ちょこっと本音

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襲名披露

2012年06月18日 | 観劇徒然草



雨の中、楽しみしていた澤瀉屋一門の襲名披露を観にいった。
家を出るまで、体調が悪く止めようかどうしようか悩んでいた。
でもせっかくの機会だし、これで気晴らしになればと思い切っていってきて、本当に良かった
襲名は

二代目 市川猿翁
四代目 市川猿之助 襲名披露
九代目 市川中車
五代目 市川團子 初舞台

の以上だが、もちろんお目当ては中車さんと四代目猿之助丈。
一幕目に放蕩息子役で市川中車丈がでたが、確かに上手い役者だが、科白が今風にしてあるので、普通の時代物の芝居を見ているようだった。
古典歌舞伎を早く観てみたいものだ。

また、市川猿之助丈は義経千本桜で佐藤忠信を演じた。
この場面は私の好きな場面。
最初は忠義な忠信。
その後きつねの子となって現れる。
それは母きつねが静御前の鼓にされてしまっていたので、母恋しさに出てくるのだった。
この二役のつかいわけるのが、実に上手い。
そして色々なからくりをつかい、早代わりをし狐の魔力をふんだんに見せる。
さて悪者もいなくなった、しかし鼓はならない。
母きつねが、もう一つの危険を知らせていたのだった。
このことにいたく感激した義経は子狐に母狐(鼓)を返してやるのだった。
鼓をだいて空中へと子狐は消えていく。
四代目猿之助丈は実に上手く狐の表情を現している。
時には魔物のように、時にはいたずらっ子のように。
そして宙吊りでは、落ちそうになるとパタパタと焦ったりと、最後の引き際まで目が離せなかった。

朝、つらかったけれど行ってよかった。
夜の部はスーパー歌舞伎。
私はスーパー歌舞伎をどこかで認めてないところがある。
でも1度も見ていないので意見はいえない。
7月も興行が続くので、今度はスーパー歌舞伎をみようか、それともやはり、福助様を観ようかと心は千ゞに乱れている。



*この幕は澤瀉屋さんの隈取を福山雅治さんがデザインしたものだそうだ。

コメント
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