石油と中東

石油(含、天然ガス)と中東関連のニュースをウォッチしその影響を探ります。

ニュースピックアップ:世界のメディアから(2月28日)

2010-02-28 | 今日のニュース

・ガス輸出国機構、本部にデータセンターを設立

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今週の各社プレスリリースから(2/21-2/27)

2010-02-27 | 今週のエネルギー関連新聞発表
2/23 三井物産     豪州ヘンリーガス田並びにネザビーガス田生産開始のこと http://www.mitsui.co.jp/release/2010/1190159_3893.html
2/24 ExxonMobil     Ras Laffan 3 LNG Train 7 Begins Production http://www.businesswire.com/portal/site/exxonmobil/index.jsp?ndmViewId=news_view&ndmConfigId=1001106&newsId=20100224005346&newsLang=en
2/25 出光興産     ノルウェー領北部北海 探鉱鉱区・生産鉱区で試掘に成功 http://www.idemitsu.co.jp/company/information/news/2009/100225.html
2/26 新日本石油/新日鉱ホールディングス     JXホールディングス株式会社の組織体制および人事について http://www.eneos.co.jp/company2/press/2009_2010/20100226_01_0952366.html
2/26 新日本石油     2010年2月分の石油製品の卸価格について http://www.eneos.co.jp/company2/press/2009_2010/20100226_01_0944355.html
2/26 出光興産     ベトナム南部沖合 ナムロン-ドイモイ油田生産開始について http://www.idemitsu.co.jp/company/information/news/2009/100226_2.html
2/26 出光興産     道路用アスファルトの生産販売停止について http://www.idemitsu.co.jp/company/information/news/2009/100226.html
2/26 全国石油協会     給油所石油製品市況調査のページを1/2月分に更新いたしました。 http://www.sekiyu.or.jp/topics/index.html
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ニュースピックアップ:世界のメディアから(2月23日)

2010-02-23 | 今日のニュース

・ニューヨーク原油、80ドルを突破。仏Totalのスト長期化を嫌う

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今週の各社プレスリリースから(2/14-2/20)

2010-02-20 | 今週のエネルギー関連新聞発表
2/15 新日本石油     共同出資会社4社の経営統合について http://www.eneos.co.jp/company2/press/2009_2010/20100215_01_0950261.html
2/15 国際石油開発帝石     アブダビにおける二酸化炭素を利用した原油回収率向上技術(CO2EOR)に関する共同研究の開始について http://www.inpex.co.jp/news/pdf/2010/20100215.pdf
2/16 昭和シェル石油     京浜製油所扇町工場の閉鎖に関するお知らせ http://www.showa-shell.co.jp/press_release/pr2010/021603.html
2/16 昭和シェル石油     平成21年度12月期 通期決算について http://www.showa-shell.co.jp/press_release/pr2010/021602.html
2/16 三井物産     米国ペンシルベニア州でのシェールガス開発生産プロジェクトに参画 http://www.mitsui.co.jp/release/2010/1190154_3893.html
2/16 ExxonMobil     Exxon Mobil Corporation Announces 2009 Reserves Replacement http://www.businesswire.com/portal/site/exxonmobil/index.jsp?ndmViewId=news_view&ndmConfigId=1001106&newsId=20100216006302&newsLang=en
2/17 コスモ石油     バイオガソリン販売エリア拡大について http://www.cosmo-oil.co.jp/press/p_100217/index.html
2/17 国際石油開発帝石     西オーストラリア州沖合 ヴァンゴッホ油田の生産開始について http://www.inpex.co.jp/news/pdf/2010/20100217.pdf
2/18 コスモ石油     堺製油所重質油分解装置群の竣工式開催について http://www.cosmo-oil.co.jp/press/p_100218/index.html
2/19 東燃ゼネラル石油     監査役の異動に関するお知らせ http://www.tonengeneral.co.jp/apps/tonengeneral/pdf/2010-02-19_1.pdf
2/19 石油連盟 天坊     石油連盟会長定例記者会見配布資料(2010年2月19日) http://www.paj.gr.jp/from_chairman/precon/2010/10100219.html
2/19 国際石油開発帝石     ブラジル連邦共和国エスピリトサント堆積盆BM-ES-23 鉱区の取得について http://www.inpex.co.jp/news/pdf/2010/20100219.pdf
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

