水仙は
菊の次に咲くから
菊の弟
千鳥が淵の水面にこぼれるように咲く
水仙の花・花・花…
もうしばらくしたらここは桜が空をおおい
雲のように水に映り
ふんわりとした春がくる
それまで凛とし
自分の季節を守り通す水仙
まだ冷たい風にも顔をそむけず
きりりと咲く白と黄色の小さな花
もう何度、この坂を通ったことだろう
四季の移ろいと私の心は
時に一つになり晴れ晴れとし
時に別世界となり涙を流した日ともなった
これからも何度も通るこの坂
これからも幾度か流す涙と微笑み
どちらの数が多いのか
千鳥が淵の花たちは
そ知らぬ顔でゆれているだけ
by 紫苑
菊の次に咲くから
菊の弟
千鳥が淵の水面にこぼれるように咲く
水仙の花・花・花…
もうしばらくしたらここは桜が空をおおい
雲のように水に映り
ふんわりとした春がくる
それまで凛とし
自分の季節を守り通す水仙
まだ冷たい風にも顔をそむけず
きりりと咲く白と黄色の小さな花
もう何度、この坂を通ったことだろう
四季の移ろいと私の心は
時に一つになり晴れ晴れとし
時に別世界となり涙を流した日ともなった
これからも何度も通るこの坂
これからも幾度か流す涙と微笑み
どちらの数が多いのか
千鳥が淵の花たちは
そ知らぬ顔でゆれているだけ
by 紫苑