石油と中東

石油(含、天然ガス)と中東関連のニュースをウォッチしその影響を探ります。

データベース更新のお知らせ

2022-09-30 | データベース追加・更新

下記データを更新しましたのでご利用ください。

・サウジアラビア閣僚名簿(9月28日現在)

・サウジ・サルマン国王家々系図

 

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石油と中東のニュース(9月29日)

2022-09-29 | 今日のニュース

(石油関連ニュース)

原油/天然ガス価格チャート:https://tradingeconomics.com/commodity/brent-crude-oil

・WTI原油80ドルを回復。Brent $89.32に戻す

(中東関連ニュース)

・国葬出席で来日のヨルダン国王、天皇陛下と会見

・サウジ:内閣改造、皇太子が首相に。国防相に実弟ハリド王子

・UAE大統領、オマーン公式訪問。鉄道事業など16件の合意締結

・イラン:石油労働者がデモへの当局取り締まりに抗議してスト予告

・イスラエル:パレスチナ人権活動家がハンスト。背景に当局の恣意的拘束

・オマーン-UAE鉄道敷設で合弁事業設立。ソハール港-アル・アインを47分で結ぶ

・UAE、屋内でのマスク着用義務を解除

・UAE訪日者のビザ免除

 

 

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10年間で2倍に伸びた中国の軍事費:世界及び中東主要国の軍事費と武器輸出入(7完)

2022-09-27 | その他

(注)本レポートは「マイ・ライブラリー」で一括してご覧いただけます。

http://mylibrary.maeda1.jp/0568WorldRank7.pdf

 

(世界ランクシリーズ その7 2022年版)

 

(武器輸入額ではインドが世界一、日本は世界17位!)

(2) 主要国の武器輸入額(2012年~2021年合計額)

(図http://rank.maeda1.jp/7-G07.pdf参照)

 2012年から2021年までの10か年間の武器輸入合計額は世界全体で2,800億ドル強であった。国別ではインドが最も多く同国の輸入額は347億ドル、世界全体の13%を占めており、輸入国第2位はサウジアラビアの267億ドルで世界シェアは10%である。因みに過去5年間のインドの輸入相手国はロシアが最も多く全体の46%を占め、次いでフランスである。サウジアラビアの場合は82%を米国が占めている。

 

 第3位は中国の129億ドルであるが、前項でも述べた通り同国は輸出額では世界第4位であり、武器貿易が活発なことを示している。中国に次いでエジプト、オーストラリア及びUAEが輸入額100億ドル(年平均10億ドル)を超えている。7位から10位はアルジェリア、韓国、パキスタン、カタールでその輸入額は90~80億ドル(年平均9~8億ドル)である。因みに日本の過去10年間の武器輸入累計額は50億ドル、年間平均5億ドルであり、世界17位に相当する。日本の場合、軍事費(2021年、541億ドル、第1項参照)に比べ輸入額の割合が小さいのは武器の国産化が進んでいるためと考えられる。

 

以上

 

本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。

        前田 高行         〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601

                               Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642

                               E-mail; maeda1@jcom.home.ne.jp

 

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石油と中東のニュース(9月27日)

2022-09-27 | 今日のニュース

(石油関連ニュース)

原油/天然ガス価格チャート:https://tradingeconomics.com/commodity/brent-crude-oil

・需要減退で原油価格下落。Brent $84.85, WTI $77.61

(中東関連ニュース)

・ムスリム同胞団の精神的支柱カラダウィ師、カタールで客死、96歳

・イラク:シーア派内紛後初めて国会開催

・UAE、独にLNGとディーゼル油供給。LNGは今年末から。 

*参考レポート「OPEC+(プラス)産油国の生産動向から見た世界の石油需給の現状と見通し

・独首相、サウジ訪問。エネルギー協力で皇太子と協議

・イラク、ヨルダン、シリア、レバノン4カ国農相が食糧集団安保を協議

・レバノンの銀行、一部再開。窓口に市民殺到

・カイロにMENA最大の臓器移植センター開設へ

 

 

 

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10年間で2倍に伸びた中国の軍事費:世界及び中東主要国の軍事費と武器輸出入(6)

2022-09-26 | その他

(注)本レポートは「マイ・ライブラリー」で一括してご覧いただけます。

http://mylibrary.maeda1.jp/0568WorldRank7.pdf

 

(世界ランクシリーズ その7 2022年版)

 

6.世界の武器輸出国と輸入国

 ここでは世界の武器の輸出入額を取り上げる。各国の輸出額あるいは輸入額は年度によって大きく変動するため、2012年から2021年までの10年間の合計額について比較検討を行う。

 

(世界の二大武器輸出国―米国とロシア!)