三大国際石油企業2009年度業績速報シリーズ

2010-02-18 | 海外・国内石油企業の業績

(注)三大国際石油企業業績シリーズI, II, III, IVは「マイ・リブラリー」で一括ご覧いただけます。

IV.三大国際石油企業の業績比較(下)

2.2006~2009年の石油・天然ガス生産量の比較

(1)石油生産量の推移

(図http://menadatabase.hp.infoseek.co.jp/2-D-4-93lSuperMajorOilProd0.gif参照)

  2006年の石油生産量はExxonMobilが最も多く2,681千B/Dであり、BPがこれに次ぐ2,475千B/D、Shellは3社の中で最も少ない2,030千B/Dであった。この後2009年までの生産量の推移をみると、BPとExxonMobil及びShellは明暗がはっきりと分かれている。

 即ちBPは06~08年までの3年間はほぼ同じ生産水準を維持し、09年には2,535千B/Dに増加している。これに対しExxonMobil及びShellの2社は毎年生産量が減少しており、09年のExxonMobilの生産量は2,387千B/Dにとどまり、トップの座をBPに明け渡している。また同年のShellの生産量は1,678千B/Dであり06年に比し35万B/D強の減少となっている。また06年にトップのExxonMobilとの差は651千B/Dであったが、09年のトップBPとの差は857千B/Dに拡大しておりShellの凋落が顕著である。

(2)天然ガス生産量の推移

(図http://menadatabase.hp.infoseek.co.jp/2-D-4-93mSuperMajorGasProd0.gif参照)

 3社の天然ガスの生産量は石油ほどの大きな差は無く、4年間を通じて3社の順位も1位ExxonMobil、2位Shell、3位BPと変化は無い。但し各社の4年間の推移をみると、ExxonMobilの生産量が停滞気味であるのに対しShell及びBPは07年以降漸増傾向を示しており、トップのExxonMobilと他の2社との格差は縮小している。

 06~09年の各社の生産量は、ExxonMobilが9,334mcfd(06年)→9,384mcfd(07年)→9,095mcfd(08年)→9,273mcfd(09年)であり、Shellは8,368mcfd(06年)→8,214mcfd(07年)→8,569mcfd(08年)→8,553mcfd(09年)、BPは8,417mcfd(06年)→8,143mcfd(07年)→8,334mcfd(08年)→8,485mcfd(09年)であった。

(3)石油・天然ガス合計生産量の推移

(上図。拡大図はhttp://menadatabase.hp.infoseek.co.jp/2-D-4-93nSuperMajorOilGasPr.gif)

  天然ガスを石油に換算し合計した06~09年の生産量は上記(1)の石油生産の推移とほぼ同じ傾向を示している。即ち06年~08年までトップであったExxonMobilは、09年にはBPに入れ替わっており、またShellは長期低落傾向にありExxonMobil及びBP(特にBP)との格差が拡大している。

 各社の06年から09年までの生産量の推移は以下のとおりである(単位:千B/D)。

ExxonMobil: 4,237 → 4,180 → 3,921 → 3,932

Shell:         3,473 → 3,315 → 3,248 → 3,152

BP:           3,926 → 3,818 → 3,838 → 3,998

(完)

本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。

前田 高行 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601

Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642

E-mail; maedat@r6.dion.ne.jp

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

三大国際石油企業2009年度業績速報シリーズ

2010-02-17 | 海外・国内石油企業の業績

(注)三大国際石油企業業績シリーズI, II, III, IVは「マイ・リブラリー」で一括ご覧いただけます。

IV.三大国際石油企業の業績比較(中)

2.2006~2009年の売上・利益・設備投資の比較

(1)売上高の推移

(図http://menadatabase.hp.infoseek.co.jp/2-D-4-93iSuperMajorSales06-.gif参照)

