fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~4巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。原稿・講演など各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。    

緊急事態なのにオリンピック

2021年07月11日 | 日記
 無観客なのかどうなのか。
 学徒動員(小学生の観戦)があるのかどうか。
 なにより、ほんとにやるのかどうか。 と毎日憂いていたら、緊急事態宣言になりました。4度目。8月22日まで。つまりお盆の帰省時に広がらないようにということだと。でも、オリンピックはやる?

 選手の壮行会をちらっと動画で見ましたが、なんとも白々しい。
 ゆずが歌っている画面は、光がちかちかしてて、観客がいないのをごまかしているようでした。
 選手がここで何かを言うと、今後スポンサーとの関係でまずいかもしれません。資金がないと、練習場所も確保できない選手もいることでしょう。でも、そういうのもなあ。
 みちのく童話賞を企画したとき、協賛企業を募りました。正直いって、なかなかうまくはできませんでした。こういう資金繰りがうまくできる人が、いろんなイベントを成功させていくんだなあとも思ったものです。
 なので、オリンピック開催に発言を控えている選手を責める気持ちにはなれません。
 問題なのは、政治家ですよ! 

  『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』←クリックでアマゾンに飛びます。

 アテルイも、政治の駆け引きの中で苦悩しました。いつの時代も、力関係と経済力がものを言う。
 朝廷側でうまく出世していったのが田村麻呂です。

 こんど出る俳句本の中には、渡辺白泉の
 
 戦争が廊下の奥に立つてゐた  という句を載せました。戦争の影を感じながら、自由な発言ができず弾圧にあった俳人達がいたのです。


 岩手の大谷選手はがんばってるのに、秋田出身の首相は・・。

仕事のご依頼

2021年07月07日 | あいさつ
 ブログを始めたのは、デビュー前です。(アンソロジーは出してましたが) 
 2012年ですから、もうすぐ10年ですね。
 いろいろな作家さんとお知り合いになり、著作をいただく機会も増えましたが、個人的にお礼と感想を伝えるだけじゃなく、他の方への紹介もできたらと思ったのがきっかけです。
(現在は、逆に私の本の感想を出していただいて、感謝しています。もちろん、読んでいただければ、それでもう有り難いのですが、一冊でも売れてほしいというのも、本音ですから)

 その後2015年に単行本デビューもでき、著作が10冊になろうとしていた昨年あたりから、ぽちぽちと、このブログ経由で仕事のご依頼をいただけるようになりました。といっても、ご期待には添えないものもあり、でも書いたものをお渡しし、現在企画の検討段階のものもあります。雑誌の原稿としては、この秋発表できるものも。ぼちぼち。
 著名な作家さんだと、こんな形で仕事を受けていたら大変なのかもしれませんが、私の場合は大歓迎です。特に去年からは、業界の方達とお会いする機会(授賞式や懇親会など)がないため、新しく編集者さんとお会いすることがありませんでしたから。
 去年、ズームで「初めまして」とお会いして、まだ一度も実際にお会いしていない編集者さんともお仕事をしています。

  これまでの単行本。
 『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』は岩手県の課題図書になりましたが、他の地域の方もぜひ! 古代、平和を願ったアテルイという男の生き様をぜひ、お読みください。
 『ぼくらは森で生まれかわった』こちらも岩手県が舞台ですが、内容は普遍的なものですので、共感いただけるのではと思います。少年達は傷つきながら、迷いながら成長していきます。

 どうぞよろしくお願いいたします。

 

自著を宣伝することについて

2021年07月04日 | 自作紹介
 ブログ、ツイッター、インスタ。つまりSNSで自著の宣伝をしています。そればっかりじゃあ、自分もまた読んでくださる方もつまらないでしょうから、日常のことなども書いていますが。
 
