今、ここで(Now ,here) by 中村真生子

自分探詩(じぶんさがし)& 山陰柴犬かれんとの日々

白い島

2016-08-23 10:29:59 | 
この島にいて
音楽をしていることが
大切なんだ。
死ぬ時もこの島で死にたい。

島で民族楽器を
演奏しながら暮らしている
彼は言った。

お祭りや結婚式などで
演奏しているという。

島から出て暮らしこともあるけど
この島ほど美しいところはないという。

行ってみたし
エーゲ海に浮かぶ白い島。
聴いてみたし
彼の演奏。

今ここにある
自分の白い島に
もう一度上陸するために。


今朝の朝日。

ある犬の話

2016-08-22 11:11:03 | ペット
昨日の夕方
散歩に出ようと準備をしていると
一足先に車で出かけた家族が
「たいへんだ~」と帰ってきた。

犬が流されていると。
急いで出てみると
用水路の出口に犬が立っていた。

わが家の犬のリードを持って
川土手の用水路に向かう。
草をかき分け到着したが
犬の姿が見えない。

なんと犬は用水路から川に飛び込み
泳いでいた。
向かっているのは
その支川が合流している一級河川。

慌てて道路を横切り
一級河川の河川敷に向かう。

そこに釣りをしていた父子連れがいたのでSOS。

「犬が流れてきます」
「飼っている犬ですか?」
「いえ、うちの犬じゃなんいんですけど」

するとほどなく犬がやってきて
コンクリートの岸壁を登ろとしていたのを
お父さんたちが助けてくれた。

水に上がった犬は
確かに何かをしゃべっていた。
それも何回も。
「怖かったよ~」だったのかもしれないし
「ありがとう」だったのかもしれないないが
何かをしきりに訴えていた。

「よかった、よかった」
「よくがんばった」

駆け寄ったみんなに例のブルブルで水ぶき。

「やっぱりやると思った」
と誰かが言ったときにはみんなびっしょり。

見れば首輪をしていない。
けれど人を怖がる様子はまったくなかった。

さて、どうしたものかと
犬と川土手の道に上がると
小型犬を連れてた男性が座っていた。

「その犬、どうするんですか?」
保健所か、NPOの人に相談しようか思っていたので
「保健所か」と言ったところで
「その犬、ください」と。
渡りに船とは、こんな時に使う言葉に違いない。

わが家から使っていない
リードとタオルと食料を持ってくる。

毛を拭いてあげたが
犬はまだ震えていた。

爪が鋭く伸びていたので
あまり散歩をさせてもらえなかったのだろうか。

餌も最初は食べなかったが
少し落ち着くとパクパク食べだした。

男性はずっと犬を飼ってきたが
最初に飼った犬とそっくりだという。
連れていた小型犬とも
まるで旧知のような和やかなあいさつ。

「一応、警察に届けてくださいね」と
お願いしておく。

昨日のあの犬は
新しい首輪とリードを買ってもらったのだろうか。

それとも以前の飼い主のところに
戻ったのだろうか?


水たまりの中の月。




言葉は風

2016-08-21 14:40:41 | 気持ち
言葉は風。

言葉に乗って
やってくるのは
心の奥底から
いずる想い。

言葉は風。

心の奥底から
やってきて
心の奥底に届く風。

風が吹いている。
あなたとわたしの間に。



2日前の月と今朝の月。

風の言葉

2016-08-20 10:23:05 | 気持ち
もしも風の言葉がわかったなら
風はなにを伝えてくれるのだろう。

遠い町の美しい景色や
優しい人のこと?

それとも
戦争や災害や
悲しい人のこと?

風の言葉はわかならいけど
そっと思いを馳せてみる。

風が通り過ぎてきた
喜びや悲しみに。

風はなんでも知っている
この地上にあるものを。

もしも風の言葉がわかったなら
風はなにを伝えてくれるのだろう。


色づき始めたハゼノキ〈ウルシ科〉





自転車

2016-08-18 11:36:13 | 自分
久しぶりに
自転車を買う。

海が近い故
外に出しておくと
すぐ錆びる。

今回は狭い玄関でも
なんとか収まる折り畳み式。

歩いて自転車店に行き
自転車に乗って帰ってくる。

ヘルメットはとりあえず
防災用に買っていたもの。
ちょうど自転車と同じ青い色。

悪くはないと思うが
いかがなものか。

まずは週末に川向うへ。

久しぶりの
自転車のある暮らし。


四葉のクローバー〈マメ科〉

花火大会

2016-08-17 11:15:39 | 遊び・歳時
パンパンパンという音に
カーテンを開けて外を見ると
川の向こうに大輪の火の花。

隣の地区の花火大会だ。
しばし窓辺に佇み
夜空を焦がしては消える
火の花を楽しむ。

いろいろ地区で行われた
花火大会も
これで終わりだろうか。

翌朝の散歩で出会ったのは
夕べの花火の名残りのような
色づき始めた野ぶどうの実。


野ぶどう〈ブドウ科〉