  ExxonMobilの2006~09年の4年間の3社の売上高は3,776億ドル(06年)→4,046億ドル(07年)→4,774億ドル(08年)→3,106億ドル(09年)であった。またShellは3,188億ドル→3,558億ドル→4,584億ドル→2,782億ドルと推移し、BPの場合は2,659億ドル→2,844億ドル→3,611億ドル→2,393億ドルであった。

 このように各社とも2006年から2008年までの3年間は連続して売上が増加したが、2009年には急減していずれも2006年の水準を下回っている。4年間を通じて常にExxonMobilがトップを占め、続いてShell、BPと3社の順位に変化は無いが、Shellは2008年に対前年比29%の大幅に増加したのに対し、2009年には一転して39%減と3社の中では最も大きな振幅を示している。

(2)利益と売上高利益率の推移

(上図参照。拡大図はhttp://menadatabase.hp.infoseek.co.jp/2-D-4-93jSuperMajorProfit06.gif)

  4年間を通じてExxonMobilが毎年利益額がトップであり、07年、08年には3社で唯一400億ドル台(07年406億ドル、08年452億ドル)の年間利益を計上している。2006年の利益が254億ドルであったShellは2007年にはその額を300億ドル台(313億ドル)に伸ばしたが、それ以降08年、09年と毎年利益が減少、09年にはついにBPに追い抜かれ、3社ではもっとも少ない125億ドルにとどまっている。これに対してBPは220億ドル(06年)→208億ドル(07年)→212億ドル(08年)→166億ドル(09年)と毎年200億ドル前後の利益をコンスタントに計上しており、3社の中では利益額の振幅が最も小さい。

  4年間の売上高利益率の推移を見ると3社の明暗がはっきり分かれる。ExxonMobilは06年から08年までは10.5%(06年)→10.0%(07年)→9.5%(08年)と10%前後の安定した利益率を示したが09年の利益率は6.2%に急落している。Shellの利益率推移は06年から07年にかけて一旦上昇したものの(8.0%→8.8%)、その後は08年5.7%、09年4.5%と2年連続して利益率が低下している。3社のうち4年間を通じて利益率が5%を下回ったのはShellの2009年のみであり、同社の業績不良が顕著に表れている。一方BPの利益率は8.3%(06年)→7.3%(07年)→5.9%(08年)→6.9%(09年)と安定しており、特に09年は3社の中で最も高い利益率を示している。

(3)設備投資の推移

(図http://menadatabase.hp.infoseek.co.jp/2-D-4-93kSuperMajorCapitalE.gif参照)

  2006年から09年までの設備投資額は常にShellが最も多い。また3社のうちExxonMobilは4年の間一貫して増加しているが、ShellとBPは09年の投資額が大きく減少している。金額の推移を各社毎に見ると、ExxonMobilは06年199億ドル、07年209億ドル、08年261億ドル、09年271億ドルであり、Shellの各年の投資額の推移は231億ドル→241億ドル→351億ドル→276億ドルとなっている。またBPのそれは172億ドル→206億ドル→307億ドル→203億ドルであった。2008年の場合Shell及びBPの投資額はExxonMobilをしのぎ両社とも300億ドルを超えている。

  次項で述べる通り生産量の推移ではShellは3社の中で常に生産量が最も少なく、ExxonMobilとShellがほぼ肩を並べていることに比べるとかなり見劣りがする。この点に関して言えばShellの投資は短期的に見れば成果が乏しいと言えそうである。

(続く)

本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。

前田 高行 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601

Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642

E-mail; maedat@r6.dion.ne.jp

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

三大国際石油企業2009年度業績速報シリーズ

2010-02-15 | 海外・国内石油企業の業績

(注)三大国際石油企業業績シリーズI, II, III, IVは「マイ・リブラリー」で一括ご覧いただけます。

IV.三大国際石油企業の業績比較(上)

  シリーズI、II、IIIでExxonMobil、Shell及びBP(いわゆるスーパーメジャー)各社の業績を概観したが、シリーズIVはこれら3社を横並びで比較してみた。(業績比較一覧表はhttp://menadatabase.hp.infoseek.co.jp/1-D-4-93FinancialStatementsExxonMobilShellBP.xps参照)