 自著の宣伝をすることって、実はちょっとなんかなあという気持ちも持ってはいるんです。かっこわるいっていうかね。
 でも、今はそんなこと、言ってられません。

 デビューする前にある人が言っていました。
 「作家が本を書いて、でんとふんぞり返っている時代はとっくに終わった。今は作家が自ら宣伝しないといけないんだ」と。
 自分の書いたものが、行ったことのない土地の書店で売られ、買ってくださる方がいるかもしれない。なんて、ありがたいんでしょう。でも、まだまだ「おおぎやなぎちか」という名前すら知らない方のほうが大多数です。名前は覚えてくださらなくても、本は読んでいただきたい。
      『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』 今年1月に出たのでまだ半年経っていません。アテルイという古代の東北にいた実在の人物の物語。引き続きよろしくお願いいたします。 
 
 もちろん、今一番頑張るべきは、これから出す本を書くことです! これからの刊行に向けやりとりをしているものはもちろん、頭の中にあるだけのもの、何度か書き直しをしているもの。がんばります。

10冊目&11冊目の単行本

2021年06月26日 | 自作紹介
童話のようなものを書き始めたのは、10年以上前です。
 公募にちょこちょこ入選してからは、単行本の出版を目標にしていました。
 2015年に『しゅるしゅるぱん』で単行本デビュー。実はそのとき、次に目指すのは10冊かなと思っていたのです。

 今年1月に出版した『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』は、10冊目の単行本でした。
 なので、『ぼくらは森で生まれかわった』は、11冊目になります。
 じゃあ、次の目標は20冊? うーん、なんか違う気がします。
 書き続けること・・曖昧かな。
 
  
 ツイッターの写真をこれに変更しました。
 次の目標、決まりましたが、達成したときに発表しましょう笑。

『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』岩手の書店様の展開です

2021年05月31日 | 自作紹介
 『アテルイ』は岩手と宮城にまたがる地域、かつて日高見国と呼ばれたところが舞台です。
 宮城の書店様の展開は、地元にいる営業の方からたびたび送っていただいていたのですが、岩手のほうの情報があまりありませんでした。
 このたび、しばらく岩手に滞在していたので、コロナ感染の危険はないと判断し、訪問させていただきました。

           
 東山堂北上店様 『俳句ステップ!』も並べていただいています。


 ブックス北上アメリカン店様  郷土の本コーナーです。一冊しか残っていませんでした(5冊くらいあったとのこと)。


 未来屋書店前沢店様 数日前までは、GOTO読書、もっと大きく展開していたのですが・・と恐縮されてしまいました。とんでもない、ありがとうございます!

 ほかにも、松田書店様、未来屋書店江釣子パル店様、突然のご訪問、失礼いたしました。
 
 同時に、6月発売予定の『ぼくらは森で生まれかわった』も、岩手が舞台の物語ですと、お願いさせていただきました。その場で、5冊ご注文くださった店長様も! ありがとうございます!!
 
 

 盛岡にも行けばいいのでしょうが・・。今回はこのくらいで。
  
 

北上川

2021年05月30日 | 自然観察
 今期の朝ドラは、宮城県が舞台。気仙沼と登米です。
 宮城県でも北に位置するこの地域には、北上川が流れていて、ドラマでも出ています。
 うち(岩手)の近くにも流れている川。
 このあと、宮城にまで流れて、石巻から太平洋に注ぎ込みます。
 一日に一回は散歩をして、川を見ています。

 

 

 注ぎ込んでいる小さな川は、黒沢川。川はこうして、いくつも合流して、大河となるんですね。
 北上川は、かつて日高見川と呼ばれていました。先日は、ここから少し下流のところ、和賀川と北上川の合流近くで、狐を見ました! 河原に降りたい、でも全く人気がなく、ちょっと怖いというのが本音。クマだって出ないとは限りません。
 
 『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』の舞台でもあります。
 江頭さんが描いてくださった日高見川も、ぜひごらんください。

      

 

『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』、情報誌「ままぱれ」に。

2021年05月20日 | 自作紹介
            
 山形と宮城の情報誌「ままぱれ」で、ご紹介いただきました。
 子ども向けのものとしては、初めて。と書いていただけて、うれしいです。
 『アテルイ』地道に売れているのでは? と思っています。アマゾンを時々みると、今までの自分の本より動いているように思えるのです。
 これからもよろしくお願いいたします。

