どこの業界でも「世の中せまいね~」というけれど、ご多分にもれず出版業界も狭い。
今日は、その業界先輩のおじさまのおごり酒。
おじ様3人+私の4名で、地元の小料理屋で意気軒昂!
いろいろな業界人の裏話から趣味の話まで、果てしなく会話は続く。
出版業界は、書店、取次店、出版社で成り立っている。
もちろん一番の顧客は読者だけれど。
その業界人が普通のビジネスマンと違うのは、仲良くなると自社製品(自社の書籍)を売るときに、他社の営業マンを紹介したりもすること。
だから足の引っ張り合いがない。(外にはみえないだけかな?)
普通なら出版社同士は敵(かたき)同士になるはずだけど、なぜか仲が良く、出張先などの会合で一緒になれば、一緒に営業をしたり、いくつかの出版社の営業マンと書店さんも交えて飲んだりもする。
また噂話ひとつにしても面白い。
今日は、意外なところで「おやじバンド」をやっている人と知り合った。
また、私の野菜つくりの師匠(某出版社の常務)がジャズを聴きながら通勤しているのも知った。
それぞれに、それぞれの苦労はあったとしても、この出版業界はなかなか変わった逸材が多いところかもしれない。
誤解のないように付け足すけれど、全員がそういうわけではなく、やはりどこの世界でも嫌われ者もずる賢いものもいるのは事実だ。
さて私は営業職ではないけれど、学ぶところは多い。
この業界に入ってすでに10年以上は経つが、学生時代はまさか自分が編集という仕事をやるとは思わなかった。
でも今考えると、どの仕事も大変だけど、ものを作り出す苦しさの後の喜び、というすばらしいものを知ってしまった。
だからいつの間にか編集長になっていたが、後悔はしていないし、これからももう少し、この業界にいたいと思っている。