1.2009年の売上・利益・設備投資の比較

(図http://menadatabase.hp.infoseek.co.jp/2-D-4-93gSupeMajorSales2009.gif参照)

 (1)売上高

 売上高が最も大きいのはExxonMobilの3,106億ドルであり、次いでシェルが2,782億ドル、最も少ないのはBPの2,393億ドルである。BPの売上はExxonMobilの8割弱である。

(2)利益

 利益が最も多いのもExxonMobilであり、同社の2009年1-12月の利益は193億ドルであった。これに次ぐのがBPの166億ドルであり、BPは売上規模ではShellに及ばないが利益はShellの125億ドルを上回っている。BPの利益はExxonMobilの9割弱、ShellのそれはExxonMobilの6割強にとどまっている。

 この結果、売上高と利益の比率(売上高利益率)ではBP 6.9%、ExxonMobil 6.2%、Shell 4.5%とBPが最も高い。

(3)設備投資

 3社の設備投資額はShellが276億ドルと最も多く、次いでExxonMobilが271億ドル、BPは203億ドルで最も少ない。なお3社とも当期利益額を上回る設備投資を行っているが、特にShellは利益(125億ドル)の2倍を上回る額である。

2. 2009年の石油・天然ガス生産量の比較

(1) 石油

 3社の中で2009年度の石油生産量が最も多かったのはBPで平均日産量は2,535千B/Dであった。エクソンモービルはBPより約15万B/D少ない2,387千B/Dであり、シェルは3社の中で最も少ない1,678千B/D(BPの2/3)にとどまっている。同社は石油生産部門が他の2社に比べてかなり劣っていると言える。同社の決算資料にはLNGの販売量として1,340万トン(年間)が示されており、このためShellの売上はBPを上回る結果(上記参照)となっているようである。(BP、ExxonMobilもLNGを取り扱っていると考えられるが、具体的な数値がホームページの決算概要に示されていないのでLNGに関して3社を比較することはできない。)

(2) 天然ガス

 天然ガスの生産量は3社ともほぼ同じであり、エクソンモービルは93億立法フィート(以下cft)、Shell 86億cft、BP 85億cftであった。

(3) 石油・天然ガスの合計生産量

(上図参照。拡大図はhttp://menadatabase.hp.infoseek.co.jp/2-D-4-93hSupeMajorProductio.gif)

 上記(2)の天然ガス生産量を石油に換算し、(1)の石油と合計した生産量で比較すると、合計生産量が最も多いのはBPの3,998千B/Dであり、エクソンモービルはBPよりわずかに少ない3,932千B/Dである。これに対しShellの合計生産量は3,152千B/Dと他の2社に対して見劣りがする。

 因みにBP統計(BP Statistical Review of World Energy 2009)による国別の生産量(表「石油・天然ガスの合計生産量上位20カ国」参照)とこれら3社を比較すると、BP、ExxonMobilは世界第9位のUAE(合計生産量3,846千B/D)よりも多く、Shellは世界11位のベネズエラ(同3,109B/D)よりも少し多いレベルである。

(続く)

本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。

前田 高行 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601

Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642

E-mail; maedat@r6.dion.ne.jp

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今週の各社プレスリリースから(2/7-2/13)