(1) 主要国の武器輸出額(2012年~2021年合計額)

(図http://rank.maeda1.jp/7-G06.pdf参照)

 2012年から2021年までの10か年間の武器輸出累計額は世界全体で約2,800億ドル強であり、年間平均では280億ドルであった。国別では米国とロシアが際立って多く、米国の10年間の輸出総額は985億ドル、ロシアは597億ドルであった。世界全体に占める割合はそれぞれ35%及び21%であり、2か国を合わせると世界の武器輸出額の6割近くを占めている。

 

 米国、ロシアに次いで輸出額が多いのはフランスの236億ドルであるが、米国あるいはロシアの2乃至4分の1にとどまっている。これに続いて輸出額が100億ドルを超えているのは中国(154億ドル)、ドイツ(138億ドル)、英国(108億ドル)である。なお次項(輸入額)に触れるとおり中国は輸入額でも世界第3位であり武器貿易大国である。

 

 武器輸出額7位から10位はイタリア、イスラエル、スペイン及びオランダである。上位10か国のうちEU諸国が6カ国を占めており、EUは世界的な武器生産地域であることがわかる。なお上位10カ国は戦闘機、艦船、戦車、ミサイルなど高額な兵器を得意としているため輸出額が膨らんでいる。しかし世界の多くの紛争地域では小銃、機関銃、地雷、ロケットなど小型火器が使われている。その意味ではウクライナ(輸出総額45億ドル、世界12位)、トルコ(同22億ドル、世界15位)などは、米国あるいはロシアに比べ金額的には少ないが影響力は小さくないと言えよう。このうちトルコは攻撃型UAV(ドローン)の輸出に力を入れているが、このような比較的安価なIT兵器はトルコを含めた開発途上国の有力な輸出商品になるものと思われる。

 

(続く)

 

本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。

        前田 高行         〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601

                               Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642

                               E-mail; maeda1@jcom.home.ne.jp

 

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石油と中東のニュース(9月25日)

2022-09-25 | 今日のニュース

(石油関連ニュース)

原油/天然ガス価格チャート:https://tradingeconomics.com/commodity/brent-crude-oil

・仏Total、カタールガス田開発プロジェクトに15億ドル投資、9.3%権益獲得

(中東関連ニュース)

・イラン、女性死亡事件抗議デモ各地に広がる。700人逮捕

・サウジ皇太子、プーチン大統領と電話会談

・レバノンからの難民ボート沈没、シリア人など犠牲者89人に

・ドバイ、火星移住仮想現実のメタバースBEDU2117計画始動

・トルコ、外国人観光客戻る。1-8月は前年比2倍の2,930万人

 

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10年間で2倍に伸びた中国の軍事費:世界及び中東主要国の軍事費と武器輸出入(5)

2022-09-23 | その他

(注)本レポートは「マイ・ライブラリー」で一括してご覧いただけます。

http://mylibrary.maeda1.jp/0568WorldRank7.pdf

 

(世界ランクシリーズ その7 2022年版)

 

(中国は10年間で2倍、インドは1.6倍増、日本は横ばい状態!)

5.主要国の軍事費の推移(2012年~2021年)

(図http://rank.maeda1.jp/7-G05.pdf参照)

 主要国の過去10年間(2012年~2021年)の軍事費の推移を比較すると、2012年の軍事費は米国が7,252億ドルで最も多かく、これに次ぐのは中国の1,451億ドルであった。米国と中国の1,2位は10年間変わっていないが、両国の格差は2012年の5倍から2021年には2.7倍に縮小しており、中国の軍事費が急速に膨張していることがわかる。

 

米国の軍事費は2012年以降年々減少し2015年には1千億ドル減の6,338億ドルになったが、その後は年々増加し2021年には8千億ドルを超えている。これに対して中国の軍事費は毎年着実に増加、2017年には2千億ドルを突破、2021年は2,934億ドルと10年間で2倍に増加している。

 

インドも中国と同様毎年軍事費は増加し2012年の472億ドルから2021年には1.6倍の766億ドルに増加しており、世界順位も8位から3位に上がっている。

 

これら3カ国に対して日本及びロシアの軍事費は横ばいまたは減少している。日本の2012年の軍事費は600億ドルであり、過去10年間では最も多い水準であった。その後2018年までは400億ドル台に減少、2019年以降増加の兆しを見せて2021年の軍事費は541億ドルであった。この結果10年前は世界5位であったが、2021年の世界ランクは9位である。またロシアは10年前は815億ドル、米国、中国に続く世界3位の軍事大国であったが、2021年の軍事費は659億ドル、10年前の8割の水準に落ち込み、世界ランクも5位に下がっている。

 

英、仏、独とイタリアの西欧4カ国及び韓国は軍事費世界ランク上位の常連国であるが、2012年と2021年の金額と世界ランクを示すと以下のとおりである。

英国:            655億ドル(2012年、世界4位) → 684億ドル(2021年、同4位)

フランス:        502億ドル(2012年、世界7位) → 566億ドル(2021年、同6位)

ドイツ:           438億ドル(2012年、世界9位) → 560億ドル(2021年、同7位)

イタリア:        298億ドル(2012年、世界12位) → 320億ドル(2021年、同11位)

韓国:            320億ドル(2012年、世界11位) → 502億ドル(2021年、同10位)

 

また中東の軍事大国サウジアラビア、イスラエル、トルコ、イラン及びエジプト5カ国について同様の傾向を見ると次のとおりである。

サウジアラビア:565億ドル(2012年、世界6位) → 556億ドル(2021年、同8位)

