まいぱん日記

身近なあれこれ、植物のことなど

復活祭の卵

2015年04月12日 | ロシア
今日はロシア正教会、日本正教会などでは復活祭当日です。
もう夜中から明け方の大事な儀式は終わってしまいましたね。

復活祭あとの1週間を光明週間といいますが、その週には毎日卵を食べるそうです。

クプリーンというロシアの作家の『家族のように』という短編には娼婦のゾーヤの光明週間の卵の思い出話が出てきます。(舞台はウクライナです。)


「あたしたち、あの『夢(ソン)』って名のちいさな花を摘んだものよ。いの一番に地面から顔を出す、あの青い花。それで煮出し汁をとって卵を染めると、すばらしい青に染め上がったの。

 黄色にするには卵をタマネギ、皮でね、くるんでから熱湯にいれるの。いろんな色の布きれで染めたりもしたわ。で、それからの丸一週間、村を歩きまわっては卵のぶつけっこをした。最初はとんがりで、つぎに丸っこい方でね。

相手の卵を割ったら、その卵はこっちがとれるってわけ。ある若い衆がね、どこかの町で石でできた卵を手に入れてきて、他人の卵をみんな割ったことがあった。でもばれて、持ってた卵をひとつ残らず取り上げられて、石の卵はこわされちまった。」

夢(ソン)とゾーヤがよんでいるのは、セイヨウオキナグサ。

煮汁で卵を染めるなんて、すてきですね。卵を染めるのはいろいろな方法がありました。

卵の色づけは復活祭前の木曜日にやることになっていました。この日は大掃除もするんです。

どんな無精者もするんだそうで、私も正教徒ではないけれど、これは真似しようと思っていたのに、当日ちかくなったら、すっかりわすれてました。

まいぱん日記の復活祭の卵といったら、2006年の復活祭の卵。
覚えてられる方もいらっしゃることでしょう。

当時モスクワにいらっしゃったありょははさんに送っていただいた
色づけ卵キットでつくった復活祭のたまご。
びっくりでした。

http://blog.goo.ne.jp/maipan/e/c566695fe601b06b29f2758f586c5161

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする