意地悪

1週間が過ぎて行くあまりの早さに、驚いています。

明日はもう、主人へのお料理の下準備の日です。

『今日は、ちょっとゆっくりして。。。』
と思っていたのに、給湯器の煙突の補修などがあって、何となく忙しくしています。

　　　　　　　　　　

いっくんは、マリーに対してだんだんと乱暴になって来ています。

今朝は、マリーに向かってミニカーを投げていたし、マリーが寝そべっている背中の上で、消防車のおもちゃを走らせていました。

マリーが、唸って怒っているので、
「そんな事したら駄目！」
「可哀想でしょう。」
「マリーが痛いって言ってるよ。」

「いっくん、それは意地悪だよ。意地悪な事をしては駄目！」
って何度も何度もいっくんに言い聞かせているのですが、私が見ていないとしています。

　　　　　　　　　　

『その内にマリーが怒って、噛み付いてしまうのに。。。』
って思っていると、案の定いっくんはすごい声で泣き出しました。

『噛まれたんだぁ～。』
って思いながらリビングに行くと、籐の椅子に寝そべっているマリーの傍に消防車が転がっていて、いっくんはその前で泣き叫んでいました。

いっくんが右手を差し出したので見ると、右手首にマリーの歯型がうっすらとついていました。
マリーは、今までにも怒っていっくんに噛み付いたりしているのですが、こんな風に歯型がつく程噛んだのは今日が初めてです。

マリーも我慢の限界だったのかも知れません。

　　　　　　　　　　

「いっくん、何度も言ってるでしょう。」
「何で、同じ事ばかりするの？」
「嫌な事をされると、ワンちゃんは怒って噛むのよ。」
「いっくんが悪いんだから、泣くのは止めなさい。」

大泣きした後、いっくんはクッションを引っ張って来て、眠ってしまいました。

『起きて来たら、またマリーに同じ事をするんだろうか？』
『痛い思いをしたので、もうしないのかな？』

　　　　　　　　　　

いっくんはマリーが好きなのに、マリーが思い通りにならなくて、マリーにミニカーを投げつけたり、マリーを足で押しながら隅っこに追い詰めて行ったりしているのだと思います。
（いっくんは、マリーにだけそんな事をしています。）

マリーはそんな事をされても逃げないで、じ～っといっくんの傍にいるので、いっくんはだんだんと乱暴になって行くのかも知れません。

『マリーはそんな意地悪をされて嫌な筈なのに、どうして離れて行かないんだろう？』

　　　　　　　　　　

アトムは、この間の事があってからは、いっくんがおやつを持っていない時にいっくんが近づいてくると、「近寄って来ないで！」って吠えて離れて行く様になりました。

アトムは食べ物には目がないので、いっくんがおやつを持っている時や、おやつの後の匂いがする時は、叩かれたりしても傍に寄って行きます。
アトムなりに考えて、行動している様子です。

　　　　　　　　　　

目を覚ましたいっくんは、おやつを食べた後、また同じ様にマリーに意地悪をして、マリーを怒らせています。

『マリーは、何をされてもいっくんの傍を離れないのが、自分の任務だと思っているのかな？』


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