fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『オオカミのお札(三)美咲が感じた力ー現代』書評(季節風)

2018年07月20日 | 自作紹介
 「季節風」135号に、児童文学評論家・土山優さんが『オオカミのお札(三)ー美咲が感じた力』の書評を書いていただきました。 
        
 
      
 三部作を丁寧に、一冊ずつ書いてくださって、1は、森くま堂さん、2は草香恭子さんが書いてくださいました。今回が〆になります。
 
 土山さんは、『オオカミのお札』の世界観をとても興味深く読んだ。と書いてくださっています。北海道にお住まいなので、こういう土着の信仰が身のまわりではあまりないとか。そうなのかもしれません。一部抜粋します。

 「願いをかなえてくれるわけではない。死んでいく人を助けるわけでもない。でも、ずっとここにいる。ずっと見守ってくれている。」このセンテンスに私は深く頷いてしまう。ここにはカミとともに生きてきた人々の生活の勁さがある。中略 カミとともにある生活は変わらず続いてきたし、これからも続いていくだろう。その生活の落ち着きと時間のめぐりが、人々の傷ついた心をゆっくりと癒していく。これがカミの力でなくて、何であろう。

 恥ずかしながら、 という漢字。読めませんでした。「つよさ」でした。

 土山さん、ありがとうございます。

 今回は、『なみきビブリオバトル・ストーリー2 決戦は学校公開日』(共著/さ・え・ら書房)の書評も掲載いただきました。書いてくださったのは、丸山千輝さん。
 また、私は、『リーナのイケメンパパ』田沢五月(国土社)の書評を書きました。

 『オオカミのお札』児童文芸家協会賞受賞の言葉は、我ながらなかなか強気です(笑)。

 それにしても、この「季節風」は作家もそうでない人も対等で、投稿作品への厳しい評が、読み応えあります。
 ある作品に対して、

 きれいにまとまっている作品だった。うまい書き手だなとも思う。けれどどうしても物足りなさを感じてしまう。「どこらへんが?」と問われたら、「全部が」と答えるほかはない。 という書き出しの評があり、おおー! となりました。正直自分にこれを言われたら、きついです。
 こういう厳しさに耐えられず、あるいは怒ってやめていった人を何人も知っています。
 私も、最初に投稿した作品に、亡き後藤竜二さんに「途中で読むのがいやになった」と書かれましたよ!

 奮起して先に進めるかどうか、なんだと思います。
 がんばれ! (ここ、読んでないかもですが)
 私もがんばる。

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