もうすぐまた3、11が来ます。
トルコの地震の映像を見るたびに、東日本大震災を思いだしています。
この本は、岩手県在住の田沢五月さんが、ふるさとに近い大沢小学校の皆さんの活動を記録したものです。
冒頭、海で育つ子ども達の頼もしい姿が描写されます。その後の地震、そして津波。
大沢小学校の児童は全員無事でした。学校は避難所となります。
そんな中、、児童の皆さんは、肩たたき隊を結成し、お年寄りの肩を叩き、新聞を作って皆さんに配ります。元々、全国の学校新聞コンクールで長年表彰されていた新聞作りだったのです。
この新聞が、ページページに掲載されていますが、文字がきれいで読みやすい。
大沢小学校はその後惜しくも児童の減少により閉校になりますが、、今成長した皆さんは、それぞれ仕事を持ち、立派に生きてらっしゃる。その様子も伝わってきます。
震災直後には、インタビューを拒否したお子さんもいたそうです。でも今は、伝えたいという気持ちで応えてくれたとのこと。
これを書くためには、何度沿岸に通ったことでしょう。一人一人にしっかり寄り添わなくては書けない仕事です。
青い海と青い空の表紙、とてもいいなと思いました。
ぜひ、読んでください。