石油と中東

石油(含、天然ガス)と中東関連のニュースをウォッチしその影響を探ります。

ニュースピックアップ:世界のメディアから(9月29日)

2011-09-29 | 今日のニュース

・原油価格90ドル以上なら当面動かない湾岸産油国

・リビア、新たに3油田再開、生産量は22万B/Dから35万B/Dへ

 

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ニュースピックアップ:世界のメディアから(9月28日)

2011-09-28 | 今日のニュース

・Brent原油、$106に上昇。WTIも$3.6アップし$84に

・JCCP(国際石油交流センター)、油層水処理でオマーン大学とMoU締結

 

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ニュースピックアップ:世界のメディアから(9月27日)

2011-09-27 | 今日のニュース

・シェブロン、豪州の九電JVLNGプロジェクトにゴーサイン

・伊ENI、リビアで石油生産再開。 *

・アブダビADNOC、Murban油田の生産削減、Zakum油田の生産を増加

 

*拙稿「リビアの石油はどうなる」参照

http://members3.jcom.home.ne.jp/3632asdm/0196Libya.pdf

 

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今週の各社プレスリリースから(9/18-9/24)

2011-09-24 | 今週のエネルギー関連新聞発表

9/22 石油連盟   東日本大震災を受けた国のエネルギー政策の見直しに係る石油業界の提言(一次提言) http://www.paj.gr.jp/paj_info/press/2011/09/22-000512.html
9/22 石油連盟   天坊 石油連盟会長定例記者会見配布資料 http://www.paj.gr.jp/from_chairman/data/2011/index.html#id511

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ニュースピックアップ:世界のメディアから(9月23日)

2011-09-23 | 今日のニュース

・原油価格、一転して大幅急落。Brent $105, WTI $80に

 

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ニュースピックアップ:世界のメディアから(9月22日)

2011-09-22 | 今日のニュース

・原油価格上昇、Brent 112ドル、WTI 87ドルに

・カタールガス、アジア向けLNG長期契約量の倍増を目論む

 

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ニュースピックアップ:世界のメディアから(9月18日)

2011-09-18 | 今日のニュース

・リビアAgoco石油:9月末には20万B/Dの生産水準に

 

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今週の各社プレスリリースから(9/11-9/17)

2011-09-17 | 今週のエネルギー関連新聞発表

9/15 Chevron    Chevron and Kyushu Electric Sign Wheatstone LNG Sales Agreements http://www.chevron.com/chevron/pressreleases/article/09152011_chevronandkyushuelectricsignwheatstonelngsalesagreements.news
9/16 九州電力    豪州ウィートストーンLNGプロジェクトに係るLNG売買契約及び権益取得契約の締結について http://www.kyuden.co.jp/press_h110916-1.html

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ニュースピックアップ:世界のメディアから(9月16日)

2011-09-16 | 今日のニュース

・IEA、備蓄原油放出の終結を公式に宣言。

 

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西と東に延びるロシアのガスパイプライン

2011-09-11 | OPECの動向

1.開通した二本のパイプライン
 ロシアの東の玄関口ウラジオストクで8日、サハリンからの天然ガスパイプラインの開通式典があった 。そのわずか2日前には西の玄関口サンクトペテルブルグでロシアとドイツを直結するバルト海横断海底パイプライン「Nord Stream」の開通式が行われている 。

  BP統計によればロシアの天然ガス生産量は米国に次いで世界第2位である。輸出量では世界一位であり、全世界の天然ガス貿易(LNGを含む)の17%を占めている(因みに第2位ノルウェー、第3位カタール、第4位カナダ、第5位アルジェリア) 。同国の天然ガスはこれまでウクライナ、ポーランドなどの東欧諸国を経由する陸上パイプラインによって輸出されていが、今回の海底パイプラインにより西欧諸国と直結した輸出ルートを確保したのである。

 ロシアの天然ガス輸出政策の根幹にあるのは西ヨーロッパに対してサプライヤー(供給者)として確固たる地歩を築くことであり、その一方、極東のエネルギー消費大国である中国及び韓国の市場を開拓することである(日本に対しては既にサハリンからのLNG輸出を開始している)。そこには西と東のユーザーを天秤にかけて天然ガスの有利な輸出を目論むロシアの深慮遠望が垣間見える。

2.Nord Stream(バルト海横断海底パイプライン)が意味するもの
 ロシアのペテルブルグ近郊からバルト海をわたりドイツとの間1,220キロメートルを結ぶ天然ガスパイプラインNord Stream(「北の流れ」)は2005年に当時のプーチン・ロシア大統領とシュローダ・ドイツ首相によって締結された。開通式にはこの両名が出席したが、プーチン首相(現)は挨拶の中で「パイプラインが供給する天然ガスは原発11基分に相当する」と述べている。ドイツは2022年までに原発を廃棄することにしており、今回の天然ガスパイプライン新設はまさに時宜に適ったものと言えよう。

