ちょこっと本音

自分のこと、趣味のこと、ダイエットのこと・・・
心の声をちょこっと文字に。

うどんこさえているほうが・・・

2010年08月29日 | ブログ・アーカイブス

「うどんこさえているほうが…」というのが、最近の母と私の合言葉。
それはつい先日読んだ、週刊朝日に連載している内舘牧子さんのエッセイによるものです。
そのエッセイとは、内館さんがたまたま耳に入ってきたおばあさん二人の会話を書いたものです。
おばあさんA「私、行きたくないのよね。いくら息子に言われても・・・」
おばあさんB「でも我慢しなくちゃ」

内館さんは、てっきり老人ホームへ行く話かと思ったそうです。
しかし次ぎに聞こえてきた会話にビックリ。

おばあさんA「嫁がこの時期、フランスの牡蛎が美味しいから、是非        お母さんも一緒に行きましょうって誘うんだけどね」

おばあさんB「せっかく息子さんたちが連れて行ってくれるっていうんだから、10日間くらい我慢しなさいよ」

なんと海外旅行に行く話でした。そしてさらに

おばあさんA「牡蛎なんてフランスで食べなくてもいいのよ。わたしはウチでうどんこさえたり、安い花屋で花を買ってきて飾ったりしていたいのよ」

このおばあさんの楽しみは、旅行ではなく「家でうどんこさえていたり」することなのでした。

私も母を旅行に連れて行こうと何度も誘うのですが、母はなんだかんだと理由を作り断るのです。
あぁ、母も「家でうどんこさえる派」だったんだなと気づきました。

人にはそれぞれの幸せの感じ方があります。母やこのおばあさんみたいに、家でほっこり、まったりしているのが好きという人や、90歳になってもハワイへ行くのが、楽しい人もいます。
そして親切は押しつけてはいけない。
その人の生活や考え方を理解して、自分が出来る範囲のことをしてあげる、それが自分も幸せになることだと思うようになりました。

(2007年12月29日)

母は戦中後半、戦後が青春だった。
物資もなく今のようないろいろな遊びもなく、もちろん結婚も親の決めた相手との見合い。
そんな母をみていると、どこかに遊びに連れて行ってあげたいといつも思う。
でも今の私は精神的に長距離の運転ができない。
自分のことで精一杯だから母の世話もみることができないかもしれない。
悪いと思う。かわいそうだと思う。
でも、おかあさん、私も同じ。
今はあなたをおいてでかけられないから、どこにもいけないんだよ。
時々芝居にいくだけ。

だから、毎日ふたりでごろごろしているのが、私達の幸せなのかも知れないね。

コメント
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