イスラエル:     145億ドル(2012年、世界19位) → 243億ドル(2021年、同15位)

トルコ:          177億ドル(2012年、世界17位) → 155億ドル(2021年、同18位)

イラン:           165億ドル(2012年、世界18位) → 246億ドル(2021年、同14位)

エジプト:        46億ドル(2012年、世界40位) → 52億ドル(2021年、同43位)

 

(続く)

 

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        前田 高行         〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601

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石油と中東のニュース(9月23日)

2022-09-23 | 今日のニュース

(石油関連ニュース)

原油/天然ガス価格チャート:https://tradingeconomics.com/commodity/brent-crude-oil

・Brent原油90ドル割る。WTIも$82.94に下落

(中東関連ニュース)

・イラン:各地で女性迫害反対デモ発生、11人死亡。当局はインターネット制限

・トルコ大統領とイスラエル首相がNYで会談。関係改善をアピール

・ロシア、トルコ、イラン3か国外相がNYでイラク問題協議

・イエメン反政府フーシ派、首都占拠8周年のパレード。ドローン兵器公開

・エジプト、公定歩合11.75%継続。支払準備率は14%から18%に引き上げ

・トルコ、2カ月連続で公定歩合1%引き下げ、12%に

・イラン、新型地対地ミサイル公開。固形燃料で射程1,400KM

・サウジ、来年に女性初の宇宙飛行士誕生

・サウジ、92回目の建国記念日。東京のホテルでレセプション

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10年間で2倍に伸びた中国の軍事費:世界及び中東主要国の軍事費と武器輸出入(4)

2022-09-22 | その他

(世界ランクシリーズ その7 2022年版)

 

(歳出の2割が軍事費を占める湾岸諸国!)

4.歳出に占める軍事費の比率

(図http://rank.maeda1.jp/7-G04.pdf参照)

 次に歳出に占める軍事費の比率を見ると、世界1位は東欧の独裁国家ベラルーシであり、同国は歳出の三割を軍事費に充当している。第2位から第4位にはカタール(21.71%)、オマーン(20.56%)及びサウジアラビア(20.52%)が並んでいる。20%を超えるのは以上の4カ国であり、GCC3カ国が名前を連ねていることは注目される。サウジアラビアの軍事費は金額で世界8位、一人当たりでは世界6位、GDP比率では世界3位である(1~3節参照)。世界最大の産油国の一つである同国は軍備に金を惜しまない国であることを示している。

 

 その他主要国の比率を比べると、イランは世界14位の12.96%、イスラエル12.14%、ロシア10.79%、韓国10.47%が10位台後半から20位台前半に並んでいる。米国は8.32%、インド8.27%、トルコ6.27%である。軍事費総額で米国に次ぐ世界2位の中国は歳出に占める比率は5.03%で世界63位にとどまっている。日本は2.47%であり、これは世界125位に相当する。世界的に見ると日本の軍事支出は少ないと言えよう。

 

(続く)

 

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        前田 高行         〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601

                               Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642

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10年間で2倍に伸びた中国の軍事費:世界及び中東主要国の軍事費と武器輸出入(3)

2022-09-21 | その他

(注)本レポートは「マイ・ライブラリー」で一括してご覧いただけます。

http://mylibrary.maeda1.jp/0568WorldRank7.pdf

 

(世界ランクシリーズ その7 2022年版)

 

(上位10カ国のうち8カ国がMENA!)

3.軍事費のGDP比率

(図http://rank.maeda1.jp/7-G02.pdf 参照)

 各国のGDPに占める軍事費の比率を見ると、世界1位は中東のオマーンであり、その比率は7.34%である。2位も同じ中東のクウェイトの6.69%である。3位以下の国とその比率は次のとおりであり、11位のロシアまでがGDP比率4%を超えている。

 

 サウジアラビア(6.59%)、アルジェリア(5.59%)、アゼルバイジャン(5.27%)、イスラエル(5.17%)、ヨルダン(5.02%)、カタール(4.81%)、アルメニア(4.44%)、モロッコ(4.18%)、ロシア(4.08%)

 

 上位10カ国の顔触れを見ると中東・北アフリカ(MENA)が8カ国、東欧・中央アジアが2カ国であり、中東・北アフリカ(MENA)諸国が多い。その他の2カ国も中東と隣接したユーラシア地域にあり、世界の紛争地帯の国々が過大な軍事費を負っている姿が浮かび上がる。地域の大国であるイラン、トルコ及びエジプトは軍事費総額ではそれぞれ世界14位、18位、43位であるが、GDP比率はイラン2.30%、トルコ2.06%、エジプト1.30%で、世界順位はそれぞれイラン36位、トルコ45位、エジプト94位である。

 

その他の主要国を見ると米国は3.48%、韓国2.78%、インド2.66%、英国2.22%、中国1.74%などである。日本のGDP比率は1.07%、世界108位であり欧米先進国の中でも最も低い水準である。

(続く)

 

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        前田 高行         〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601

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