 と同時にこの海底パイプラインはロシアにとってもウクライナ、ハンガリー、ポーランドなどの旧CIS或いは東欧諸国を経由する既設の陸上パイプラインに対する切り札となるのである。(JOGMEC作成図参照)
  

陸上パイプラインは天然ガスの価格或いはパイプラインの通過料をめぐりロシアと通過各国の間でしばしば紛糾の種になる。典型的な例がロシアとウクライナの間でしばしば発生しているトラブルである。旧ソ連時代のままであった天然ガス価格を国際価格に引き上げようとしたロシアに対しウクライナがこれを拒否、ロシア側は西ヨーロッパへの通過分だけの天然ガスを送り込んだ。しかしウクライナがその一部を自国で消費したため西ヨーロッパはガス不足に陥った。ヨーロッパ諸国は天然ガスの多くをロシアに依存しており量と価格の両面でロシアに主導権を握られることを懸念している。このため南欧諸国はアルジェリアなど北アフリカ諸国からの輸入増大を図り、英国はLNG基地を建設してカタールから輸入するなどの対策に走っている。今回のNord Stream開通に対してもロシア産天然ガスに対する依存度があがることに懸念を表明している国もある。

 ドイツは脱原発を目指し風力発電など自然エネルギーの利用に熱心であるが、効率やコスト面で自然エネルギーだけで原発の不足量をカバーできないのは明らかである。CO2排出量が少なく環境に優しいと言われる天然ガスは今後ドイツのみならず多くのヨーロッパ諸国で利用が進むと考えられる。

3.極東パイプラインの意味するもの
 今回の極東パイプラインはサハリンで産出するガスをウラジオストクに運ぶもので総延長は1,800キロメートルに達する。将来は中国、北朝鮮、韓国への輸出を見込んでいる。但しその場合はサハリンのガスのみでは不足するため東シベリアにある未開発のチャヤンダ・ガス田からのパイプラインと合流させるという壮大な計画になる。

 アジアは世界の成長センターとしてエネルギーの需要が急速に伸びている。極東市場への天然ガスの供給はロシアの大きなビジネスチャンスでありシベリア地方開発の引き金にもなる。また極東パイプラインにはこれまでの西欧一辺倒から東西の市場を天秤にかけることで天然ガスの輸出条件を有利に導こうとするロシアの意図がある。

 しかしパイプラインを中国或いは北朝鮮・韓国に伸ばそうとするロシアの計画のハードルは低くない。エネルギーを爆食している中国にとってロシアの天然ガスの魅力が高いのは事実である。しかし長い国境線を接した大国同士の関係は一筋縄ではない。パイプラインの敷設も天然ガスの価格を巡って交渉は難航している。そのような中で中国は建設資金を供与して中央アジアのトルクメニスタンとのパイプラインを建設、昨年は36億立法メートルの天然ガスを輸入した。さらに東シナ海沿岸に数カ所のLNG受入基地も建設して豪州、カタールなどからの輸入を急増させている。中国はこのように輸入ルートを多様化することによりロシアとの天然ガス価格交渉を有利に進めようとしているのである。

 これに対してロシアは北朝鮮から韓国まで朝鮮半島を横断するパイプライン計画をちらつかせる。北朝鮮にとっては燃料不足を解消する耳寄りな話である。しかし北朝鮮には支払うべき外貨がない。彼らは虫の良い無償援助を持ち出すが、かつての連邦国ウクライナに対してすら国際市場価格を押し付けるロシアが無償に同意するはずがない。ロシアは韓国への天然ガス輸出により外貨を稼ぎ、北朝鮮はその通過料でおこぼれに預かる。これこそがロシアと北朝鮮のウィン・ウィンの関係である。8月のロシア大統領・金正日会談の議題の一つがこのプロジェクトであった。

 しかし韓国はこのパイプラインが自国のエネルギー安全保障につながるとは考えていないであろう。通過国の北朝鮮に天然ガス供給の生殺与奪の権を握られるのであるから当然である。結局極東パイプラインは当面ロシアの内需に向けられる。ロシア政府はこれによって極東地域の工業化を促進したいのであろうが、技術も資本も人材も不足しているロシアにとって簡単な話ではない。極東パイプラインは当面宝の持ち腐れであろう。

以上

本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。
 前田 高行 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601
   Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642
   E-mail; maeda1@jcom.home.ne.jp

 

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