コロナ感染中の今、そしてこれから

2021年05月13日 | 日記
 緊急事態宣言が延長になり、蔓延防止措置とかも出ているけれど、感染は治まりません。
 もし、この措置がなかったら、もっと大変なことになっていたでしょう。
 そして、過去二回の緊急事態宣言を考えたら、今感染者数は押さえている(決して減ってはいません。ここ、大事)、いずれ解除になる、人がわっと街に出る、そしてまた広がるのが目に見えています。今回の感染者は若い人が多いというデータも出ているのです。ワクチンはまだ医療関係者と高齢者の一部にしか接種されていないというのに。
 
 先週から夫が岩手に行っていて、私は今家に一人います。
 仕事ははかどるし、一人はのびのびできる・・・でも、ふと一週間くらいだからこういう気持ちになれるけど、これがずーっとだったらきついなあ。そういう方もいるんだなあと思います。それでも、映画を観たり、お友達とランチをしたりと外で楽しめるならまだいい。今それができずにいる方達、きついと思います。
 若い方は、とりわけです。一人暮らしで働いている人は都会にたくさんいます。そういう人達、厳しいと思います。オンラインでおしゃべり? それも数回ならいいんでしょうけど。
 ということは、6月以降、また一気に感染が広がる。
 これ、普通に予測できるのではないでしょうか。
 政治家の方達、管総理大臣、その予測ができないのですか? 

 私は今家とスーパー以外は、散歩するくらい。図書館のリクエスト本を取りにいくとか、その範囲での生活をしています。消毒も手洗いも頑張ってます。観たい絵画展なども我慢し、友達とのランチも控えています。
 この生活なら感染はないと、先日、秋田市のお医者さん井嶋敦子さんにも言っていただけました。井嶋さん、嘱託医をしている保育園でクラスターが出て大変。こういう方達が今日本を支えてくださっています。ブログはこちら
 それに比べて、政治が・・。情けないです。

 オリンピック。国を背負ってアスリートが対戦する。これ自体、このコロナを機会に見直してもいいのではないでしょうか。もちろん、今年の開催は、無理です。開催はできるかもしれない。でも、決行したら、その後どうなるか。ここを予測してほしい。

 実は、『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』発売に合わせて、版元のくもん出版さんが、岩手県、宮城県で記者発表を予定していました。でも、1月の緊急事態宣言、その後もコロナでタイミングを逃し延び延びになっていました。そして先日、見合わせと確認しました。残念ですが今の状況を鑑みると当然だと思います。話はそれますが、それでも宮城では営業の方が書店を回って、多くの書店で平積み展開をしてくださっています。 
    未来屋書店多賀城店様(この写真は、発売後のもの。今はここまでではないかなと思います。本当だったら、こういう書店様の訪問もしたいところ)

 経済は回さなくてはならない。それも、確かなんです。そのせめぎ合いの中、でももっとも大切なのは、人の命。それは政治家の皆さんだって、わかっているはず。

 オリンピックが中止になったときの、損失。これを日本だけが背負うのはおかしい。IOCという組織の問題ももっと浮き彫りになるべきです。日本の政治家は、そこにもっと切り込むべきでは? 
 

『アテルイ 坂上田村麻呂とエミシの勇士』にいただいた感想

2021年05月11日 | 自作紹介
           

「季節風」の酒井和子さんから、『アテルイ~』への感想をいただきました。これがもう感涙ものなので、お許しを得て、こちらに載せさせていただきます。
 酒井さんは、このたび、日本児童文学者協会の長編新人賞で佳作をご受賞されました。おめでとうございます! 歴史物語を書かれている方の視点、ありがたいです。
 酒井さん、ありがとうございます!! 酒井さんの作品も、ぜひぜひ本になりますよう、願っております。