2010-02-13 | 今週のエネルギー関連新聞発表

2/10 Saudi Aramco     Energy Ties with Japan Grow Stronger http://www.saudiaramco.com/irj/portal/anonymous?favlnk=%2FSaudiAramcoPublic%2Fdocs%2FNews+Room%2FNews&ln=en#clr=N&lang=EN&category=Our%20World&month=&year=&page=&lnchPath=
2/11 国際石油開発帝石/三菱商事他     ベネズエラ・ボリバル共和国におけるオリノコ地帯の陸上カラボボ鉱区国際入札結果について(お知らせ) http://www.inpex.co.jp/news/pdf/2010/20100211.pdf
2/11 Total     2009 Results http://www.total.com/en/press/press-releases/consultation-200524.html&idActu=2285    *
2/12 経済産業省     「第24回 日本エネルギー経済研究所(IEEJ)エネルギーセミナー ~「再生可能エネルギーをめぐる国際機関の戦略と日本の役割~」の開催について http://www.meti.go.jp/press/20100212003/20100212003.html
2/12 経済産業省     「独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構法の一部を改正する法律案」について http://www.meti.go.jp/press/20100212002/20100212002.html
2/12 東燃ゼネラル石油     代表取締役の異動に関するお知らせ http://www.tonengeneral.co.jp/apps/tonengeneral/pdf/2010-02-12_3.pdf
2/12 東燃ゼネラル石油     東燃ゼネラル石油(株) 平成 21 年12 月期決算に関するお知らせ http://www.tonengeneral.co.jp/apps/tonengeneral/pdf/2010-02-12_1.pdf

*(参考)スーパーメジャー3社(ExxonMobil, Shell, BP)の業績

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ニュースピックアップ:世界のメディアから(2月13日)

2010-02-13 | 今週のエネルギー関連新聞発表

・原油価格74ドルを切る。中国の銀行貸出規制と米国の製品在庫水準高が要因。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

三大国際石油企業2009年度業績速報シリーズ

2010-02-12 | 海外・国内石油企業の業績

(注)三大国際石油企業業績シリーズI, II, III, IVは「マイ・リブラリー」で一括ご覧いただけます。

III.BPの業績(下) 

2.2006~2009年の業績推移

(上図参照。拡大図はhttp://menadatabase.hp.infoseek.co.jp/2-D-4-93f.gif)

  2006年から2009年までの過去4年間のBPの売上、利益、設備投資及び生産量(天然ガスを石油に換算した合計生産量)は以下の通りであった。

(1) 売上高

 2006年に2,659億ドルであったBPの売上は2007年に2,844億ドル、2008年3,611億ドルと急激にアップしたが、2009年は一転して前年比34%減の2,393億ドルに急減し、2006年以前の水準に戻っている。

 この4年間の売上の増減の最大の理由は、石油価格の急騰と急落によるものである。それは後述する生産量の変化を見ればよくわかる。すなわち2006年から2008年までの3年間は生産量が急減又は停滞しているにもかかわらず売上高は増加しており、一方2009年は生産量が前年比4%アップしているにもかかわらず売上高は急減している。つまり過去4年間は売上高と生産量が逆の動きをしておりこれはExxonMobilと全く同じ傾向を示している。

(2) 利益

 BPの利益は2006年から2008年までは210~220億ドルのほぼ横ばい状況である。これはこの間ExxonMobil及びShellが売上の増加につれて利益も急増していることに比べて対照的である。同社の利益率は2006年の8.3%から7.3%(2007年)、5.9%(2008年)と年々低下したのである。

  但し2009年は売上が急減したものの、対前年利益は22%減とExxonMobilの57%減、Shellの52%減よりもかなり小さく、売上高利益率は6.9%と3社の中で最も高い。

(3) 設備投資額

 2006年、2007年の設備投資額はそれぞれ172億ドル及び206億ドルであったが、2008年には急激にふくらみ同期の利益額を大幅に上回る307億ドルに達した。2009年は業績悪化のため投資額も203億ドルに減少している。設備投資のうち3/4は上流部門が占めており、ExxonMobil同様継続的な探鉱開発の投資を行っていることがわかる(ExxonMobilの項参照)。

(4) 生産量(石油及び天然ガスの合計生産量)

 2006年に393万B/Dであった生産量は2007年に382万B/Dまで減少したが、その後は回復基調となり2008年は微増の384万B/D、2009年には2006年の水準を上回る400万B/Dに達している。これはExxonMobilが2006年から2008年まで急減し2009年に横ばいに持ち直している状況、或いはShellが2006年以降下落傾向が止まらないことに比べて顕著な違いを示している。

(BP編 完)

本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。

前田 高行 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601

Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642

E-mail; maedat@r6.dion.ne.jp

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする