ファミリーヒストリーという番組があります。昔は、「ルーツ」という海外ドラマがありました。
一人の人間の歴史をさぐっていくと、思いがけない先祖がいたりというものですね。
今の自分がここにいる。その両親にはさらに両親がいて、さまざまな時代を生きてきているわけです。実際にあえるのは、祖父母まで程度。私の場合は、祖父には二人とも会ったことがありません。
この『義産大和尚』という本は、母の実家で作られた本で、母の実家の記録です。私のルーツにもなるわけです。
渡辺という姓なのですが、遡ると南北朝時代の南朝方の家系だそうで・・・。(ちょっとここらは、眉唾ものですがね)
山形に落ちのび、そこから秋田の能代へ出て、江戸時代農民として暮らしていました。その三男坊が出家したさい、渡辺家の再建を誓って、修行を積んだ。そして佐竹藩主の菩提寺である天徳時の住職になり、佐竹義光公の信頼を得ていたということです。
掛け軸にも描かれているのですから、立派な和尚さんだったのでしょう。この方のことは、間違いないと思います。
この方のお墓にはお参りしたことがあります。
その後、なかなか優秀な方達が出て、秋田県の看護学校を築いた人、伊勢暴動のときに出向いて活躍した巡査という方もいたようです。
今、母の実家とはいろいろあって行き来していませんが、こういう資料や掛け軸、大切に保存してくださっているのかな。だといいのですが。たしか戊辰戦争のときの陣羽織とかもあったはずですが。
誤字がいっぱいの自費出版の本ですが、一家にとっては大事な記録。誰かこういうことをしなくては、忘れ去られていきます。
私がいつか死んだあとも、ちゃんともっていてほしいと願って、ここにも書いておきます。
*おおぎやなぎ というのは、岩手の名字ですが、こっちのほうは、農家なのですが(今でも)、江戸時代飢饉のときに、蔵を(っていうより小屋でしょうが)解放したことで、姓を名乗ることを許されたとか。あと、お寺の入り口に立派な碑が建てられていて、これの謂われをもっとちゃんと聞いて私が残しておかなくちゃ、ですね。(他にやりそうな人がいない)