 『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』について

文体が端正でとても心地よいリズムがあり、ちょっとモーツアルトの音楽にひたっているような心地よさを感じます。それはきびしい合戦のシーンであれ、父の厳しさに苦しむ心理描写であれ、とにかく美しい。
また、 歴史的人物を描く物語の中には、華やかな出来事から入って前後左右するものがけっこう見受けられますが、この書は編年体で構成されていて、追いやすく、うれしいです。子どもにとっても同じなのではないでしょうか。

この物語の中で、わたしは「そいつ」の存在に心奪われっぱなしでした。そこで、「そいつ」に焦点を合わせて、アテルイの成長段階に沿って整理してみました。

まず、このアテルイという人物像を成す背景として、父の暴力的理不尽さが描かれ、彼の幼い人格の中に憎しみの心「そいつ」が巣くいますが、祖父母の愛情がそれを鎮めてくれる幼年時代。
それに続く運命の人と出会い危険から守るアテルイに投げられた都人の蔑み、敵という対象がアテルイの中で形作られ、不気味な戦さの足音が迫る少年時代。「そいつ」がざわりと動く音が聞こえるようです。
青年時代に多くの死に向かい合い、そのたび、「そいつ」は「にくめ」とアテルイにささやきますが、その対象はもはや父でも、都人でもなく、もっともっと広い「この世」であり、それを自分のものにせよと要求するまでに成長しています。ですが、父の母への愛情を知って、「そいつ」はふと消えたように見えるのですが・・・
いよいよ坂上田村麻呂との宿命の戦いに突入する成年のアテルイ。きっと残酷な戦闘シーンが繰り広げられ、血と悲鳴に包まれると思いきや、その描写は決して残酷ではなく、それでいて迫力があります。読んでいて騎乗しているかのごとく、ひづめの音さえ聞こえるようです。
実はわたしは敵(人間であれ、異界のものであれ)を殺すことで平和になるとする物語のあり方に疑問を持っていました。そのため、小説であれ、児童書であれ、戦闘ものがきらいでした。ですが、こんな書き方があるんだとこれまでの疑問が氷解したようにすっきりしました。
そしてラスト。力を尽くし互いに敬意をもって相対するアテルイと田村麻呂、アスリートのようなすがすがしさが、すーと読む側の胸に染み入ってきます。しかし、どちらかが勝者になれば、一方は敗者。過酷な運命が待っているのは避けられません。ですが、そこをおおぎやなぎさんはだれもがほっとする結末を用意なさいました。史実でないことは明らかですがそんな余計なことは全く浮かばないほどの創作の力に、まるで大波に乗ったイルカのごとく大胆に、優雅にすんなりと越えて行けました。
 最後の最後に、「そいつ」は決して消えることも、無くなりはしないこと、それこそ、誰の心にも潜んでおり、いつでも顔を出そうと機会を狙っている。まさに諍い、争いの元凶であることが記述される構成は、この歴史が決して過去の一部の出来事ではなく、現在においても、おそらく未来でさえいつでもまた争いは繰り広げられること。そう思うと「そいつ」がどす黒い直線となって、時空をつっきていく姿が思い浮かび、ぞっとさせられます。
そして、ここに来てようやくこの書が単に歴史上の一時期の物語ではなく、根源的、普遍的、哲学的な問いを投げかけていることに気付かされ、「さあ、お前たち人間よ、克服できるものならしてみろ」とわれわれに迫ってくるように思われてなりません。こうしてこの物語の意義が語られ、閉じられます。

さらにわたしが驚愕するのは、おおぎやなぎさんの語彙の使い方です。例えば「そいつ」という絶妙な表現、遠くでもなく、身の中でもない。だが、すぐ近くにうずくまっている人間の闇(とわたしは解釈しました)。「こそあど」をこれほど有効に、象徴的に使っておられる例をわたしは知りません。
それ以外にも本当に使われている語彙が練られていて、日本語の語彙の深さを存分に堪能いたしました。

