの星々。


夕暮れの日本海と島根半島。