石油と中東

石油(含、天然ガス)と中東関連のニュースをウォッチしその影響を探ります。

北欧が上位を独占、アラブ諸国はすべて100位以下:報道の自由度 (下)

2020-08-02 | その他

(注)本レポートは「マイライブラリー」で一括してご覧いただけます。

http://mylibrary.maeda1.jp/0510WorldRank10.pdf

 

(世界ランクシリーズ その10 2020年版)

(ノルウェーが4年連続世界一位、世界最低レベルを抜けられない中国!)
3.日米中と中東主要国の世界ランクの推移(2016年~2020年)
(図http://rank.maeda1.jp/10-G01.pdf参照)
 2020年世界一位のノルウェーに加え日本、米国、中国及び中東4か国(カタール、トルコ、サウジアラビア及びイラン)の2016年から2020年までの5年間の世界ランクの推移を見ると、ノルウェーは2017年に世界一位にランクされて以来、今回まで4年連続でトップを維持している。

 米国の世界順位は41位(16年)→43位(17年) →45位(18年) →48位(19年) →45位(20年)と5年連続で40位台である。但し前半の2016、17年は40位台前半であったが、2018年以降は40位台後半にとどまっている。日本の順位は72位(16年)→72位(17年) →67位(18年) →67位(19年) →66位(20年)と変化しており、70位台から60位台へとわずかずつではあるが毎年順位を上げている。

 中東イスラム国のカタールとトルコは、カタールが117位(16年)→123位(17年) →125位(18年) →128位(19年) →129位(20年)と年々ランクが下降している。これに対しトルコは151位(16年)→155位(17年) →157位(18年) →157位(19年) →154位(20年)と5年間を通じて150位台を上下している。サウジアラビアとイランは宗派の違い(スンニ派とシーア派)あるいは政治体制の違い(専制君主制と宗教独裁制)により対立する湾岸地域の二大国であるが、報道の自由度では両国とも世界最低のレベルに刻印されている。しかも過去5年間ではランクが下落しており160位台からから170位台に悪化している点で共通している。

 中国の過去5年間の報道の自由度ランクは176位(16年)→176位(17年) →176位(18年) →177位(19年) →177位(20年)と全く変化がなく世界180カ国の最底辺にランク付けされたまま改善の兆候は見られない。

(完)

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前田 高行 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601
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