 語彙と言えば、当時の都、多賀城の描写、使われた武器など、おおぎやなきさんは決してむずかしい言葉を用いられずに、しかも正確にわかりやすく描写なさっていますね。読者はおかげでつまずくことなく読み進めることでしょう。「子どもの世界に落としこんでいく」というのはこういうことなんだと、目が開かれた思いです。


 

『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』の展開~蔦屋書店多賀城市立図書館様

2021年05月06日 | 自作紹介
            

 多賀城は、『アテルイ~』の重要な舞台の1つです。その多賀城の書店さんで、このように面陳して展開してくださって、嬉しいです。
 地元の皆様にとって、多賀城跡や当時の歴史は大切なものなはず。
 アザマロによって焼き討ちにされましたが、当時は大宰府に次ぐ大きな都市だったとのこと。これは、私が取材のため訪れたとき、地元のボランティアの方が、誇らしげにおっしゃっていたことです。

『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』今後もどうぞよろしくお願いいたします。

雑誌「rakra」でご紹介いただきました。~『アテルイ』

2021年04月30日 | 自作紹介
        

 北東北エリアマガジン「rakra」で、『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』をご紹介いただいています。4月25日発売の号です。

 私の本は、これまで児童文学の紹介コーナーでというのがほとんどでしたが、このように、一般書と並ぶのは新鮮です。ぜひ、手にとっていただきたいなと思います。
 リアル書店さんに並んでいるのをなかなか拝見できずにいますが、ネット書店では品切れになったり1点入荷したり・・が繰り返されています。
 どうぞよろしくお願いいたします。

『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』パネル店~紀伊國屋書店仙台店様

2021年04月27日 | 自作紹介
             

 現在、紀伊国屋書店仙台店様で、『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』パネル展を開催していただいております。
 江頭大樹さんの迫力満点のイラストをぜひお楽しみください。

           
  
 
 

「季節風」春号に書評を書いていただきました。

2021年04月20日 | 自作紹介
          

 「季節風」最新号に、拙著の書評が2冊載りました。

 『アテルイ坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』を書いてくださったのは、後藤耕さん。
 

 「ジャンプして、雪をつかめ!」を書いてくださったのは、佐藤まどかさん。


 一度に2冊の書評が載るのは、初めてです。濃い内容はもちろんですが、嬉しかったです。

秋田城~元慶の乱

2021年04月14日 | 自作紹介
 先週ですが、岩手と秋田へ行っていました。
 こんな時期なので、移動は全て車で。
 東北自動車道、行きは東京から宮城まで、帰りは岩手から福島まで花ざかりでした(福島は、桃の花)。思いがけずいいお花見ができました。

  秋田城です。

  
『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』の時代から少し後、秋田城をエミシ達が襲撃した元慶の乱が起こりました。

 

尊皇攘夷の「夷」は、蝦夷の「夷」

2021年04月12日 | 日記
 大河ドラマ、観ています。
 慶喜役の草なぎ剛さん、いいですね。特に謹慎になった昨日の髭ぼうぼう状態、よかったです。

 さて、時代は幕末。尊皇攘夷が叫ばれています。天皇を敬い外国人を敵対視するスローガン。
 この言葉自体はすぐに覚えられるのですが、どうも意味がすんなり入ってこなかったってことはありませんか? 私だけ?
 攘夷 という言葉がわかりにくいんです。
 でも、はっとしました。攘夷の「夷」は、蝦夷の「夷」。野蛮人という意味なんですよ。よみは、「い」と「し」と違いますけど。
 夷敵 という言葉も、昨夜のドラマではさかんに出ていました。野蛮な敵っていう意味なんですね。
 「蝦夷」という文字は、海老のように髭を伸ばした野蛮人という意味を持つ文字。
 
 なので、『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』では、朝廷側が呼ぶときには、「蝦夷」と漢字に。エミシ達が自分達のことをいうときには、「エミシ」とカタカナにしました。
 北海道を指す「エゾ」も、漢字だと「蝦夷」。当時は北のほうの野蛮なところという意味だったのだと思います。